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カリンと蜂蜜漬け

洋ナシのような形をしていて、少し黄緑色も混じったような黄色い果実の「カリン」を見たことはあるでしょうか。

私は実そのものを丸ごと見たことはないですし、季節も随分と外してしまっていますが、非常に美味しいレシピを教わっているので、ここで一度カリンの情報と共にシェアをしたいと思います。


カリンとは

カリン(花梨)はバラ科の1種の落葉高木です。

原産は中国東部であり日本への伝来時期は不明とのことですが、現代では全国各地のあちこちでカリンの木は育っており、特に長野県諏訪市、箕輪町をはじめ香川県まんのう町では栽培が盛んなようです。

旬は10月~11月頃。

鮮やかなピンク色の花が咲き、果実はカリン酒などにし、ひと手間かけて食用として楽しむことも。

参考⇒ カリン(バラ科)旬と主な産地

※画像の引用はできないので、ここでは代わりにリンクを貼っています。
洋ナシのような括れは見られませんが、やはり少し長い形をしています。


カリンとの出会い

「カリン」と聞くと、何となく丸くて手のひらの中に納まる程度のキンカンのようなものをイメージしていたのですが、実際には色形異なるものであるということを今回初めて知りました。

カリンとの出会いは昨年の秋頃。
カリンの蜂蜜漬けを知り合いの方からいただいたのです。

その知り合いの方のご自宅のお庭は広く、なぜかカリンの木が植わっているとのこと。

そして毎年秋ごろになると、
その実っているカリンを分けてもらえませんか?」と、交換品としてお菓子を持ってやってくる人がいるというから驚きです。

確かに私自身も実物のカリンは今まで一度も見たことはありませんし、食品店にも並んでいないような気がします。

というのもカリンはそのままで食べることはできない実であり、何かに漬けたり煮たりといったひと工夫が必須だそうで、一般的な食品店で扱う品としては少々マイナーなのかもしれません。

そして今回ご紹介したいレシピはこの
カリンの蜂蜜漬けなのです。

レシピとはいっても蜂蜜に漬けるだけなのでお伝えする内容はほぼありませんが、今までレモンやゆずと様々な食材を蜂蜜漬けにしてきた中でも群を抜いて美味しかったので、シェアしたいと思ったのです。

どのような味なのかと言いますと、やはり香りです。
ありそうであまり無いような、さわやかで自然な香り。

本当に個人的な感覚ですが、若干梅に近いような風味が横から感じられるような気もして、とても美味しいです。
日本の食文化に慣れ親しんだ口に合う、優しい味。

蜂蜜漬けはお湯で割って飲んでいましたが、本来この手のものはある程度飲んだら飽きてくるものなのですが(これについても個人的な感覚です)このカリンの蜂蜜漬けは何杯飲んでも飽きなかったです。

むしろ足りないほどで、今年の秋はどうにかしてカリンを手に入れようと試みているほどなのです。


カリンの蜂蜜漬けレシピ

用意するもの
・カリン
・はちみつ(純粋はちみつだとより美味しいです)
・瓶

カリンを4つ割りにし、厚さ1mm程の薄切りを意識しいちょう切りをします。

煮沸した瓶(消毒)にはちみつとカリンを入れます。

全てのカリンがはちみつに漬かっている状態かどうかなどを確認しながらたまに混ぜたりなどし、2~3週間後には完成です。

あちこちのレシピを見てみましたが量はそれぞれ異なっていたので、お好みの量で気軽につくることができると思います。

私がいただいた蜂蜜漬けは、蜂蜜が瓶の8割ほど入った状態で、カリンは瓶の半分ほど入っていました。


カリンが何科なのかと説明する文面で、ボケ属、ナシ亜連の他の属、リンゴ属、ナシ属と悩みながら、現時点では「バラ科」となっていたところに植物の面白さを感じました






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