【必読】スポーツテックについて!!世界中で注目されているスポーツテックとは!!サービスの事例や今後の展望についても解説しています!!
こんにちは!PreVenture編集部です!
私たちの生活に運動は欠かせません。またスポーツは私たちの生活を豊かにする娯楽の一つとなっています。そのようなスポーツにもテクノロジーが導入され、スポーツ選手の環境や私たちのスポーツの観戦スタイルや、体験そのものがより進化しています。その背景にはスポーツテックの活躍があります。今回の記事では、そんな私たちの生活の中でのエクササイズやスポーツの環境の進化に大きく影響しているスポーツテックについて解説します。
スポーツ×テクノロジーについて
まずはスポーツテックそのものについて確認していきましょう。
スポーツテックとは
スポーツテックは、スポーツ×テクノロジーを組み合わせた略語になります。そしてスポーツテックはスポーツにおけるあらゆる分野で活用されています。
選手に特化したスポーツテック
スポーツテックは、選手それぞれにパーソナライズされた情報の提供を実現します。これにより選手は、自分にあった練習メニューを組んだり、自分の動作の中で改善するべき点を知ることができます。
このような場面で、スポーツテックは、IOTやAIなどのIT技術を用いて選手の動作の癖や、健康状態などの情報を収集し、分析しています。そして、それを現実の世界にフィードバックすることで、選手の技術要素の発展に貢献しています。
また競技の新たな道具の開発が可能になります。プロ野球、Jリーグをはじめ、現在の多くのスポーツ業界に最新のテクノロジーの力を用いることで切っても切り離せない重要な指標・考え方となっています。
観客に特化したスポーツテック
スポーツテックは実際にプレーする選手だけでなく、スポーツ観戦においても活躍しています。
これまで、スポーツ観戦のスタイルは会場での観戦に加えて、テレビでの観戦が限界でした。それが、スマホの普及により、アプリをダウンロードすれば場所を問わずに観戦できるようになりました。また、画質もより高画質なものになり、スポーツ観戦は会場にいなくても、より臨場感を感じながら楽しめる物へと変化しています。このような変化の背景には、通信技術の進化があります。莫大なデータ容量を瞬時に処理できるように、技術が次々と進歩しています。スポーツテックの技術はこのように、進化し続けています。
他にも、リアルタイムでの投げ銭や、複数人による同時視聴など、スポーツ観戦がより臨場感のあるものに進化しようとしています。
フィットネス
現在では多くのITの技術を組み合わせて、新たなフィットネス体験を作り出している企業が増加しています。ゲームを行っている間に運動も行っているというようなエンタメ・ゲーミフィケーション要素を取り込んでいるフィットネス体験は今後の目玉になることでしょう。
その他
AIの技術はメジャーなスポーツだけでなくE-sportや新たなスポーツの可能性を広げ新たな楽しみ方を感じることができます。
数年前に将棋のトップの方や囲碁のトップの方 VS コンピューターの対決が注目を集めました。人工知能はこのようなスポーツ全般に取り込むことにより、性能を飛躍的に上げることができています。特にEスポーツのゲーム等では「試行錯誤」を繰り返しながら発達していくのでAIの発達には欠かせない存在です。
スポーツテックのサービス例
スポーツ×テクノロジーによりスポーツ現場で起きる変化は大まかに以下の3点が挙げられます。
トレーニング効率の向上
テクノロジーの一つとしてICTを用いた情報収集があります。
ラグビーやサッカーではICT付きのGPSを体に装着し、走り方や運動量、そして心拍数や一連の行動に対する体の使い方がデータとして蓄積され、目に見える形で確認することができます。
これにより各選手の長所や短所、より効率的な練習を行うことができ試合の結果に繋がります。選手と情報を共有することでチームプレーの向上、弱点の克服に繋がることができ、チームとして個人として成績を上げることにつながります。
怪我の予防
