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才の祭小説(中くらいの箱)

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才の祭応募の小説を集めました。楽しんでください!!
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2021年11月の記事一覧

「アナスタシアの羽根」–物語🎄− #才の祭小説参加作品

そこは静かな天空の森。 大きな平和に包まれ、月が欠伸をするほどゆったりと流れている時空で…

【才の祭】賢者になれない僕たちは

1.便利なヒト  「またかよっ!」  口が悪くてごめんなさい。同棲してる彼氏からのLINEを…

【#才の祭小説】お義父さまの手記

掌編【お義父さまの手記】(約450文字) お義父さまから譲り受けた手記の内容は秘密です。 少し…

KOMA
2年前
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小説? モカとベトナムなコーヒータイム

この作品は、『小説? ベトナムとモカなコーヒータイム』と対になっています。 。,。-。,。-…

サンタクロースにきてほしいから。。。【#才の祭】小説に応募します。

🎄『あなたへの贈り物~2人のクリスマスストーリー~』🎄 1999年の春、 あなたに初めて出会…

#「才の祭参加小説」#来夢さんリップクリームはラムネ味

「おいっモタモタするなーっ」 「やる気あんのか?お前らーっ」 カンッカンッカンッ・・ 「…

夜明けのジェニー(情念シリーズ②)

弱いものの味方になりたかった。 小児科医を志した僕は、五回生の冬休み、とある地方の総合病院へ向かった。夜間小児科救急の実情を見たかったのだ。年が明けたら国試の準備でそれどころではなくなる。 夜行列車で大きな川の流れる地方都市へ。目的地は、地域医療を支える最前線にして、最後の砦だ。二泊三日、病院の宿舎での宿泊研修は僕にとって冒険だった。 恐る恐る自己紹介する僕を迎えてくれたのは研修担当のタナカ先生。一瞬で人の信頼を勝ち取るプロフェッショナルの笑顔を持ったその先生は、学生の

冬の花火 〜才の祭 小説部門応募作品

ねぇ、星降る花火をみたこと、ある? 空いっぱいに、パァッと広がった花火がね、 ゆっくりゆっ…

夕凪遙
2年前
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手をとって

木漏れ日の中を歩く。 あの日のことを思いながら。 小さな手を優しく握ったあなたは 「ごめ…

白
2年前
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才の祭小説

「アヴェ・マリア」12月24日。 色とりどりの靴音が響く街。 街路樹で靴磨きを営んでいる少…

友音
2年前
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タローがくれたクリスマスプレゼント[企画参加・ #才の祭り]

うちの飼い犬のタローは人見知り 家族以外にはなかなか心を許さない子 18年前のクリスマスイ…

『あなたへの贈り物』

「恋に ハッピーエンドってあるのかな。」 田助(でんすけ)は、 師走に入った街の信号機が …

つる
2年前
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蓋が、ひらく【小説/才の祭企画参加】

本日の記事は、企画提出用の小説となります。(小説などご興味の無い方はスミマセン💦) 参加…

おとや
2年前
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お面をかぶったサンタクロース 【#才の祭】

あれは幼稚園のクリスマス会のことだった。 モカはドキドキしながら白い髭をつけたサンタクロースからお菓子のプレゼントをもらった。 担任のれいこ先生が廊下に出て 「ほらサンタさんが帰って行きますよ〜」 と空を指差して言った。 モカが廊下に走り出て空を見上げると、そりに乗って空を飛んでいくサンタクロースが確かに見えた。 「サンタさんありがとう」 夢中で手を振った。 シャンシャンシャンと遠ざかっていくそりの音も聞こえた。 モカが家に帰ってその話をするとパパが言った。 「家にもサン