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#52 「水銀」のガチ解説

今回の記事は、食材ではなく「水銀」について解説していきたいと思います。

今回は、食材や栄養とは少し違った内容になりますが、ぜひ知っておいてもらいたいことですので、最後までお付き合いください。

また、「水銀」なんて関係なくない?と思っているあなた。

実は、普段の生活の中に意外と危険が潜んでいたります。

油断しないためにも、ぜひ読んでください。

以前の「#49 魚のガチ解説」のところとの関連がありますので、よければそちらもご覧ください。


○水銀について

「水銀」といえば、真っ先に思い浮かぶのが”水俣病”ではないでしょうか?

”水俣病”とは、工場から出た「水銀」が川や海に流れ出たことで、水質汚染となり、そこで取れた魚などを食べた、その地域一体に住んでいた人や動物が、揃って”水俣病”という神経障害・体の機能障害を引き起こす病気になってしまったということで有名な病気のことです。

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「水銀」は非常に有毒な物質ですが、無味無臭なので自分が摂取してしまっていることに気づかずに、いつの間にか体に障害が起こり始め、やがて体が自由に動かなくなるなどの状態になってしまう恐ろしいものです。

また、世界の汚染物質として挙げられるものとしては、

①鉛

②水銀

③クロム(6価)

④ヒ素

であり、「水銀」は世界的に見ても有害であるということが認識されています。

ちなみに、アジア圏内では「水銀」が最も有害とされています。

WHOの関係機関であるIARC(国際ガン研究機構)においても、「水銀」は、発がん性がある物質として認められています。

つまり、「水銀」はあらゆる国、地域や研究機関において非常に危険なものであると認識されていることがわかります。

そしてさらに恐ろしいことに、実は今現在も「水銀」が問題となっている現状があることを知っていますか?

”水俣病”が流行った時の「水銀」は、非常に高濃度なものが一気に河川や海に流れ、魚などにも高濃度の状態で「水銀」が蓄積していたので、人や動物の体に症状が現れるのが早かったという特徴があります。

現在は「水銀」の取り扱いに関して、国や各県・市によって厳しい対応がなされているため、高濃度な「水銀」が流れ出るということはあまりありませんが、今もなお懸念されている「水銀」の問題というのは、そうした厳しい基に引っかからない程度のごく低濃度の「水銀」が、回り回って人の体に徐々に蓄積している現状があるということです。

○「水銀」の毒性

「水銀」の毒性は、脂溶性という風に言われていて、つまり、脂に溶けやすいということになります。

人の体の中で、脂溶性のものが蓄積しやすい箇所というと、脳や心臓、肺などと言われています。

そのため、「水銀」が蓄積すると、ここら辺を中心に異常が起きてくるとされています(事実、”水俣病”は脳へ害を及ぼし、症状が発生している)。

さらに、魚などから摂取される「水銀」の種類は、『メチル水銀』ですが、これの吸収率は約90%。

つまり、摂取したうちのほとんどが体内に吸収されるということになります。

この『メチル水銀』は、脳などの特定の箇所だけではなく、様々な器官に悪影響を及ぼすことがわかっています。

例を挙げるとすると・・・

・ミトコンドリアの機能障害
※ミトコンドリアは、エネルギー産生機構であり、この機能が障害を負ってしまうと、エネルギーを作り出すことができないということになります。
エネルギーが作り出せないということは、要するに『熱』を作り出すことができないことでもあるため、代謝が落ちたり、単純に力が出ない、動けないといった症状が起きる可能性があります。

・酸化ストレス
※体の”酸化”が引き起こされ、シミやそばかす、しわなどが増える。すなわち、体が老いてくるということ。

・脂質過酸化
※脂質は、ホルモンや細胞膜の形成などに必要ですが、その脂質が酸化して劣化した状態になると、効率よくホルモンが生成できなくなったり、生成したとしても作用が弱かったりなどの影響が起こる可能性があります。

・神経障害
※”水俣病”でも起こったように、神経系の障害が起こり、体が自由に動かなくなる、その他、言語障害や記憶障害などの症状が起こります。

・白血球(好中球)への影響
※白血球(好中球)のミエロペルオキシダーゼという酵素を阻害する役割が「水銀」にはある。
ミエロペルオキシダーゼとは、要するに”次亜塩素酸で菌を殺す酵素”であり、体の中に入ってきた菌やウイルスをやっつけてくれる働きをしているわけですが、その働きを阻害してしまうことで、免疫力が低下し、様々健康被害が発生する。

・カンジダ菌による腸内環境の悪化

また、腸内に存在している”カンジダ菌”が増殖してしまうと、腸内環境が悪くなってしまうことに繋がる。”カンジダ菌”は、炭水化物や食物線維、乳酸菌など、いわゆる腸内環境を整えるために摂取するものですら、餌にしてしまうため、”カンジダ菌”が増殖してしまうことは非常に厄介な状態になります(断食や薬の投与で治すしかなくなる)。

○まとめ

「水銀」が体にとって、有毒であるということがわかっていただけたでしょうか?

「水銀」は魚介類にも含まれていますが、それよりも「水銀」の被害が多いのが、採掘作業などです。

現在は、かなりその数は減っていますが、採掘を行う際に出る「水銀」の量は、魚や空気中などにある「水銀」の量とは比にならないくらい多いです。

つまり、魚などに含まれる「水銀」の量は、そこまで過剰に心配する必要はないかもしれません。

もし、そこでも気にするようであれば、大型魚(食物連鎖の中で比較的上位に位置する魚)は、小魚を食べている場合が多いため、体内に蓄積している「水銀」 の量は、小魚よりは多いかもしれません。そのため、小魚、いわゆるシラスやイワシなどを中心に摂取すれば、かなり「水銀」の摂取量を抑えることができると思います。

食材の解説ではありませんが、こういった食材に関連する情報もしっかりと理解しておくことは大切です。

ぜひ、日頃の生活でも頭の片隅に置いておいてください。


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