変身 嶽本野ばら 読書感想文

売れない漫画家・星沢皇児はブサイク
けれどある朝目覚めたら男前になっていた。

誰しもの願いです
朝起きたら顔が広末涼子とか
石原さとみとか?

でもこの本の魅力はそこじゃない気する
アタシ読んでる間
一応イケメンに変わった皇児が言ってるセリフ全て
頭の中でアインシュタインの稲ちゃんが言ってると思って読んでました。

イケメンが言ったとしても面白クサイセリフ
稲ちゃんが言うてる思ったら
5倍は面白かったんです。

それなのに
エンディングの豊島園に向かう皇児
その姿はシュッとしたイケメンさんでした。

文章がそう思わせてるんだから
文才すごすぎ。

イケメンだからって
美人さんだからって幸せになれるとは限らない
でもチャンスは多くなる
それは真実そうだと思う
けれど外見はいくら整っていたって
心情を書き連ねる小説の中ではちっともかっこよくない
そんな表現してるってすごくないですか?

そして流れるように話す皇児のセリフの読みやすさ!
クサイ、早い、面白い。
スーッと入ってくる言葉たち
どんどん笑ってまう

そして女性たちの辛辣なツッコミ

おもしろかったw

この小説の刊行は2007年
作中に出てくる「としまえん」は2020年閉館
エルドラドは同年、世界機械遺産に指定されるも移設・廃棄も含め今後の予定は未定だそうです。

この本読んだ人はきっと見てみたくなって
検索してるはず
どうかどこかに移設されてほしいと思っています
ゲロ子のためにも。

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