スポーツを行う上で怪我はつきものです。特にハードな練習をしている選手、そして練習よりも試合を行う際は普段の練習より結果を求める方が上に激しいプレーにつながる可能性があります。しかし、テクノロジーの力により怪我の予防を行うことができ、たとえ怪我に繋がったとしても軽傷で済むように予防できるようになります。
例えばウェアにセンサーが内蔵されており、そのセンサによってGPSで選手の動きを追跡する技術です。代表的なのが、オーストラリアのCatapult社です。同社が開発する製品は、サッカーの現場で導入されており、世界各国のビッククラブも導入しています。
GPSで選手の動きを細かく追跡すると、どのように移動したかだけでなく、その時の体の向きや、どのように体を動かしたかなど、その時の選手の細かい動きまで分析することができます。この事により、選手の体に対する負荷の掛かり方から負傷の原因を特定することができ、怪我の改善や予防に繋がります。
他にも、株式会社ユーグレナは、「SPURT」を製造販売しています。同製品についてユーグレナ社はHP上で「SPURTは、エネルギーやたんぱく質、ミネラル、ビタミン類に加えて、植物と動物、両方の栄養素を持つユーグレナを配合。コンディショニングが持続するカラダをサポートするために栄養素を複合的に設計し吸収しやすくした、新たなるリカバリー飲料です。」としています。
この商品はゼリータイプと、パウダータイプの2種類で展開しています。
観戦
通信疑似術の進歩により、スポーツ観戦はよりリアルに近い体験ができるようになっています。
NTTR&Dは昨年「Kirari!」という新しい技術を用いた新しい観戦方法についての研究を発表しています。スクリーンではなく、空間そのものを立体の映像にし伝送するというものです。これにより、会場に居なくても、会場と同じような臨場感や一体感を得られるとしています。
国内のスポーツテックの市場規模
スポーツテックの市場規模は大幅に拡大しています。2019年のスポーツテック市場はおおよそ310億円ほどだったのに対し、2022年には1062億円を突破。2025年には1547億円規模になるとされています。この推察は世の中にITの技術が浸透してきているとともに5Gなどの通信技術の向上などが背景に挙げられます。
2025年までに15兆円を目指す
日本のスポーツ庁はスポーツテックだけでなくスポーツを通したビジネス市場規模を2025年までに15兆円を超える市場にしたいとしています。スポーツテックを通したスポーツビジネス市場はますます注目を集めており、新規テクノロジーの開発など今後の発展に期待できます。
大手企業が参入
日本では大手企業が、スポーツテック分野に参入しています。
ASICS
アシックスが手がけるのがスマートシューズ「EVORIDE ORPHE(エボライド オルフェ)」というシューズです。このシューズの特徴としてランニング中のシューズ内部の足の動きや力の入り具合などがデータ化され、一人一人の足の動き方を可視化できるようになりました。シューズ内部にセンサーが埋め込まれており、専用のアプリと連携することで選手の技術向上に繋がります。また得られたデータをAIがデータを分析し項目ごとに採点するほか改善点などをアドバイスするというアフターフォローまでできるのが特徴です。
製品開発販売以外にも、スポンサーや大会の協賛、自社でチームを所持するなど多くの大手企業があらゆる形でスポーツ領域に参入しています。
賭博は禁止されている
日本ではスポーツ賭博は違法です。しかし国外ではスポーツベッティング(賭博)が合法となっている国もあります。スポーツベッティングが合法となっている国では、競技中に、リアルタイムで掛けることができ、その場で結果がでます。そのため、より白熱した観戦を体験することができます。海外ではこのスポーツ賭博がより人々にスポーツを観戦するきっかけを与えています。
そこで国内でもスポーツ賭博を解禁するべきではという声が上がっています。スポーツ賭博を合法にすることで、放映権料が発生したり、広告収益の拡大が見込まれてます。一方でスポーツ賭博による弊害も懸念されています。日本で今後スポーツ賭博が合法となるかどうかはスポーツビジネスの環境にも大きく影響してきそうです。
国外市場の様子
