86歳の父から「電子書籍ってどうやって読むん」って電話がかかってきた
先日、
「電子書籍ってどうやって読むん?」と、
86歳の父からかかってきた電話について、大きな学びがあったので記してみた。
その時初めて、あっ!て思う。
そうか、電子書籍出版しましたよーってひとり盛り上がっても、それ自体読めない人もいるのだ。
日常の生活の中でインターネットは当たり前になっているけど、まだ非日常の人もいる。
誰と関わるかによって、いろんな日常を知ることができる。
その時の様子をまとめてみた。
何度も発信しているが、先日、私は電子書籍を始めて出版した。
これについて、私のブログを見たのか父も読んでみたいと思ったらしい。
この、読んでみたいから始まり、読めた!までの流れをまとめてみた。
◆父からの電話①
一昨日の夜10時前にテレビを見ていたらスマホが鳴って、着信を見ると父。
え?母に何かあつたの?と思いながら、電話に出たら、
「あの~~~、電子書籍ってどうやって読むん?」
最初何を言ってるんだろう?という感じだったけど、すぐにわかった。
私の電子書籍出版のことだと。
「あれは、本屋とかにはおいてないのか?」と聞くので、
「パソコンとか、スマホで読むんよ」と答える。
しばらく考えて、
「ほしたらどうやって買ったらいいんかいの?」と聞くので、
ネットで買い物したことない父にとって、難しいんじゃないのかなあと思いつつ、Amazon kindleで買うんだけど、カードとか入力してし購入できる?と聞きながら、流れを説明した。
まあ、でも内心難しいだろうなあと、その時は電話を切る。
◆父からの電話②
次の日の夜、また同じ時間帯に、父から電話がかかる。
「あの本、Amazonで購入までは行けたんや。カード番号も入れて、購入ボタンも押したんや」
というからびっくり!
え?できたの?って感じ。
そこでまた疑問が出てきたらしい。
では、この購入した本は、
・いったいどこにある?
・どうやって読む?
買ったという事実はあるが、本が目の前に送られて来るわけでもなく、どうなっているのか理解できない。
まあ、そうだろうなあと思いながら、「kindleアプリという電子書籍を読むためのアプリがいるんよ。それをダウンロードしないといけないわ。」
というところからまた説明が始まる。
現場にいれば、一緒にダウンロードとかできるのだろうけど、電話口ではどうもわかりづらい。
Google開いて「kindle本を読むために」などで検索して調べてみるとわかるよ~と答えたら、ほんだら調べてみる。という返事。
それで一応は電話を切ったものの、私の方で検索して、URLをLINEで送ってみた。
すぐに既読になったので、調べてるんだろうなあと思った。
その日はそのままにしていた。
◆父からの電話③
次の日の朝、また父から電話。
ああ、まだわからないのかな?と、電話に出たら、
「やっと読めるようになった!」と明るい声。
え?できたん?って感じ
「今、49%まできたわ。これって半分読んだってこと?」と嬉しそうに聞いてくる。
すごっ!自力で電子書籍購入して、アプリダウンロードして読むことができたのだあと、拍手!
「やればできるやん!」
結局昨日の夜は遅くまで何度も何度も失敗しながら、アプリのダウンロードに挑戦したらしい。
しかし、その都度認証でメールに来た認証ナンバーを入れるのに時間がかかり、タイムアウトになること4回だったそうだ(笑)
ダウンロードの画面から、メールの画面に切り替え、認証ナンバーをメモして、またダウンロードの画面に切り替えるのが手こずったらしい。
日常のパソコンの基本操作のwindowの切り替えが慣れてないみたい。
そして、父の笑える解釈!
認証ナンバー送ってもらっても4回もできんかったけん、最後には向こうの人が、何回もやってくれるということは、この人は嘘を言ってるのではないとわかって、もう許してくれたんやと思う。
と、真面目に話てくれた。
いやいや、そんなはずはないけん……💦と、思いつつ、まあ何かのタイミングでうまくいってよかったよかったということにした。
◆父からの質問まとめ
数年前から趣味でパソコンは使い始めていたが、主にWordで作品を作ったり、インターネットは、youtubeで好きな歌を聴いたり、仲間とメールのやり取りをする程度。
買い物なんてしたことがなかった父だが、今回新たな第一歩だなあと思う。
そんな86歳の父が今回私にしてきた質問をまとめてみた。
・Amazonにはどうやってお願いして本を出版してもらったん?
・今スマホで読んでいるけど、PCで読むにはどうするん?
・アプリ入れる時本物のあなたですよって証明の番号をいれないかんけど、なかなか見つけれんで4回時間切れになった。どうやったら早くみつけれるん?
・〇〇%って出てるけどなんでページがでんの?
・あの本は印刷して読めんの?
・Amazonの本を無料で読むのはどうしたらいいん?
などなど次から次へとアナログな感じの質問。
一つずつ答えてみたら、ああ、なんとなくわかったとは言ってましたが、本当にわかったかどうかは定かではない。
ただ、これも経験!
本を読みたい!
↓↓
どうやったら買える?
↓↓
買えたけどその本はどこにあるん?
↓↓
kindleアプリって何?
↓↓
どうやってダウンロードする?
↓↓
読めた!
読みたいと最初に電話がかかってきてから3日目に読めたのは早いのかどうなのか……(笑)
たぶん、父の頭の中にはまだまだ解明できてない謎がいっぱいあるのだろうけど、この経験は大きなステップアップだと思う。
読みたい!のように「〇〇したい」という気持ちは、人を未知の世界へと挑戦させるのだなあと。そして、いくつになっても経験することは尊い✨
そのうち、「わしも電子書籍出版する」とか言い出さないかと、ドキドキしている私がいたりもする。
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