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Pono#9 不眠・頭痛①

【頭痛と不眠のお話です】


まず、何故「頭痛」と「不眠」がセットなのかと言うと
頭痛発作時期が睡眠に関わることが多いことから、睡眠障害が頭痛の多くに関わる
つまり、睡眠が良くなれば頭痛が改善、頭痛が改善すれば睡眠が良くなるという事なので一緒に診ていく必要があるのです

頭痛、不眠に関わらずこれまでの悪い生活習慣が体の不調を作ります
特に頭痛、不眠に関しては自律神経系が関わっている以上、悪い生活習慣が自律神経系の問題を引き起こし頭痛や不眠を慢性化(ずっと症状が続く)させてしまっています
頭痛、不眠のケアとして整体などで体を整える他に、生活習慣を見直すことも一緒に取り組んでいかなければならないのです



    ストレス/寝るのが遅い/運動不足
           ⇩
      自律神経系やホルモンの異常
           ⇩
体のゆがみ/内臓の機能低下/むくみや神経の異常
           ⇩
       頭痛・不眠の慢性化


まとめると、ストレスケア、身体ケア(猫背やストレートネック、嚙み合わせ)、生活習慣の改善、自律神経(姿勢を整える)の調整などが大切になってきます




頭痛とは



頭痛とは頭部の一部あるいは全体の痛みの総称で、
(※ここでは明らかな原因がない一般的な頭痛のお話をしています)
国民の3人に1人が頭痛に悩んでいるとされています
とても多いですよね?
また、日本の15歳以上の約4割は何らかの慢性頭痛を持っていることが分かっています

2004年の報告では不眠が頭痛の多くに関わっているとされています


原因が明らかな頭痛もあります
例えば、くも膜下出血などの脳疾患、副鼻腔炎、うつ病、風邪による発熱、熱中症、二日酔いなどによる頭痛
また、視力低下、言語障害、がん、頭部打撲後の頭痛、徐々に悪化する頭痛や突然の頭痛などがある場合は一度医療機関を受診することを推奨します

整体やマッサージでどうのこうのするものではありませんので、早急に医療機関へ行ってください



不眠とは


寝つきが悪い(入眠障害)、眠りが浅くて途中で何度も目が覚める(中途覚醒)、早朝に目覚めて二度寝が出来ない(早朝覚醒)などの睡眠に問題があり、そのために日中に倦怠感や意欲低下、集中力低下、食欲低下などの不調を生じる病気です

日本では男性で約12.2%、女性で約14.6%が不眠であるとされていて、
眠り関する悩みは「女性」に多く、特に「入眠障害」で悩んでいる方が多い傾向です
日本では成人の5%(20人に1人)が不眠のため睡眠薬を服用しています
※WHO(世界保健機構)は6か月以上の内服、サプリメントはやめた方が良いと発言しています
睡眠時間の不足は死亡、糖尿病、高血圧、心疾患、肥満に関連し、
不眠症はうつ病、自殺のリスク因子でもあります
また、加齢と共に不眠症状は増加し、60歳以上では半数以上の人に認められています




頭痛の原因



①  セロトニンの異常分泌による頭痛


過剰なストレスを感じると「セロトニン」というホルモンが血管内に「過剰」に分泌されます

→セロトニンはストレスによる緊張を和らげるために分泌されます
セロトニンはストレス耐性ホルモン(幸せホルモン)なので私たちにとって嬉しいホルモンなのですが、ただ『過剰』に分泌されることがあまりよろしくない

セロトニンは血管を収縮(縮める)させ、役割を果たすとセロトニンは急激に減少し血管は拡張します
この血管の収縮と拡張が何度も「繰り返される」ことで、それが追い付かなくなり(壊れる、バグる)、ストレスとなって血管がむくみ、炎症が生じてしまいます
血管が腫れたところに血液が流れ込んでくる(血流)ので、拍動性に痛みが起こり、頭痛を生じさせます

      ストレス
        ⇩
     セロトニン分泌
        ⇩
血管の収縮と拡張(弛緩)を繰り返す 
        ⇩
      血管の炎症
        ⇩
   頭痛(頭痛で起きた場合)


セロトニンが血管の収縮と拡張を「繰り返す」ことで、血管が傷つき弱っていく(脆弱化)
弱った血管は次第に血液が流れるだけで痛みを感じるようになってこれが頭痛を生じさせる
輪ゴムを何度も伸ばし続けるとダメになってしまうのをイメージしてもらえばいいかと思います


極論を言うと、セロトニンが「過剰に」出ないようにそもそも「ストレスを減らせばいい」って言うことになります
ストレス環境を変えるのも手段のひとつですが、まぁそれが難しくてみんな悩んでいるのですけどね、、、



②  三叉神経(さんさしんけい)性の頭痛


三叉神経とは「顔」や「口の中」の感覚や「口をモグモグする筋肉(咀嚼筋)」の運動を司る神経です

①の様にストレスがかかればセロトニンが過剰分泌され、血管の収取と拡張が繰り返される
三叉神経の領域の血管が拡張してむくむと、三叉神経を圧迫して結果的に三叉神経領域にも痛みが出現する


  セロトニン過剰分泌
      ⇩
血管の収縮と拡張による血管炎症
      ⇩ 
  血管がむくんで腫れる
      ⇩ 
   三叉神経への圧迫
      ⇩ 
     頭痛出現




①と②をまとめてしまうと、

  ストレス
   ⇩
セロトニン過剰分泌
   ⇩ 
   頭痛

過剰なストレスによって「過剰」にセロトニンが分泌されることによって頭痛になる


ストレスによって頭痛が引き起こされています

具体的に言うと、体の中では過剰なセロトニンによって頭痛招いているということになります


どうぞよろしくお願いいたします