世界ではすでにスポーツテックが広まっています。
世界の市場規模
海外では日本よりもスポーツテックにおける事業が盛んに行われています。2018年は約9400億円ほどのスポーツテック市場だったのに対し2024年には3兆5,000億円を超える市場になると言われています。では海外では一体、どのような事例があるのでしょうか。今回は以下の3つの事例を見ていきたいと思います。
・FORM Swim Goggles
・Brizi
・FieldWiz
FORM Swim Goggles
FORM Swim GogglesはFORMが開発した水泳のゴーグルです。
カナダのバンクーバーに拠点をおくスタートアップの企業で、このゴーグルの特徴として選手は泳ぎながら現在の自分のタイムや泳いだ距離などを確認することができます。
Brizi
Briziはカナダのトロントを拠点としている会社です。サービス内容としてはスタジアムなどに設置されている数カ所のカメラをAppを通して自分のスマートフォンで遠隔操作することができ、写真撮影を自分の思う通りに行うことができるものです。
他にも、カメラを遠隔操作することで、他の視点から観戦することもできます。
FieldWiz
Fieldwizはスイスに拠点を置くスタートアップ会社、Advanced Sport IInstrumentsが開発したGPSを用いたサービスになります。GPSを用いて選手の走行距離、速度、フォームの確認、心拍数などありとあらゆるデータを数値化することができます。
スポーツテックの今後の展望
スポーツテックの今後の展望として2020年代は急速に発展していくと考えます。近年はAIやテクノロジーの発展が凄まじく、積極的にこの技術を生かすべく多くの大手企業やベンチャー企業が開発に取り組んでいます。そしてスポーツ分野にテクノロジーの力を適切に掛け合わせることができるのであれば、スポーツテック事業はより発展し将来的に当たり前の存在、生活には欠かせない存在となるでしょう。
国内のスポーツテックスタートアップ
RUN.EDGE株式会社
スポーツ分野においての分析サービス・映像検索の技術開発、運営をしているスポーツテックベンチャー企業です。富士通のエンジニアとして活躍されていた小口淳氏が2018年に立ち上げた会社です。RUN.EDGE社が販売している「FL-UX」は試合のリアルタイムでの映像分析、コミュニケーションツールとなっています。また映像データとプレイ映像を同期させることにより即座にフィードバックや戦術確認を可能にしました。
株式会社REJECT
Eスポーツ関連事業を展開しているスポーツテックベンチャー企業として2018年に立ち上げました。「人生を彩るEスポーツ体験を提供し、世界に誇れる産業を創る」をミッションとし、2018年に発足したプロEスポーツチーム「REJECT」の運営や選手のマネジメントを中心として活躍しています。
株式会社運動通信社
オンラインスポーツメディア「SPORTS BULL」やスポーツ漫画事業「COMIC BULL」などの運営・企画を行っているスポーツに特化したスポーツテックベンチャー企業です。電通やナショナルクライアントのデジタルマーケティングプロデューサーを経験した黒飛氏が2015年に創業しました。特に「SPORTS BULL」は幅広い競技をカバーしプロ・アマ・学生を問わずさまざまなコンテンツを配信しています。夏の高校野球や地方大会などのライブ中継やスーパープレー集など独自の動画作成も行っています。
まとめ
いかがだったでしょうか。スポーツテックによって、日々の運動だけでなく、スポーツにおける選手のサポートや観戦スタイル・体験そのものも大きく進化しています。そして、その進化は今後も続くと見られています。テクノロジーの進化によって、これまで創造も出来なかったような体験ができるようになります。また、それによりより多くの人にとってスポーツが身近な物となりつつあります。
スポーツを私たちの生活に欠かせないものにするスポーツテックに今後も注目です。
最後に。。。
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