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ぴぴぷる
2019年3月31日 23:57
安いワインを グラスに注いで喉をならして 汚い幸せを流し込むスカスカの魂から 垂れる涙を知っている者にしか 分からない苦しみがある埃まみれの誇り傷の少ない人生足踏みしすぎて 窪んだ場所から離れられずにいる自分が腐るのを 対岸から眺めてそれをつまみに ビールを流し込むスカスカの魂の 薄い悲鳴を聞いた者にしか 分からない苦しみがある。
2019年3月7日 02:14
遥か彼方から 浮遊するように落ちてきた石が 砕ける瞬間を見た一筋の光に照らされて 細かく 細かく 自分も光であるように 粒子になって 砕けていった粉々になった石 何だったのだろう胸に灯った熱は あの煌めきによく似ている知っているこれは燻り ただの感情の燻りだ燃え上がることなく 心のなかで死んでいくだけなのに 輝きがこれを照らすまるで 手を差しのべるように