見出し画像

恋愛 英語クラスの物語#1101 :「ドア・イン・ザ・フェイス」 <ー 後輩女子社員の行動心理学応用はまだまだつづく...(笑)

今回は「ドア・イン・ザ・フェイス」を英語で言ったらどうなるかについて見て行きましょう。

今回の一発表現:

Door-in-the-face.

で如何ですか? これ以上書きようがありません。

一言では: 「申し訳ないな」という気持ちにさせる。 最初に大きな要求(はったり)をだし、小さな要求(本当の目的)に変更し相手に飲んでもらう。

なお、今回のテクは他の行動心理学との複合系です(笑)。

「ドア・イン・ザ・フェイス(door-in-the-face)」: 社会心理学で一般的に研究されている承諾を得る手法の一つです。訪問してきた説得者の顔めがけて玄関のドアを閉めるといった比喩のように、説得者は、回答者が断る可能性が最も高い大きな要求を1番目に行うことによって、2番目の要求を回答者に従わせるように説得する。

具体的には、以下のような流れになります。

  1. 説得者は、回答者に対して、大きな要求(ドア)を提示する。

  2. 回答者は、大きな要求を断る。

  3. 説得者は、回答者の断りを受け入れ、小さな要求(フェイス)を提示する。

  4. 回答者は、小さな要求を承諾する。

この手法が効果的である理由は、以下の2つが挙げられます。

  1. 返報性の原理

返報性の原理とは、何かをもらったり、何かをしてくれたりすると、そのお返しをしたい気持ちになることです。説得者が最初に大きな要求を提示し、回答者が断った場合、回答者は説得者に「借り」を作ります。その「借り」を返すために、回答者は小さな要求を承諾しやすくなります。

  1. 妥協の原理

妥協の原理とは、何かを要求されたとき、その要求を完全に受け入れるか、完全に拒否するかではなく、その中間である妥協案を受け入れようとすることです。説得者が最初に大きな要求を提示し、回答者が断った場合、回答者は「もう少し妥協をすれば、説得者が納得してくれるかもしれない」と考え、小さな要求を承諾しやすくなります。

ドア・イン・ザ・フェイスは、営業や寄付募集など、さまざまな場面で活用されています。ただし、この手法は、相手に無理な要求を押し付けるのではなく、相手が受け入れられるような要求を提示することが重要です。また、相手との関係性や交渉頻度を考慮して、効果を発揮できる場面かどうかを見極めることも大切です。

_*_*_

今回の使い方: 給湯室の先輩女子社員と後輩女子社員

先輩女子社員: 昨夜のデートでだいぶ得をしたんですって?

後輩女子社員: Yes, Senpai. I use ”Door-in-the-face“ At first, I suggested a high-class restaurant, but then I introduced a mid-range restaurant. I ordered a high-end item at that restaurant. He paid for everything.
       (はい、先輩。 私は「ドア・イン・ザ・フェイス」のテクを使ったんです。 最初に高いレストランを提案し、あとで中ぐらいのレストランを紹介したんです。 その店で高級品を頼んだんです。 彼が全部支払ってくれました)

世の中、こんなものです。 しかし、後輩女子社員のごとく相手を自由にコントロールできたら、人生もかわったものになるでしょうね。

なお、この「ドア・イン・ザ・フェイス(door-in-the-face)」のテクは、他人事ではなく、実は買い物をする時に店員の方がお客様に使っているはずで、気づいたら自分が被該当者だったりします(笑)。

よろしければサポートをお願い致します。頂いたサポートはライター活動(取材など)に生かし、皆様に記事として還元させて頂きます。