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第350号『ゲーム企画を作る時にやってはいけないこと①』

「今作っているゲームの企画書を見てもらってもいいですか?」

私は年間およそ100回以上、全国(海外含む)のゲーム系専門学校や大学などで講演をやっています。主に採用を意識したゲームクリエイターセミナーなのですが、やはり企画志望者の多くから「今作っている企画書を見て欲しい」と言われることが多いです。

その際に「あー、一歩目からつまずいてますね」という所感から伝えて極力わかりやすく理解できるようにアドバイスをさせていただいております。

今回はその中でも初歩中の初歩、素人がまず最初に「なんとなく?」の雰囲気で企画書を書いた時に陥りやすい過ちについて説明します。

ぶっちゃけた話、ゲーム企画書の中身うんぬん以前の話です。(なんなら『ゲーム企画書』に限った話でもありません。仕事をする時に書くどんな書類でも応用が利く『やってはいけないこと』について説明します)

これまで(社内外含めて)たくさんの企画書や書類を見てきた私自身がパッと見て「あー、わかってないなぁ、誰も教えてあげなかったのかなぁ、かわいそうに、というかコレたぶん誰にも見せたことが無い書類ですよね、だから私が今この場で指摘しますね、せっかくなので」と普段思っている&やっていることをまとめます。

企画書や書類を書く前の書式ルールというか当たり前の作法すら出来ていない人が物凄く多いので、せっかくなので明言化しておこうと思います。

もし、ご自身で企画書や書類を作っている方がいるようであれば、自身の企画書と見比べながらチェックしてみてください。

ゲーム企画を作る時にやってはいけないこと①

まず最初に意識して欲しいことは全ての書類(企画書)は「誰かに見てもらうために作られているんだ」ということです。

「そりゃ、そーだろ」と思われるかもしれませんが、ほとんどの人がちゃんと理解されていないことが多いです。

全ての書類はビジネスのために作られていますので、その書類から『不真面目さやテキトーさ』などが感じられた時点で、「あー、なんか論外だな(パサッ)」とよく目も通してもらえずに机の上に置かれて終わります。

素人が一番陥りやすい過ち第一位こそが『書式ルール』の設定です。

では、『書式ルール』とは何かを順に説明していきます。が、それをわかりやすく伝えるために『間違った例』をサンプルとして作ってみましたのでご覧ください。

間違った例:
①.hackシリーズの最新作がPS5で登場します。
②普段からこんなゲームがあったらいいなと思ってたので企画します。
③絶対に売れると思います。

最近でもよく見かける典型的な間違った例です。(当然ながらあくまで例えですので内容は無視してくださいね)

この状態で見せられると、パッと見た瞬間から「あぁ、素人が作った文章だ」って思われてしまいます。

順番に何が間違っているのかを説明します。

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