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ファッション業界の環境問題とPIZZA DAYの取り組み

みなさん、こんにちは!PIZZA DAYファウンダーのmochiです。
この記事では、ファッション業界の環境問題に対するPIZZA DAYの取り組みについてご紹介していきたいと思います。


地球沸騰化の時代へ突入

環境問題とは、人間の経済活動によって引き起こされる地球温暖化・森林破壊・海洋汚染・水質汚染・大気汚染などのことで、その原因をシンプルに言ってしまうと人間による地球の「使いすぎ」です。この「使いすぎ」がいよいよ、本当にヤバいところまできたぞ。と思わせる出来事が昨年あったことは記憶に新しいのではないでしょうか。

2023年7月のニュース

2023年7月、「地球は温暖化から、沸騰化の時代に突入した」という衝撃的なニュースが世界を駆け巡りました。これは世界平均気温が観測史上最高記録を大幅に更新したことを受け、国連のグテーレス事務総長が記者会見で発言した一言です。
ちなみに、この記事を書いた6月初旬も既に30℃越えを記録。今年もまた猛暑の夏が来るのかと思うと本当に心配ですね。大丈夫か、地球よ💦
このような危機的状況を引き起こしたのは、紛れもなく私たち人間の経済活動なわけですが、ではアパレル業界に絞った場合、地球にどれくらい負担を掛けているのでしょうか。


ファッション業界の環境問題

PIZZA DAY調べ

ファッション業界は国連貿易開発会議(UNCTAD)で「環境汚染産業の第2位」と指摘されました。1位がエネルギー産業であることは想像できるかも知れませんが、ファッション業界がこれに次ぐ2位ということに驚く方も多いのではないでしょうか。
ファッションが環境を汚染している主な要因は「大量生産・消費・廃棄」にあります。一般的には「大量生産モデル」と呼ばれており、安価で大量生産可能な化学繊維を使い、低価格の衣類を大量に提供する仕組みで、特にファストファッションがこのモデルの象徴です。最新の流行を迅速に取り入れた低価格の衣類が短期間で大量に消費され、廃棄される結果、環境への負荷が大きくなっているんですね。
この問題はとても深刻です。作られた服のうち85%は生産されたその年に埋め立てや焼却処分されており、その量は約9200万トンとも言われています。これは冷静に考えてヤバいことです。だって、ほとんどの服が埋めたり焼却するために生産されているってことですからね。💦
化学繊維の製造では、大量の石油が使用され同時に大量のCO2を排出しています。製造時以外にも空輸や焼却処分といった過程でも当然CO2を排出するわけで、その量は地球上で毎年排出されるCO2排出量の10%だと言われています。さらに水質汚染やマイクロプラスチックによる海洋汚染なども深刻な問題を引き起こしています。

「あの衝動買いしたTシャツ、結局一度も着なかったな〜」
「安い服を買ったら2~3回着ただけで色褪せしちゃって捨てたよ」

なんてこと、誰でも一度は経験したことがあるんじゃないでしょうか。少なくとも僕はそういった経験がありましたが、この問題を知ってからは、購入前に「本当にこの服必要か?」とか「サステナブルな代用品はないの?」などを考えるようになりました。


廃棄をゼロにするサーキュラーエコノミー

環境問題の解決策のひとつとして注目されているのが、資源循環により廃棄物をゼロにする「循環型経済=サーキュラーエコノミー」です。


私たちは地球資源を利用して豊かな暮らしを手に入れているわけですが、実はこれには欠点がありました。それは、地球から資源を一方通行的に採取し、すべて廃棄しているという点です。この経済モデルは「直線型経済=リニアエコノミー」と呼ばれています。
これに対しサーキュラーエコノミーは、資源を循環させることを前提に製品を設計し、使用後の廃棄物を資源として再利用するのでリニアエコノミーと比較して環境負荷がめちゃくちゃ少ないモデルです。

リサイクルやアップサイクルとは違うの?

リサイクルやアップサイクルも廃棄物を再利用する点でサーキュラーエコノミーと似ていると思うかもしれませんが、廃棄物を出すタイミングを先延ばしにしているだけで、根本的には廃棄ゼロのサーキュラーエコノミーとはまったくの別物なんですね。
サーキュラーエコノミーは経済モデルを根本から変えるイノベーションとしてファッション業界に限らずあらゆる産業で期待される分野で2030年には市場規模が4.5兆ドル(日本円で630兆円)に成長すると期待されています。


ウールで、サーキュラーエコノミーの構築に挑む!

PIZZA DAYがウール製品を扱う理由は、惚れ惚れするほど素晴らしい着心地と機能性にあるのですが、もう一つの重要な理由が「ウールが環境にやさしい」という点でした。
ウールの素晴らしい機能性については、こちらの記事で詳しくご紹介しているのでぜひ読んでみてください。きっと惚れてしまいますよ!

さて、話を本題に戻しましょう。PIZZA DAYがなぜウール製品にこだわっているか?その理由は、サーキュラーエコノミモデルの構築が実現可能だからです。

僕たちは、ウール製品を生産する過程で生まれる裁断クズや端材を特殊な技術で肥料に生まれ変わらせ、土に還元する循環モデルを構築することで、廃棄ゼロを実現し、CO2排出削減やプラスチックフリーを目指しています。

独自のウール製品回収プログラム(現在構築中)

ウールは人間の髪の毛と同じケラチンというタンパク質からできているため生分解が可能です。生分解とは、微生物やバクテリアがウール繊維を食べて分解することで、ウールを生分解すると、土に窒素、カリ、リンなどの栄養を還元することができます。PIZZA DAYでは、効率的に土へ還元するためウール製品を肥料に変える仕組みづくりを繊維メーカーのニッケグループ(国内トップシェアのウールメーカー)と肥料メーカーさんと協力連携することで実現しています。こうして生まれた肥料を、兵庫県のワイナリーでぶどう栽培に利用し、そのぶどうからワインをつくるウールワインプロジェクトに取り組んでいます。

ウールワインプロジェクト(昨年の様子)

購入だけじゃない、体験するアパレルブランドを目指して

PIZZA DAYは現在約300名のファンの方が集まるコミュニティを運営しています。そこでは、日々、サステナブルに関する知識を深めたり、ウールワインプロジェクトなどの取り組みをブランドとファンがシェアしています。
このほかにも、新作アイテムの開発に投票で参画することができたり、リアルイベントの実施、オンライントークイベントなどを実施して、ファンの方がブランド運営に携われたり、環境問題を「知る・興味を持つ・アクションする」ことができる仕組みづくりに取り組んでいます。
これまでは「服を買う時」だけしか接点のなかったブランドとユーザーが、より深く繋がることで、今までとは違った特別で楽しいアパレル体験を共創していくことがPIZZA DAYの目指している世界です。

コミュニティはこちらから誰でも無料で参加できます

PIZZA DAY公式ディスコード:https://discord.com/invite/hnNwRK2me8


PIZZA DAYは、「誰もがもっと自由で、自分らしくなれる」をコンセプトに、世界三大ウール産地「尾州」で生まれた上質なメリノウール製品を展開するライフウエアブランドです。トレンドや世界観を消費者に押し付けるのではなく、「ファン=パートナー」と捉える仲間たちと共に創り上げていく共創ブランドとしての物語が今、まさに動きはじめたばかりです。

冒険は仲間が多ければ多いほど楽しい!
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