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地球の平和を守り続けるヒーローに恋して…。『ウルトラマン大図鑑ハイパー』をご紹介します!

みなさま、こんにちは! 子どもの本編集部で長く働いていながら、歴史ある「ウルトラマン」の本をこのたび初めて担当させて頂いた、田中と申します。
 
ステイホームの生活が続くここ数年、なんとなく閉塞感にとらわれることが多かったのですが、突然現れたかっこいいイケメンヒーローたち…! 自分はどのヒーローが一番好きなのか…? 悩んでいるうちに、発売日を迎えてしまいました(笑)年末年始のギフトにもぴったりの新刊、『ウルトラマン大図鑑ハイパー』を早速ご紹介させて下さい!

昭和、平成、令和のウルトラヒーロー勢ぞろい!
ご自身だけの「推し」を見つけてみてください♪


ロングセラー図鑑のリニューアル

2011年に初めて刊行させて頂いた、黒い表紙の『ウルトラマン大図鑑』。楽しいキャラ紹介頁と、巻末の全話紹介頁で構成される本書は、2016年に青い表紙の『ウルトラマン大図鑑デラックス』としてリニューアル、10年以上愛されるロングセラー絵本になりました! 『ウルトラマン大図鑑ハイパー』は、今年再び増補改訂させて頂いた最新版となります!

最新刊は、白い表紙でデザインを一新させて頂きました!
頁数も大幅にボリュームアップ!
(製本前は、こんな感じでした…!)
表紙の撮影でお世話になったソフビたち(一部です)を 会議室に並べてみました


「特撮」の神さま

ウルトラマンといえば「特撮」(特殊撮影の略)ですが、特撮の神さまともいわれる円谷英二氏の人生を紹介する、コミック版世界の歴史『円谷英二』(ポプラ社刊)では、「人が思いえがく夢をかたちにする……それが特撮だ!」といった台詞がありました。迫力ある映像だけでもテンション上がりますが、夢をかたちにしてくれる特撮の世界って、素敵ですよね!

コミック版世界の歴史『円谷英二』


過去の名作から最新作まで…

編集作業においては、「円谷イマジネーション」(「ウルトラマン」をはじめとする円谷プロ作品や、各種オリジナルコンテンツを楽しめる配信サービス)にもお世話になりました! もともと映画や映像を鑑賞するのは好きなのですが、ウルトラマンシリーズの場合、当時の製作スタッフ、出演する俳優陣の熱量がリアルに伝わってくるので、こちらもアツイ気持ちにさせられます。

色々な作風のシリーズやエピソードがありますが、私は抒情的な雰囲気のする初期作品で、「盗まれたウルトラ・アイ」(「ウルトラセブン」シリーズ)などが好きでした!(主人公のモロボシ・ダンと宇宙人の少女マヤがテレパシーで会話するシーンがなんだかちょっと切なくて、印象的でした)

「ウルトラアイ」もこっそり買ってしまいました…


「続ける」ことのスゴさ

昭和から始まり、平成、令和に続く「ウルトラマン」シリーズですが、物語やキャラクター設定の多様さ、世界観などが重層的に繋がっていく展開に、改めて圧倒されます。最初に「ウルトラマン」が放映されたのが1966年ということなので、今や親子三代で愛される「ウルトラマン」シリーズなのですね。

権利元の円谷プロダクション様は、来年(2023年)創業60周年を迎えられるそうです。今回の新刊のご監修をして頂いたご担当者様に、「ウルトラマン」にまつわるあれこれをお聞きしてみました!

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――初めて「ウルトラマン」と出会ったきっかけは、何でしたか?子ども時代のエピソードなどありましたら、ぜひ教えてください!

 私にとっては『ウルトラマンコスモス』が、「ウルトラマンシリーズ」とのファーストコンタクトです。

『コスモス』の特徴は、ウルトラマンコスモスと主人公・ムサシが、怪獣を倒すのではなく、保護するために尽力する、というところです。

当時の私は、そんなムサシに心から憧れていました(今でもリスペクトしています)。ある日、親が釣ってきた魚を捌こうとした際、「海に返してきて!」と本気で怒ったそうです。根負けした親は海に返してくるからと言って私をなだめました。本当に海に返したのか、私が寝てからコッソリ食べたのか……今となっては謎です。当時の私が、コスモスとムサシの「命を守る」という姿勢にすごく影響を受けていたことが伺い知れます。


――これまでたくさんのウルトラヒーローが誕生しましたが、特にお気に入りのキャラクターがいましたら、教えてください!

