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心理的安全性に関するかけ声が空虚な号令に終わる理由
エイミー・C・エドモンドソンが提唱した「心理的安全性」という概念。Googleのプロジェクト・アリストテレスにより有名になり、多くの組織人が一度は聞いたことがあると思います。
“心理的安全性の高い組織ほど生産性が高い”ことが先のGoogleの調査によって示唆されたので、組織変革を推進したり、チームを率いる立場の方がこぞって、自社や自身のチームを心理的安全性の高い場にすることに注力していることと思
相対的な世界で絶対的なものを見つける、それこそが生きるよろこびなのかもしれない
正義の色は玉虫色。この言葉にすがって生きている。
世の中の対立のほとんどが正義と悪の対立ではなく、正義と正義の対立であり、みんなそれぞれ守りたいものがある。そう考えると心は驚くほどに穏やかでいられる。対立に巻き込まれようとも。
一方で、この考えは自身を厭世的、冷笑的な立場に追いやろうとする。相対化される世界で明確にポジションを取らずに、「まぁ、それぞれの立場があるからね。」と世界を理解している素
なぜ地方創生が必要かを考えてみた
あちこちに“地方創生”の言葉が並ぶ昨今。「地方創生に関わりたい。」という求職者の声も多いです。さて、そこまで地方創生に注目が集まる理由は何なのでしょうか。理由は様々でしょうが、僕なりに地方創生の必要性について考えてみたいと思います。
民間の有識者で構成される「人口戦略会議」によると、全国に1729ある自治体のうち、744が消滅可能性自治体とのことです。消滅可能性自治体の定義は以下です。
“20
Fire&Forgetの考えを日常に活かす
「Fire&Forget」という言葉を聞いたことはありますか?
この言葉は、目標を自動追尾し発射後はそれ以上の操作を必要としないミサイルのことを指す軍事用語です。軍事用語ではありますが、日常生活における心配事に対するアプローチとしても応用が可能と考えます。
人はしばしば、心配しても結果が変わらないにも関わらず、過度に心配する傾向があります。
僕も心当たりが沢山あります。
新人のまりちゃんにLI
臨死体験~Memento mori について考えてみる~
臨死体験のワークショップを受けてきた。昨年も受けたので今回で2回目だ。ワークショップの流れはざっくり言うとこのような感じ。
大切なモノ・思い出・人、現世でやりたいことをそれぞれ紙に5つずつ書き出す。(1つの項目につき、紙は1枚)
目の前に、自分の大切なモノなどが20枚並ぶ。しばし、眺める。
暫くして、ナレーションが始まる。このナレーションを目を瞑り、聞く。
このナレーションの主人公は自分という設
エネルギーのぶつかり合いが世界を創造する~意味と浪漫~
誰しもがそれぞれの正義を持っていて、多くの対立は正義と正義のぶつかり合いである。
この視点を持つか持たないでは世界の捉え方が大きく異なる。
この視点を持つことにより、自身の外側で起きる事象にいちいち振り回されにくくなる。
自分の外側で起きている事象、つまり世界は自分の内面を投影したものであることを知っている状態である。
この視点を持つことは、冷静さの獲得、場合によっては自分の正義への没入の喪失に
コミュニケーションのハノン
コミュニケーション程、その技術が軽んじられているものはないように思う。
生活の中でコミュニケーションの呪縛に縛られない者はほぼいない。好むと好まざるに関わらず、人は人とコミュニケーションを取らなければいけない。
良質なコミュニケーションを行うには、様々な能力を要する。
論理的に、構造的に理解し、伝える力。
相手の機微を感じ配慮をしながらも、言いたいことは言う胆力。
相手の話に解釈を加えずに聴き
REM~すいみんのおはなし~
みなさん、特に徹夜や夜更かしをした訳でもないのに、日中に眠気を感じることはありますか?
日本以外の国では、“日中に眠いことは異常”と捉えられることも少なくないようです。
OECD,Gender data portal2021: Time use across the worldによると、OECD加盟国33ヶ国中、日本人の睡眠時間が最も短い(7時間22分)ようです。当該調査の平均値は8時間27分な
“好きなことを仕事にしよう”について
“好きなことを仕事にしよう”
こんなムーブメントが日本中を席捲しております。
もちろん、この考え方に異論はございません。ただ、この言葉が生み出している現象に若干の違和感のようなものを感じております。
その違和感の所以は、この言葉の解釈の自由度の高さにあると考えます。
「好きなことを仕事にしよう。」と発する側と受け取る側で解釈、意味づけは様々なのです。
好きなこととは何でしょうか?
僕は走る
映画「PERFECT DAYS」の感想
「春は桜 夏には星 秋には満月 冬には月 それで十分酒は美味い それでも 不味いんなら それは自分自身の何かが病んでいる証だ」
比古清十郎が放った言葉が本当だとするならば、ほとんどの現代人の多くが病んでいる。おそらく僕も病んでいる。
“丁寧に暮らす、足るを知ることの素晴らしさ”
そんな言葉で安く形容することはしたくない。映画「PERFECT DAYS」についてどこまで表現しきれるかは分からない
自立とは依存先を増やすこと
最近よく聞くようになった「自立とは依存先を増やすこと」(おそらく、最初に発言されたのは当事者研究で有名な東京大学先端科学技術センターの熊谷晋一郎准教授)。
このフレーズを口にすると、多くの人が「そうだよね。」と共感をしてくれる。一方で、どういうこと?と訝しげな反応を受けることもままある。
前者の方にはより理解が深まるように、後者の方にはなるほど、と思って頂けるように自身の実体験を交えながら書い
阪神ファンのおっさんが教えてくれた大切なこと
「日本一やから!38年ぶりやから!飛び込ませてくれ!飛び込ませてくれ!」
SNSなどでも動画が話題になっていたので、ご存じの方もいるかもしれない。先日、阪神タイガースが日本一になって、とあるファンが道頓堀川に飛び込もうとしたが、警察官に取り押さえられた際に放った、何の混じりっ気もない魂の叫びであった。
SNS上では彼のことを揶揄するような動画などが出回っているが、実は彼から学ぶことがあると考えて