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日本のバレンタイン戦争に物申す

一昔前までは、外国で、または外国人の人に
「日本のバレンタインは女性から男性にチョコレートを贈るのが習慣なんですよ。その起源はね、お菓子会社が商いを繁盛させるために作った広告が発端です。」
という話を面白く伝え、相手も物珍しく聞いてくれていました。

社会人になって、サラリーマンになったとき、
バレンタインのチョコレート予算が3万円!
心を砕いて職場に持って行っても他の人のチョコレートと比較されたり、
大箱で持って行って、「個々に1人1箱じゃないのか」と嫌味を言われたり、
そういう時期がありました。

まさにバレンタイン戦争ですよ。

月日は流れ、昨今の状況は変わっています。
性差の課題を克服しようという社会的な動きがあり、
特にコロナ期に至ってはものを渡すことへの感染リスクを考慮し、
そして対面で出逢う環境もなかったことから、
平和な時期だったように思います。
(少なくとも私は平和に、チョコレートを美味しく食べていました。)

今年は私の周りでは
なぜか「バレンタイン飲み会」だのクレクレメッセージが
復活をしています。

バレンタイン戦争の再燃ですよ。

聖ウァレンティヌス(聖バレンタイン)は愛の聖人とも称され、
「愛をささやく日」
「家族に愛や感謝を伝える日」
いろんな国・地域で、いろんな愛をあたためている地球上で、
隣人(となりびと)とバレンタイン戦争を繰り広げるのは哀しいじゃないですか。武力を使う戦争はもっとカナシイ…。

バレンタインの日にプレゼントを贈る人も贈られる人も、
プレゼントを逃して悔しい人も、何もしない人も、
隣人(となりびと)との
あたたかい愛のぬくもりを大切にできたらいいな、と思います。

※ウァレンティヌスは戦争の惨事に巻き込まれ処刑されるという壮絶な人生の終焉を迎えますが、結婚禁止令が出ている中、極秘裏に結婚式を執り行い続けた、と西欧では知られている人です。諸説あり。https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/021500070/


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