ウルトラマンデッカーです。ウルトラヒーローの持つ格好良さや美しさを保ちながらも、チャレンジングなデザインにひかれます。

精悍な顔つきや左右非対称のボディなど、挙げるとキリがありませんが…

特に好きなのは、下から見上げた時のシルエットです。前に突き出した頭頂部が、どことなくツッパリのリーゼントヘアに見えて、未来に向かって力強く進んでいくぞ、という気合を感じます。もちろん、デッカーに変身するアスミ カナタ自身は、不良ではありません。明るく前向きな、凄くいい子ですよ。

これは、あくまで「いちファン」としての回答とご承知ください。ウルトラマンシリーズの歴史は56年にわたり、ストーリーやキャラクターもバラエティーに富んでいます。もし仮にファンの皆様100人に聞いたら、100通りの答えと理由が返ってくるのではないでしょうか。

 
――ウルトラヒーローだけでなく、怪獣もたくさん登場しますね! ウルトラマンの世界における、怪獣たちの魅力はどんなところにあるのでしょうか?

 怪獣たちは、ウルトラマンシリーズの世界を豊かにしてくれる存在だと思います。

シリーズに登場する怪獣や宇宙人は、1000体を優に超えますが、それぞれに異なる見た目、生態や能力があります。凶悪、善良、可愛いけど実は悪い、実体がない、銀河より大きい、ミクロサイズ等々…

個性的な怪獣や宇宙人がいるからこそ、ワンダーなストーリーが生まれ続け、ウルトラヒーローの格好良さや人間たちの頑張りが輝くのではないでしょうか。

いまでも新しい怪獣が出ると、どんな能力を持っているのか?どのようにストーリーに絡むのか? と想像しては、ワクワクします。

――最近は、ウルトラマンのファン層がどんどん広がっているようですね! 国内外で、どのようなウルトラマンフィーバーが起きているのでしょうか?

 毎年夏休み期間と年末年始に開催している「ウルトラヒーローズEXPO」には、世代や性別を問わずたくさんのお客様にご来場いただいています。ウルトラヒーローの活躍を目の前でお楽しみいただける大迫力のバトルステージやウルトラヒーローとツーショットが撮影できるウルトラショットが特に人気です。かっこいいウルトラヒーローたちが皆さんをお出迎えします。ぜひ会いに来てください!

 海外では、YouTubeなどで配信中の「ウルトラギャラクシーファイト」シリーズが好評をいただいており、全世界249の国および地域で5億回再生されています。番組の枠を超えて、様々なウルトラヒーローが登場します。ぜひ、お気に入りのウルトラヒーローを見つけてみてください。


――最後に、「ウルトラマン大図鑑ハイパー」を初めてご覧になる読者の皆様に向けて、ひとことお願いします!

 この「ウルトラマン大図鑑ハイパー」ならではの魅力を一つあげるならば、ウルトラマンシリーズ全体を網羅していることはもちろん、怪獣やウルトラヒーロー、防衛隊の紹介に劇中の写真だけでなくソフビ人形やカプセルトイなどの玩具の画像も使っているところです。

当時の様々なアイテムに思いを馳せたり、親子で読まれて今の玩具との違いの話で盛り上がったり…是非この図鑑ならではの楽しみ方を見つけていただけると幸いです!

――お忙しいなか、コメントをどうもありがとうございました!

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最後に

たくさんの愛がつまった円谷プロダクション様からのコメントを頂き、改めてたくさんの方に愛され続けている「ウルトラマン」の存在がまぶしく感じられてしまいました。

これから、「ウルトラマン」はどこに向かうのでしょうか…!? とても気になります!

昭和、平成、令和は、自身で振り返ってもそれぞれ全く異なる顏と雰囲気を持つ時代ですが、時代が違っても「物語」の持つ普遍的な魅力があるのだと改めて気づかされました。本という形で様々なSTORYをお届けする側の人間としても、とても勇気づけられ、原点回帰させてもらえたような一冊になりました。この先、心が思わずひるんでしまうようなことがあっても、ウルトラマンの存在を近くに感じられたら……。新時代を生きる子どもたちにとって、穏やかで希望あふれる時間が続いてほしいとひそかに願う今日この頃です。


 


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