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<時間栄養学>夕食の摂取量を朝食並みに抑えても、血糖値が最も上がるのはなぜ?!

今日は、夕食後に最も血糖値が高くなるのは、体内時計が影響していると言うお話しです。

画像は、血糖の流れをイラスト化したものです。

夕食は、通常は朝食や昼食よりも多めに取りがちです。よって血糖値も上がりやすい、そんなイメージが致します。しかし、まったく同じ食事をした場合もやはり夕食時が血糖値が高くなります。

朝食と夕食を比べると摂取する前の絶食時間は異なります。朝食の前の10時間以上と比べると、夕食前は5時間です。この条件を合わせるために、昼食を摂らずに夕食までに10時間絶食時間を設けても、夕食時の血糖値が高くなります。

この原因は、朝と夕のエネルギー代謝に関わっていることがわかりました。体内時計がエネルギー代謝も考慮しコントロールしていたのです。

<エネルギー代謝とは、人が食物から栄養を補い、そこからエネルギーを生み出して活動していて、人の体は化学変化をしながら絶えず代謝を行っていることを指します。この中で食物が全て同じようにそのままエネルギーになるのではなく、食品に含まれる栄養素の違いによって体で使われるエネルギーになったり、体の構成成分になったり、脂肪を貯えたり、体の調子を整えたりと、それぞれの役割を果たしています。>

また、別の研究で、夕食時間を2~3時間遅らせると、血糖値の増大が大きくなることも確かめられています。

そして、菊芋などに含まれる食物繊維を夕食時より朝食時に摂取する方が効果的なのは、一昨日のコラムでも触れました。

体内時計に逆らわず、朝食をしっかり摂って、出来るだけ決まった時間に食事することが、血糖値のコントロールや腸内細菌の活性化につながるようです。

明日は、血糖値スパイクについて触れていきたいと思います。