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言葉はやがて、雨となって



こちらは今日も雨。雨が多い。お気に入りの革靴を履けない。
冷たい。バス停で傘を閉じる。バスに乗り込むまでの数秒間、浴びた雨が仕事場への足取りを重くする。


昨日Twitterで、愚痴のようなものを垂れ流してしまった。
アルバイトの人たちも大事だとかうんぬんかんぬん。

会社としてのゴタゴタにアルバイトの人達を巻き込みたくないといいつつ、現状を伝えるのがあまりにも遅すぎる。
僕の口から詳しいことを伝えたアルバイトの人は、『連絡遅いっすよね。ピロリさんが悪いわけじゃないけど、むかつきますよね。』と言われてしまった。

実際その通りだ。もっと早く詳しい部分まで伝えるべきだったのだ。上の考えがわからない。上司Aはドが100万個付くほど頼りないし、上司Bは常に焦って焦っていろんなこと指示してくる割には指示をコロコロ変えるし単純にウザいし、社長は考えが読めない。
こんな感じの愚痴を、いつも家まで送ってくれるアルバイトの人達に話していた。

昨日の夜、ふと我に返って考えた。
こんな人らに1から10まで従う必要があるのか?と。
もちろんなれない運営を助けてもらっている(そもそも入社して3ヶ月経ってないのに1人で運営ってなんやねんとも思うけど)のには感謝はしているが、働いてくれている一人一人の顔をちゃんと見る気があるのだろうか。

『アルバイトは駒。うまいこと使わないとピロリ君に負担がかかるよ』

これは上司Bの言葉。この言葉以降、ああこの人は勉強の頭はいいかもしれないけど人間としては僕のほうが幾分かマシだな、と思うようになった。そんな言葉を吐くなんて。

もちろんアルバイトの人達には聞かれていないが、もうすぐ言霊に自分の首をぎちぎちと絞められるだろうことは想像できる。

もちろん、絞められるのは僕の首もだ。
この先もっと忙しくなるだろう。なるべく助けてほしいと思っている。
しかし、僕は帰りの車の中で愚痴を吐きすぎたかもしれない。とても後悔している。
僕が吐いた愚痴一つ一つが、アルバイトの人達を遠ざけてしまう結果になるかもしれない。そう考えると、とても恐ろしくなる。
こんな会社に、誰がついていこうと思うだろうか。
僕は社員として働いているし、とりあえず辞める気はあまりないし、そう簡単に辞められるものでもないが、アルバイトにとっては所詮アルバイトに過ぎないのだから。

だったらせめて、僕についてきてもらえるように。
上の人らはうっとおしくても、ピロリさんを助けてやろうと思ってもらえるように。
言動一つ一つまで気をつけていこうと思った。
僕だけでも、誠意を持って接していこうと思った。

アルバイトは駒?違う。アルバイトの人達は、自分の時間を切り売りして僕らを助けてくれている大事な仲間なはずだ。僕らは別にキングじゃない。アルバイトはポーンでもルークでもナイトでもない。
客からみたら僕らの関係など知ったことではない。同じだ。

自分の言葉。
冷たい雨じゃなく暖かい日の光として帰ってきてもらうために。
気をつけよう。




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