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『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』を観て改めてわかる「インディ10の法則」!!

こんにちは。

先日、インディ・ジョーンズの前作から15年ぶり、シリーズ第1作からは実に42年ぶりの最新作「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」を映画館で観ました。
ハリソン・フォードももう80歳だし、それほど大きな期待はしないで行ったのですが、これが結構、面白くて、2時間半があっという間でした。

「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」は私の中では、今年観た映画の中でもベストの映画のひとつというくらい楽しい映画でした。それはなぜか?

それは、インディ映画に観客が期待するツボが全部詰め込まれていたからです。

その観客が興奮するツボを文字にしてみようと思います。
それを勝手ながら「インディ10の法則」ということで整理してみました。

1. かなりリアルな歴史上の古代遺物
2. 旧市街を小さな車で回るカーチェイスのこれでもかという連続
3. 美しくスタイルが良いがかなり気の強いヒロイン
4. いつの間にかパーティーを組むことになる悪ガキ
5. 大勢の悪者たちに囲まれても必ず重要アイテムを盗んで逃げ出せるインディ
6. インディの少し後をなぜか的確に追ってくる敵チーム
7. 古代の遺跡の秘宝に至る通路とその仕掛けを的確に解いていくインディチーム
8. インディたちの推理と努力で手に入れた遺物は必ず最後、敵の大将に奪われる
9. 遺物を敵の大将が自分のエゴのために使用して失敗
10. ほっこりするハッピーエンディング

1. かなりリアルな歴史上の古代遺物
考古学者でもあり、トレジャーハンターでもあるインディは、第1作から世界中の歴史上の古代遺物を探し求めます。
失われたアーク(聖櫃)、モーゼの十戒の石板を納めた箱(第1作)
インドの村に祀られていた秘石サンカラストーン(第2作)
イエス・キリストの血を受けたとされる聖杯、永遠の命が得られる(第3作)
エイリアン?の遺物クリスタルスカル(第4作)
そして、今回の遺物はアルキメデスが創ったと言われる「アンティキティラのダイヤル」
アルキメデスは古代ギリシャの有名な数学者、物理学者、そして技術者、発明家、天文学者でもありました。映画でもでてきますが、太陽光線をレンズで集めて、焦点を敵艦に合わせ、火災を起こす「アルキメデスの熱光線」でローマ船団に火災を起こしたという説話は実際にあるようです。
そんなアルキメデスの創った数学に基づいた不思議なダイヤル版、実際にありそうですよね。

2. 旧市街を小さな車で回るカーチェイスのこれでもかという連続
インディ・ジョーンズのシリーズ作では、(多分)よく出てくるカーチェイスで旧市街の狭い路地や階段を小さな車で回るカーチェイス。インディなのですごくうまい具合にぶつからずに追っかけたり、逃げたりしています。そのシーンもこれでもかというくらい連続で出てきて、観客にスリルを味わせてくれます。
今回の映画ではモロッコの旧市街が舞台になり、序盤にでてきます。モロッコの街並みも素敵ですが、このカーチェイス、よく撮りましたよね。

3. 美しくスタイルが良いがかなり気の強いヒロイン
二枚目ハリソン・フォードには美しい相棒や相手役がよく似合います。こちらも過去作をみてみましょう。
恩師教授の娘マリオン(カレン・アレン)(第1作)
歌手ウィリー(ケイト・キャプショー)(第2作)
謎の美女エルザシュナイダー(アリソン・ドゥーディー)(第3作)
ソ連の美人軍幹部イリーナ・スパルコ(ケイト・ブランシェット)(第4作)
そして、今回の相手役は同僚学者の娘、ヘレナ・ショー(フィービー・ウォーラー・ブリッジ)です。とにかくインディ以上にやり手で、頭が切れて、行動力もあります。ちなみに第1作と第4作に出演していたマリオン(カレン・アレン)もインディの妻?としてしっかり出演して感動的でした。

4. いつの間にかパーティーを組むことになる悪ガキ
今回の映画で、ヘレナの仲間であるテディという子供、悪ガキがインディの仲間にもなるのですが、このパターン、どこかでみたと思ったら、第2作の「魔宮の伝説」でインディの助手として探検に同行したショート・ラウンド少年(キー・ホイ・クァン)がそのパターンでした。まだ子供なのに、要所要所で機転が利き、また乗り物の操縦が上手いというキャラで、インディたちをピンチから救ってくれたりします。こういうスーパーキッズがいると物語が明るくなりますよね。

