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【展開力】コンサル→事業会社の転職で活かせる経験、活かせない経験

"生々しいリアルなビジネス情報を覗く"『ぷりべん!』編集部です。
今回のテーマは「コンサル→事業会社の転職」です。

コンサル業界といえば、若いうちからビジネスに置いて多様な経験を積むことが出来るレベルの高い環境下で働くことが出来る、平均給与水準が高い、等の理由から新卒の学生に非常に人気な業界です。そんなコンサルティング業界ですが、実は人材の動きが非常に激しく、コンサルティング業界から事業会社へ転職する人も数多くいます。

しかし、コンサルと事業会社は働き方から必要なスキルまで全く別のもの。
そんなの当たり前だ、と思いがちですが、あなたは具体的に正しい知識を得らているでしょうか?理解が甘いまま転職してしまうと、理想とのギャップに苦しめられるかもしれません。

そこで今回は、
コンサルから事業会社の転職で活かせる経験・活かせない経験を両者の違いを明示した上で解説していきます。
(今回はIT系の事業会社に転職するケースを考えていきます。)

・まさに今コンサルティング業界で働いており、事業会社への転職を考えている
・新卒でコンサルティング業界に入社することに興味があるが、その後のキャリアプランを考えられていない
・将来事業会社で活躍するために必要な経験・スキルを知りたい

といった方は、是非最後までご覧ください。

1. そもそも、なぜコンサルから事業会社へ転職するのか?

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前述した通り、新卒にとっても非常に人気のあるコンサルティング業界ですが、そこで働く人はどのような理由で事業会社へ転職する人が多いのでしょうか?

事業を「作る」立場になりたい

コンサルティングという仕事は、あくまで企業の医者なので、「支援する」立場に留まります。支援者としてコンサルを行っていくうちに、自身で手触り感を持って事業を作りたくなったというケースもあります。

ワークライフバランスを整えたい

コンサルは、1週間かけて行う仕事を2日で行うような働き方をするなどハードワークである場合が多いです。結婚・出産などのライフイベントを経て、より安定的な生活を送りたいと考えるようになり、転職に至るというケースもあるようです。

2. コンサルと事業会社で得られる経験の違い

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続いて、コンサルと事業会社で得られる経験の違いを見ていきましょう。

事業を「創る」か「支える」か

前述した通り、コンサルでは企業の支援者として企業が成長するための道筋を追求するのに対し、事業会社では自身が事業に責任を持って利益を追求していきます。

コンサルタントとして企業の重要な戦略を考える一方、あくまで戦略にとどまり実行の部分を担えない・実行支援を行ったとしても最後まで見届けられないといったような現実があります。
よって、戦略だけでなくて「自分が主体として事業を創りたい」という人は事業会社へ転職するケースがあるようです。

「合理的」か「非合理的」か

コンサルでは、ロジカルに物事を捉え合理的に考えることが重要です。例えば、1つの問に対し10人が答えても似たような合理的な回答となるでしょう。

しかし、事業会社では1つの問に対し、合理的すぎる回答は否定され、ある種非合理と捉えらるような回答が推奨されることがあります
なぜなら、合理的なアイデアは他社も思いつくことであり、競合間での競争が激しくなり、淘汰されてしまうからです。
勿論事業会社においてロジカルな思考が不必要なわけではありませんが、それに加えて新規性や独自性といった思考が求められます。

「プロフェッショナル前提」か「長期的に成長」か

コンサルでは、数か月単位の短いプロジェクトを毎回バラバラのメンバーで行うため、プロフェッショナル・優秀であることが前提となっています。ハードワークと言われるのも、短い期間で確実に成果が求められるためです。

それに対し事業会社では、時には数年単位での長い期間のプロジェクトを毎回同じ固定的なメンバーで行うため、長いスパンでの成長が求められます。事業会社からコンサルへ転職する際には、この働き方の違いが戸惑いを生む要因の一つとも言えるでしょう。

ここまで読むと、コンサルと事業会社という二つの職種の差が見えてきたと思いますが、実際にコンサルから事業会社へと転職する際、活かせる経験・活かせない経験とは何でしょうか?

3. コンサル→事業会社の転職で活かせる経験・活かせない経験

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活かせる経験

〇事業や戦略のケース・ノウハウ
コンサルタントとして、様々な企業の案件に触れたことで、それら事業や戦略のノウハウがどんどん蓄積されていきます。自社で事業を創る側として参画する際、今まで培ってきた成功のためのノウハウを活かして自社の経営に関与し活かすことが出来ます

また、コンサルタント時代に養ってきた独自の思考力やフレームワークも、事業会社に参画する際に武器となります。

活かせない経験

〇ライティングスキル
コンサルタントは、クライアントに対して成果をスライドで提示するため、ライティングスキルが非常に重要です。

しかし、事業会社では資料の綺麗さより事業で利益を生めるかどうかが最優先であるため、以前はライティングスキルで評価されていたが現在はされないというような、評価要素の違いに困惑することがあるようです。

4. コンサル出身の人が苦労するケースは?

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ここまでコンサルで得られる経験、事業会社で得られる経験に関して説明してきました。実際、筆者はコンサル出身の起業家・事業家の方々とお会いすることが多いのですが、総じて活躍されている方が多いです。

しかし、勿論異業種への転職にあたって苦労する点も多々あります。そこで最後に、コンサルから事業会社という転職した際につまずきやすい点を解説していきます。

給与水準が下がる

コンサルタントが事業会社へ移る場合、一般的に給与水準は下がります
中には、給与が半分に下がったという方もいるようで、「チャレンジできるポジションをお金で買った」「飛び込む勇気が必要だ」と語ります。
コンサル出身であると、若いうちから高い水準の給与を貰える場合が多いので、転職する際のことも考慮して生活水準を上げすぎないこともポイントです。

実行部分を疎かにしてしまう

コンサルティングでは、企業の支援者として戦略を立てることは非常に重要でした。しかし、事業会社に転職した際に企画や計画の立案に精を出すあまり、実行部分を周りに任せきりになってしまうケースがあるそう。

事業会社でも勿論戦略は大切ですが、それ以上に自ら事業を作っていく姿勢が大切です。周りに任せきりにしてしまうことで信頼も得られなくなり最終的につまづいてしまうことも多いので、十分に注意しましょう。

さいごに

今回は、「コンサル→事業会社の転職」について取り上げました。両者の違いを把握し、よりキャリアへの解像度が上がったなら幸いです。

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