tomatoの子

Aさんへ向けてのネタバレ感想文。

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最近の記事

三人 桝本荘志 ネタバレ感想文

芸人3人のシェアハウス 一人は売れっ子放送作家 一人は売れっ子芸人 一人は鳴かず飛ばずな芸人 そんな彼らの数年間 作家の方も放送作家さんだそうで スンっと入ってくる言葉が散りばめられた一冊でした なるほど。 共感。 ふむふむ。 ワーカールー。 そーか! まだアタシら朱夏の真っ只中 これから反省も後悔も希望も 沢山やってきて 乗り越えて 笑って、泣いて、許して過ごして 白秋を迎え 玄冬に目を閉じるんだなぁ 現状に不満の全くない人生なんてない。 でも結局自分を一番

    • カシオペアの丘で 重松清 ネタバレ読書感想

      命が消えていく物語は苦手です わかりやすい、お涙頂戴なお話は苦手です 頑張っている姿に涙するのは当たり前すぎて それを前面に出されると逆に冷めてしまう気がしています なのにこの本は なんなんでしょ? なぜこんなにも愛おしく感じたのでしょうか? ネタバレ読書感想文を書き始めて ただただ「良い話だったなぁ」って思える本は 感想文が書けないって言う事に気付きました すごく心に沁みわたる本や やる気もらえたりする本も沢山読んでるんです でもそれ以上も以下も感想が残らなくて どの部

      • 疾走 重松清 ネタバレ読書感想文

        吐き気するくらいの孤独感 「おまえ」と呼びかけられる事の不愉快感 だからまるで自分が孤独かのような錯覚に陥って 眉間のシワが深くなる 誰か現実のアタシに戻してほしい ラインでもメッセージでもいい 何でもいいから他人の言葉が欲しくなる そんな感情になる一冊でした もう先を読みたく無い でもシュウジの孤独が晴れないと 読んでるアタシも晴れないよ だから苦しみながら読み進める 孤独ってどこからを言うんだろう 誰がそばに居たら埋まるんだろう どう思ってもらえたら満足するんだろ

        • 明け方の若者たち(映画)ネタバレ感想

          前半はかなり可愛い恋模様 こんな風に誰かを誘ってみたかったな こんな仕掛け方してみたかったな 女の子から仕掛ける割に 男の子から食いついてる感 薄めな事が少しだけ違和感 後半の暗転で納得。 「どんな事でも終わりは来るんだよ」 そう。終わる。知ってる。 後半に隠された本当の理由 女の子は既婚者 男の子はそれを知った上でハマっていく のめり込んでいく。沼。 女の子も遊びなわけでもなく 騙したいわけでもない けれど一番ある意味無責任 お互いに「楽しい」だけを優先させてる 「

        三人 桝本荘志 ネタバレ感想文

          変身 嶽本野ばら 読書感想文

          売れない漫画家・星沢皇児はブサイク けれどある朝目覚めたら男前になっていた。 誰しもの願いです 朝起きたら顔が広末涼子とか 石原さとみとか? でもこの本の魅力はそこじゃない気する アタシ読んでる間 一応イケメンに変わった皇児が言ってるセリフ全て 頭の中でアインシュタインの稲ちゃんが言ってると思って読んでました。 イケメンが言ったとしても面白クサイセリフ 稲ちゃんが言うてる思ったら 5倍は面白かったんです。 それなのに エンディングの豊島園に向かう皇児 その姿はシュッと

          変身 嶽本野ばら 読書感想文

          ののはな通信 ネタバレ読書感想文

          女子校で出会う二人の 静かな恋 二人の間で交わされる秘密の手紙の数々。 幼い恋から始まる物語は、やがて大人となった二人の人生へとつながっていく。 あらずじは多分こんな感じ 正直「面白いんかな?」って でも三浦しおんさん好きやしな。って そんな気持ちで手に取りました。 アタシには高校で出会った大切な大切な親友が居て その子への愛は特別で逆にこういう本を読んでしまうと 恋愛感情にまとめられてしまいそうで そんなちっぽけな感情じゃないんだけどなって思ってしまいそうで 若干嫌煙

