【感想】7/16 東響/ノット

昨日は東京交響楽団/ノット指揮のこちらの演奏会へ。

エルガーのヴァイオリン協奏曲とブラームス2番という期待の膨らむ曲目。

まずエルガーの協奏曲はヴァイオリンが前面に出過ぎていたからか、超絶技巧のみに焦点が当てられていた印象。予習で聴いていた録音の方が断然良かったかなぁ。あとはヴァイオリンソロが目立つ第3楽章も処理が難しいのか、長い割にその効果が得られていない感じは否めなかった。

そして後半のブラームス2番。清々しいこの曲調は夏到来の今の時期にピッタリで心踊った。ただそれが行き過ぎたのか、ブラームス特有の翳りみたいなものは雲隠れしてしまっていた。ただただ美しい風景画を見ていた感覚に近い。
そこは個人的な好みとは違ったが、相変わらず終楽章のコーダの爽快感は抜群だった。

指揮者のノットと東響のコンビは定評があり、私も例に漏れず好きなのだが、今回はエルガーとブラームスの2曲の新しい境地を見るには至らなかったため、全体的な満足度が高いとは言えなかった。また次に期待しよう(今週末は同コンビでチャイコフスキー3,4番!)

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