外伝カット

『チェイサーゲーム 外伝 -破邪の封印編④-』

残り28

これは漫画『チェイサーゲーム』の外伝シナリオになります。

単行本出版時に描きおろし漫画として掲載予定の原作を先行公開するという暴挙企画の予定、だったのですがこの第4話の時点で完結していなくてそこそこまとまったページ数になりそうなので、単行本の“巻末描きおろし”というワケにはいかなくなってきたなぁ、と思っております。

どこでどういう形で発表・掲載するかはまた改めて考えますが、ひとまずは読んでいただけると嬉しいです。

この『外伝』は漫画『チェイサーゲーム』に登場するウオカワ(魚川貴央)を主人公とした物語です。

株式会社サイバーコネクトツーから内定をもらって入社が決定した魚川貴央が早速大暴れするのですが、同時に“運命の車輪”がコトリとまた動きはじめます。

ひとりのゲームクリエイター誕生の物語です。

*****

【チェイサーゲーム 外伝 -破邪の封印編④-】

2014年春―――サイバーコネクトツー入社当日

魚川貴央は朝から福岡本社に出社して、会議室で入社手続きのレクチャーを同期のメンバーと一緒に受けていた。

簡単な講習会と社員研修を終え、いよいよ開発室へと案内された。

およそ150名ほどの開発スタッフが働く福岡本社の開発室。

そこで魚川貴央は“ある画面”を凝視して、ひとこと“こう”つぶやいた。

“……間に合った(ボソリ)”

ここから先は

1,165字
この記事のみ 残り28/30 ¥ 300

良かったらサポートいただけると嬉しいです。創作の励みになります。