マガジンのカバー画像

コンサートの感想たち

13
クラシックコンサートの感想まとめ
運営しているクリエイター

#演奏会

【演奏会感想】日本フィル×カーチュン マーラー9番

本日はこちらの演奏会へ。

プログラムの発表時から楽しみにしていた演奏会。マーラー9番は最も好きな曲の一つ。そして指揮のカーチュン氏も4年ほど前に神奈川フィルとの共演でベートーヴェン7番を聴いて以来、その生命力溢れる音楽作りに惚れ込んでいる大好きな指揮者である(「生命力溢れる」というのは極端に例えれば、踊り食いをしている時のような、まざまざと「生」を突きつけられる感覚、と言えばいいか)。

弦の厚

もっとみる

【演奏会感想】富士山静岡交響楽団×高関健・ブルックナー8番

今週は富士山静岡交響楽団×高関健さんのブルックナー8番を聴きにオペラシティへ。貯金生活を送っているため演奏会通いは極力控えているが、ブルックナーの傑作はやはり聴かないわけにはいかなかった。

初めて聴く楽団だったのでどんな響きなのかドキドキしていたのだが、そんなのは杞憂だった。アンサンブルの細かい乱れも全く気にならないほど、全力で奏でる楽団員さんの姿と、そのサウンドには終始圧倒された(むしろ一部見

もっとみる

【演奏会感想】N響×トマ・コープマン

本日はこちらの演奏会へ。オール・モーツァルトのプログラム。しかも私が愛してやまない曲ばかり。

・交響曲第29番
・フルート協奏曲第2番
・交響曲第39番

好きな曲にもかかわらず、前半2曲は眠気にやられ、そこまでいい鑑賞ができなかった。

そして後半の交響曲第39番。
この曲には特に深い思い入れがある。それは一昨年リッカルド・ムーティの来日公演に行ったときに、彼が演奏前に語った以下の言葉が印象的

もっとみる

【演奏会感想】上岡×読響 ブルックナー8番

昨晩は待ちに待った読売交響楽団による、(人類の至宝と呼んでもいい!)ブルックナー8番を聴きに行った。指揮者はツァグロゼクの予定だったが、体調不良のため急遽上岡さんに。
この曲を超高水準の演奏で聴けて大満足。

会場までの移動中は、大好きなティーレマン×ウィーン・フィルのブルックナー8番を聴いた。やはりこれは名盤ですな!

さて、演奏会が始まると指揮者の上岡さんは弱々しい足取り 。少し心配になったが

もっとみる

6日連続の演奏会記録

普通にフルタイムで会社員をやっているにもかかわらず、計画性のなさにチケットをポチポチ取っていたら6日連続で演奏会通いになってしまった。
今回はそんな愚行を犯してまで聴きに行った記録を簡単に書き留めておこうと思う。

【1日目】チョン・ミョンフン×東フィル 『オテロ』この日は1回目の『オテロ』へ。表題はシェイクスピアの『オセロ』のことだが、私が最も好きなシェイクスピア作品をオペラ化したものなので、と

もっとみる

【感想】7/16 東響/ノット

昨日は東京交響楽団/ノット指揮のこちらの演奏会へ。

エルガーのヴァイオリン協奏曲とブラームス2番という期待の膨らむ曲目。

まずエルガーの協奏曲はヴァイオリンが前面に出過ぎていたからか、超絶技巧のみに焦点が当てられていた印象。予習で聴いていた録音の方が断然良かったかなぁ。あとはヴァイオリンソロが目立つ第3楽章も処理が難しいのか、長い割にその効果が得られていない感じは否めなかった。

そして後半の

もっとみる