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行政と地主の連携で持続可能なまちづくり〈後編〉#9環境共生型賃貸住宅「鈴森village」

こんにちは。鈴森villageすずもりヴィレッジ広報チームです。
今回は「住みやすく、持続可能なまちづくりに必要なことってなんだろう?」をテーマにした鼎談の後編をお届けします(前編はこちら)。

和光市長の柴﨑光子さん、前 四條畷市副市長の林・小野有理さん、鈴森villageオーナーの株式会社鈴森社長の鈴木早苗さんが考える理想的なまちづくりのあり方とは――。

なお、鈴森villageについては以下の過去記事で紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください!

#1 間もなく完成! 緑豊かで一年中快適な住まい
#2 本当にいい、住み続けたい賃貸住宅とは?〈前編〉
#3 本当にいい、住み続けたい賃貸住宅とは?〈後編〉
#4 私たちがLEED認証にこだわる理由とその魅力〈前編〉
#5 私たちがLEED認証にこだわる理由とその魅力〈後編〉
#6 絶賛入居者募集中のヴィレッジ内を探検!
#7 池袋へ14分、和光市でゆったり暮らそう!
#8 行政と地主の連携で持続可能なまちづくり〈前編〉



住むことを他人にも勧めたくなるまち

林・小野 各地の不動産市場動向を調べるうちに行政課題に興味が湧いた私は、会社を辞めて博士課程へ進みました。「地元を盛り上げるために、どのような人材が必要か」というテーマで事例研究をするなかで気づいたのが、最も必要なのは「課題意識を持った地主さん」の存在だということでした。

鈴木 私の曽祖父、鈴木左内は「道路」に着目し、自ら土地を提供して現在の「駅前通り」を通しました。簡単な事業ではなかったようですが、嬉しいことに、いまだに「この道路があったおかげで、まちづくりがしやすかった」と皆さんがおっしゃいます。

そういう先祖からの思いもあり、この土地(鈴森villageの敷地)を開発するにあたっては、まちのために有効活用したいと思ったのです。

私が主人にそう伝えたら、「それなら低層住宅で、今までどおり地域の人たちが通り抜けができて、安心・安全に子育てができるような、まちづくりに貢献できる建物を提案してくれる建築家を探そう」と言ってくれました。こうして完成したのが、鈴森villageです。

林・小野 この連載で鈴木社長が語ってらっしゃる、ご先祖の経緯などを拝読しましたが、左内さんのような志を現在も引き継いでいらっしゃる家があることに驚きました。

「こういうまちだから、あなたも住んでみたら?」と、市民が他人に勧めたくなるような物語があるというのは、すごいことです。そうした志をもつ方を探し出すことこそが、行政の役目ではないかと思います。

前 四條畷市副市長の林・小野有理さん

まちづくりの要となる「地主の力」

林・小野 そのまちで歴史を育んできた方が、「こういう人に住んでほしいから、こういう住宅を建てます」という考えのもとに住宅を企画し、住んでほしい人を呼び寄せる。そんな意志と財力を持った、いわゆる“地元の名士”が、どの地域にも必ずいらっしゃいます。

私が副市長を経験した四條畷しじょうなわて市でも、そういう地主さんや、古くから町工場を経営してこられたような名士の方々と協働して、まちの素地をつくっていくことがとても大事でした。

研究活動をしていたときにも感じたことですが、行政にとって、わがまちに対する課題感を持った市民の協力がベースになければ、どんな施策を打っても結局は定着しないのです。

鈴木 和光市には幾人か地主がいますが、やはりそれぞれまちの要になっているように感じます。

私は「不易流行ふえきりゅうこう」という言葉をとても大切にしています。本質的な精神は絶対に変えてはいけませんが、やり方は時代に合わせて柔軟に変えていく必要がありますよね。

それぞれの地主は、行政に対して厳しいことも言うかもしれません。でもそれは、地域を愛すればこそで、地元をよくしたいからです。行政には行政のお考えもあるでしょうし、お互いに“聞く耳”を持って、融合していくことが大切ではないでしょうか。

株式会社鈴森社長の鈴木早苗さん

よい住宅が意識の高い住民を呼び込む

林・小野 人間の暮らしの根幹は「仕事」と「住まい」です。地域に人が定住するかどうかを考えるとき、職場は地域外にあってもかまいませんが、仕事を終えて帰ってくる「家」のよしあしは、大きく影響します。

そう考えると、住宅というものは、そのまちの快適度を表すバロメーターともいえるのではないでしょうか。快適な住宅が並んでいるまちの人たちは当然、快適な暮らしをしているだろう、と思われるわけですから。

住宅市場を観察していますと、いい住宅が10軒ぐらいまとまって建つと、その周辺にも似たような住宅が建ち始める、という現象が起こることがあります。私たちはこれを「シャワー効果」と呼んでいます。

鈴森villageを見て特にいいと思ったのが「オープン外構」、つまり塀で囲まれておらず通り抜けも自由なので、周辺の人たちと入居者の交流が自然と促されることです。顔見知りになって住宅のよさが伝わり、周辺にも環境共生型住宅が増えていく。そうすれば、住環境や自然環境に想いを持つ人たちが和光市へ移住してくる。鈴森villageは、そんな仕掛けの一つに位置づけられるでしょう。

柴﨑 そうした取り組みを民間の力で進めていただき、一方で行政は政策面で持続可能なまちづくりをバックアップしていく。私も、そんな連携ができれば、と思っています。

和光市長の柴﨑光子さん

林・小野 実現すれば、全国的にもとても面白い事例になるでしょうね。

鈴木 私の主人が生前に語っていたのは、まさしくそうしたビジョンでした。

柴﨑 そんな行政と民間の理想的な連携に向けて、まずは住宅に対する市民の意識を変えることも大切。そのきっかけとして、鈴森villageを最初につくっていただいた意味は、とても大きいと思いますね。(了)

鈴森villageのデッキの下で

まとめ

自分の暮らすまちを愛してやまない各地の地主や名士たち。鈴木家が環境やコミュニティーに配慮した鈴森villageを建設したのも、「和光市の未来に貢献したい」という思いがあったからでした。

よい住宅を増やし、意識が高く高収入な定住者が増えれば、自治体の税収も増える。そのぶん、あるべき姿に沿った施策の実現に予算を配分できるようになり、ますますよいまちになる。地主と行政がタッグを組めば、そんな好循環が生まれるはずです。

鈴森villageはまだ生まれたばかり。入居された皆さんの暮らしの実感を通して、この住宅のよさが少しずつ滲み出し、コミュニティーが熟成し、和光市の発展にもつながっていく――。私たち広報チームも、そんな鈴森villageの5年後、10年後、30年後の成長を楽しみにしています。


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