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本当にいい、住み続けたい賃貸住宅とは?〈前編〉 #2環境共生型賃貸住宅「鈴森village」

「持ち家ではないから、寒い・暑い、使いづらいのは仕方ない」――。
あなたは、そんなふうに諦めていませんか?
でも、数は少ないものの、なかには大家さんや建築家の想いが詰まった、
住まい手や地域のことを第一に考えてつくられた賃貸住宅もあるのです。
それって、どんな家なのでしょうか。

こんにちは。鈴森villageすずもりヴィレッジ広報チームです。

今回は「本当にいい、住み続けたい賃貸住宅」の条件ってなんだろう? をテーマに、住宅のプロである3人に話し合っていただきました。

リクルートの不動産住宅サイト「SUUMO」編集長の池本洋一さん、新しい視点で不動産を発見し、紹介するサイト「東京R不動産」の室田啓介さん、鈴森villageの設計者である設計事務所スターパイロッツ代表の三浦丈典さんです。3人には、「自ら不動産のオーナーでもある」という共通点があります。

これを読むと、賃貸住宅の見方、探し方が変わるかもしれません。


賃貸にも「高性能住宅」が増えてほしい


大地主は「まちに対する役割」を自覚

室田 まずは、賃貸住宅の性能について話したいと思います。三浦さんが設計して今、和光市で建設中の「鈴森village」や、池本さんが2022年2月に建てた賃貸住宅は、いずれも住宅の質が「高性能」であることが特長ですね。賃貸市場全体で、こうした性能の高い住宅が増えているんでしょうか。

池本 全体で増えているかどうかは、正直、分かりませんね。なぜかというと、そういうことのできるオーナーは限られるからです。とくに、「LEED認証*」などの第三者評価を取得するには、時間もお金もかかる。収益性重視の、いわゆる投資家オーナーには手が出ないでしょう。

LEED認証:建物と敷地利用の環境性能を評価する国際認証制度

「SUUMO」編集長の池本洋一さん(写真/記事中、すべて鈴木愛子)

三浦 LEED認証は、高気密・高断熱という住宅性能はもちろんですが、それ以外にも建築資材に有害物質や南洋材を使わない、植栽も外来植物を使わないなど、クリアしなければいけない条件が60項目ぐらいあるんです。そのせいか、国内でLEED認証を取得している住宅は、まだ2件しかありません(2022年12月時点。鈴森villageは現在、取得を目指し建設中)。

池本 SUUMOに掲載されている物件情報でも、見たことがないですね。 

室田 鈴森villageのオーナー、鈴木家は和光市では有名な地主さんですよね。

池本 投資家オーナーにはできなくても、代々続く「大地主さん」は、まちに対する役割意識が高いから、持続可能性に配慮した住宅づくりができる。個人的にはそういうオーナーに増えてほしいと思いますけどね。


快適さの違いに敏感な「性能体感世代」

三浦 「高性能住宅に住んでみたい」という人は増えていますか?

設計事務所スターパイロッツ代表の三浦丈典さん

池本 SUUMOの閲覧数を見ると、すごく増えていますね。実際に、高性能住宅の賃貸物件は、空きが出てもすぐに埋まります。物件数が少ないから、というのもありますが、なにより若い人たちは小学生の頃から環境教育を受けて勉強しているので、意識が高いんです。ちょっと昔は「デザイナーズ住宅っぽければそれでいい」みたいな感じがありましたけど、今は違います。

三浦 じつは「手間ひまかかるわりにユーザーに分かりにくいLEED認証を目指すより、グッドデザイン賞を狙ったほうがいいのでは」とオーナーさんに提案したこともあったのですが、それを聞いて安心しました(笑)。

池本 面白いアンケートがありましてね。首都圏で賃貸契約者に「入居後に改善してほしいと思った項目」を聞いたところ、1位が「遮音性能」、2位が「断熱性能」だったんです。

室田 物件を探すときは外観や内装のデザイン、間取りといった「見た目」で選ぶ人が多いけど、実際に住んでみると快適さが気になるんですね。たしかに、2000年頃は、海外の倉庫をリノベーションしたような、天井を張っていない、配管むき出しのロフトっぽい住居への憧れがありました。でも、そういうのは熱損失が大きいし、住むには快適じゃないってことに気づいたというか。

「東京R不動産」の室田啓介さん

三浦 室田さん、君たちがそういう流行を作ったんじゃないの?(笑)

室田 いやいや(笑)。

池本 分譲住宅の性能は、ここ20年ほどでめざましく良くなりました。今の若い人たちは、すでに性能のいい家で育った人が多いから、賃貸住宅に初めて住むと騒音や暑さ・寒さが気になるんでしょう。僕はそういう人たちを「性能体感キッズ」と呼んでいます。

室田・三浦 性能体感キッズ!(笑)

池本 賃貸物件のオーナーさんはどうしても「建物にかかるコストを最小限に抑えたい」と考えがちだけど、そういう現状を変えるには、借り手のリテラシーが向上するのがいちばん。もう「賃貸だから仕方ない」と諦める時代じゃない。質の高い物件をきちんと選んで住むべきだと、僕は思いますね。(〈後編〉につづく)

賃貸住宅の性能について熱く語り合う3人

まとめ

いかがでしたか?
これまでの賃貸住宅は、オーナーは建設費を抑えたいし、借り手は家賃が安いほうがいい、見た目が良ければいい、という考え方が主流だったようですね。
だから、住宅の性能が二の次になってしまっていたのでしょう。
でも、池本さんが指摘するように、快適な家で育った若い人たちは、賃貸住宅にも遮音性や断熱性を求めています。

私たち広報チームは、そういう期待にも応えられる鈴森villageが、より良い賃貸住宅を探している人たちの目に留まるといいな、と思っています(鈴森villageの詳細はこちら)。

植栽など外回りの工事に入った鈴森village。うねった小径がいい感じ!


さて、3人の話はこのあと、賃貸住宅の間取りや立地について盛り上がっていきます。〈後編〉もどうぞお楽しみに!

【物件に関するお問い合わせ】
リゾン和光支店
wako@lizon.co.jp
https://lizon.co.jp/store_guide/

東京R不動産
https://www.realtokyoestate.co.jp/estate.php?n=17060

【本件に関する報道関係者のお問い合わせ】
鈴森village広報チーム
press.svpj2022@gmail.com

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