5. 大勢の悪者たちに囲まれても必ず重要アイテムを盗んで逃げ出せるインディ
とにかく、どんなピンチにあっても、必ず重要なアイテムを手に入れて、最後は逃げ果せるインディ。シリーズを通して、彼の超人的な機転の利かせ方と必ずそれが成功することがわかっているからこそ、大勢の悪者に囲まれても安心して観ていられますよね。むしろ、こんなピンチの状況をどうやって上手く切り抜けるのか、とワクワクしながらいつも観ています。ハラハラというよりはワクワクなんですね。この、言うなれば、大人のおとぎ話的なストーリー展開が、インディシリーズの魅力のひとつだと思います。
今回も冒頭でいきなりピンチシーンがでてきますが、さすがスーパーインディ、上手くやり果せています。

6. インディの少し後をなぜか的確に追ってくる敵チーム
いつも映画を観る度に思うのですが、インディを追う敵チームの動きが本当、的確なんです。インディにGPSでもつけてるのでは、というぐらい、インディが何かを発見した少し後に現れます。
むしろ観客はインディが何かを苦労して発見したら、必ず、そのすぐ後に発見した遺物を狙う敵が現れると予測しています。
ああ、やっぱり現れたか、と。そして敵は大抵インディに苦労して遺物を探させて、手に入れた後にそれを頂戴するという、虫のいい流れとなります。今回も後半、インディチームが苦労して手に入れたものを本当に良いタイミングで敵チームが登場していました。

7. 古代の遺跡の秘宝に至る通路とその仕掛けを的確に解いていくインディチーム
インディは考古学者であるため、古代の歴史や情報に長けており、さらには古代文字も一部解読できることから、その知識をフル動員して、古代の重要な遺物や秘宝を見つけてきました。
ところが大抵の古代の遺物は、それを隠そうとした古代人によって地下に隠されており、さらには後世にこのお宝を盗みにきた人間に対して、とんでもないトラップや謎解きを仕掛けています。
こうした場所は大抵は、今まで他人が足を踏み入れたことがないような場所にあります。この古代の遺跡で思い出深かったのは第3作「最後の聖戦」に出てくる砂漠の谷を抜けると登場する十字軍の古代神殿でしたよね。このロケ場所はヨルダンのペトラ遺跡だったことが映画の後、わかりました。
さて、本作ではインディチームが探索した古代遺跡はアルキメデスのお墓のようです。そこに至る地下通路や仕掛けを解いていくところはインディ映画の中でも一番ワクワクする部分です。
そして好きではないですが、虫が沢山出てくるところも以前の作品を彷彿させます。
いくつになっても古代の宝探しはワクワクしますね。

8. インディたちの推理と努力で手に入れた遺物は必ず最後、敵の大将に奪われる
6でも少し触れましたが、シリーズを通して物語の根幹となる遺物は、せっかく苦労してインディチームが見つけて手に入れても、最後の最後に敵の大将に必ず一度は奪われるようです。
今回もアンティキティラのダイヤルは一度は敵の大将ユルゲン・フォラー(マッツ・ミケルセン)に奪われてしまいます。
そしてどのように使われたかと言うと…..。
逆にいつも思うのですが、敵の大将の遺物に対する執着がすごい(しつこい)ですよね。

9. 遺物を敵の大将が自分のエゴのために使用して失敗
そして、敵の大将はその遺物を自分のエゴや妄想している理想のために利用しようとします。そして、その遺物を発動してしまうと必ず悪いことが起きるのです。今回もアンティキティラのダイヤルを実際に使ってしまうと取り返しのつかないことが…… 。

10. ほっこりするハッピーエンディング
インディジョーンズの映画は「大人のおとぎ話」ですから、色々と展開がありますけど、最後には、ほっこりしたシーンが待っています。女性のパートナーがいる場合は、そんな女性と愛のほっこり。
第3作ではショーン・コネリー演じる親父がでてきましたよね。第4作では息子が。そんな家族とのほっこりで終わるので、見終わった後に幸せな気分になります。
そして今回は….。

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