見出し画像

不思議な友達の家

小さな頃に出入りしていた友達の家。

今この歳になってよく考えてみると、不思議な家ばかりであることに気づかされます。

みなさんは昔遊びに行かせてもらっていたお家の中で、印象深いお家はありますか?

今回は、ここ最近思い出した不思議な友達の家について3軒ご紹介したいと思います。


市民センターよりも大きな家

小学生の頃、毎週のように遊びに行かせてもらっていたお家があります。
その友達の家は結構大きな市民センターの前に建っていたのですが、
その市民センターよりも大きかったのです。
(実物を見ても一目でわかりますが、Googleマップでチェックした情報です)

玄関口から家までの間には鹿威しがあり、カポーン、カポーンとまるで老舗旅館のような風情を感じさせる音が聞こえていました。

2世帯住宅で2階だけでも10部屋以上。
1階部分に友達のお爺さまとお婆さま、2階に友達のご一家4人の部屋がある(充分に部屋が余っている)というかたちで住んでいました。

そのお家の中で印象的であったことと言えば
布団だけを大量に収納している部屋があったことと、新品のお菓子が大量に収納されている棚があったことです。

今この歳になってこそ思うのです。
お父様は何のお仕事をされていたのだろう?先祖代々経営を行っている家系か何かだろうか。布団屋?お菓子屋?いっそのこと弁護士?


音楽一家なのかお殿様が住んでいるのか

また小学生の頃。記憶では確か10歳の頃にお邪魔したお家について。
女の子2人の友達と一緒にクラスの男の子の家に遊びに行きました。

その男の子は音楽が聴こえてくると必ず指揮を始めるほど音楽が好きだったのです。

何らかの話の流れで「僕の家には楽譜がたくさんあるから遊びに来るといいよ」。とのことで遊びに行かせてもらうことになったのですが、当日、聞いたはずの場所では家が見つかりません。

女の子3人でウロウロしていると、その男の子がやってきて「いらっしゃい」。と。私たちは既にその男の子の家の敷地に入っていたようで、
まるでお殿様が住んでいるかのような
平屋の趣ある家に案内されました。

「どこまでがお庭なの?」
「ここら辺はお庭だよ?」
という、奥の外壁が見えないほど広大な土地に対して私たちは謎の会話を交わしました。

男の子のお家ではベートーヴェンやバッハといったドイツの有名作曲家の楽譜を見せてもらったのですが、その通してもらった部屋というのがお父様の書斎なのか音楽部屋なのか、判断がつかないレベルの大人びたアンティーク部屋。和洋折衷。
趣向的に、どう見ても子ども部屋ではない珍しい空間でした。

「誰の部屋なの?」
「僕の部屋だよ?」

「このいっぱいある楽譜は誰のものなの?」
「もちろん僕のものだよ?」

家と敷地面積が大きい。そして彼のご家族は音楽一家であったのか、彼だけが音楽に興味を持っていたのかどうか?といったことをいまだにふと思い出しては気になり考えてしまいます。


某あの旗が掲げてある家

高校生の頃にお邪魔させてもらった友達の家について。
白い一軒家で、友達の部屋は2階にありました。

友達の部屋に入ると漢字が金の刺繍で施してあるような、豪華絢爛の赤い大きな旗がドーンと掲げてあります...。
その時にこの友達の兄弟は代々暴走族であったということを知りました。
名前は忘れてしまいましたが、(覚えていてもここに書くと◯されてしまいそうなものですが)地元では1、2を争うような有名なチーム。今でも地元掲示板にはお兄様方の名前が出てきます。

大きな暴走族の旗は圧巻でした。近年は暴走族もほぼ見かけなくなっているので、死ぬまでに1度でも見れるか見れないかといったところでしょう。

しかし、友達はなぜその旗をインテリアのようにして飾っているのか。

私はその友達が本能を思い出したかのように遺伝子レベルで、ある日突然暴走族に属するといったことがないよう、学校卒業まで見守り続けました。



今回は思い出せる範囲内で3軒ご紹介しました。
お邪魔させていただいた友達のお家は今までで10軒にも満たないはずですが、そのうちの3軒だけでも不思議なお家ばかりでした。

みなさんも昔お邪魔させてもらった友達の家のことを思い出し、懐かしい思い出に浸ってみてはいかがでしょう。





次の記事⇒ 江戸時代、犬は旅に出かけていた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?