          ののはな通信 ネタバレ読書感想文

          本のエンドロール 安藤祐介

          いやぁ良い本! maker【メーカー】 1 製造業者。製造元。特に、名の通った製造会社。 2 物事をつくりだす人。「ヒットメーカー」 「印刷会社はメーカーだ」 「目の前の仕事を毎日、手違いなく終わらせる事です。」 本は誰が作っている? 作者? 作者と話し合いを重ねて構想を練って 最終刊行の判断をする編集者? もちろん感覚的には「作者さん」一択。 でも今アタシのこの手の中にある一冊は? 誰が紙を作り、印刷し、製本したものか? そして実質的にそれを今この手の中に持たすた

          本のエンドロール 安藤祐介

          ボトルネック 米澤穂信(ネタバレ)

          真綿で首をジワジワと閉められる。 絶望の物語 「この子大丈夫なんかな?」 そんな気持ちが序盤からもたげる どんどん広がる 深まる 一つの不幸がサキの存在によって 回避されていく それは決して 幸福ではないけれど 『最悪』から遠ざかっていく 本来ならそれは喜ぶべき事 だけど。。。 誰かに対して 「羨ましい」その一言を発する怖さ 色んな感情がズタズタになる この言葉は呪いで 言った方も そして言われた方も苦しめられる 身動きが取れなくなる けれどリョウはそれをサキに放つ

          ボトルネック 米澤穂信(ネタバレ)

          ひと 小野寺史宣 読書感想文

          静かな孤独 父を亡くし、母をなくす。 お金もなく。ひとり。 そんな二十歳の青年の日常。 順番に起こる悲しい出来事。 けれど主人公「柏木聖輔」は受け入れていく。 たんたんと。 そうするしかなくて。 淡々と。 と。多めに読点を入れて気づく この本の文体、独特 ものすごく読点が多い。 でもその読点が聖輔の淡々さをものすごく表現してる。 実際あたしもそうなってしまうのかもしれない 本当は泣き叫んで誰かに助けを求めたい そう思っても思いつけない 多分聖輔も人に頼るのが苦手なひと

          ひと 小野寺史宣 読書感想文

          映画「セッション」

          洋題「Whiplash」意味は、むち打ち 邦題「セッション」 一流のドラマーを目指し名門音楽学校に入学した青年が、鬼教師の常軌を逸したシゴキ指導によって 心身共に追い詰められていく様を、心揺さぶる熱き演奏シーンと共に描く興奮と衝撃の音楽青春ドラマ。 ざっくりレビュー読んでから見てみたけれど 結構たくさんの人が 「前半は苦しい、息苦しいシーンが多い。  けれどラストシーンは圧巻で  その為に耐えて見る事をお勧めする」 的な事を書いていたけれど アタシ的には冒頭のドラムシー

          映画「セッション」

          流浪の月

          少女誘拐事件の犯人と被害者が 15年後に再会する。 被害者とか加害者であるはずの二人の間にある絆は一体どう言う種類のものだったんだろう? 誘拐事件などの被害者が、犯人と長い時間を共にすることにより、犯人に過度の連帯感や好意的な感情を抱く事があるらしい けれど文中ではそれを幾度となく否定するシーンがある 読んでいるアタシも そんなものじゃ無ければ良いと思いながら読んでいた けれどその反面で 「愛ではない」との説明も書かれている 『キスも抱き合う事も望まない けれど今ま

          流浪の月

          ご挨拶

          感想文を書いてみようと思う。 本を読んだり、映画を見たり大好きなんです 「君の感想を聞くのが好きだけど、忘れちゃうから文書で読んで見たいよ」って、ありがたい事に友人が言ってくれました。 単純なので書いてみようと思えました。 そんなアタシはネタバレ見ない派 けれど完全に見終わったり 読み終わった後の本当に素直な感想ってネタバレ要素無くしては語れないので なるべく配慮するつもりでは有りますがちょぴっともネタバレを読みたくないなって言う方はご注意ください。 同じ本を読ん