永瀬廉の”すこけん”マインドは私の処方箋だと思う
King&Princeを知って、
永瀬廉というひとに気づいたら魅了されている。
ViViの国宝級イケメンランキングの殿堂入り、すらっとしたモデル体型。チャームポイントは美しい横顔。
スリムな体から織りなされるダンスはしなやかで美しい。
そして、色気があり美しい歌声。高音を得意としていて、ハモリやフェイクのパートも任されることが多い。歌唱力が高い。
演技でも評価され、映画『弱虫ペダル』ではアカデミー賞新人俳優賞を獲得。最近はドラえもんの映画で”ソーニャ”というキャラクターの声優をつとめたが、世代を超えてSNSで称賛の声があがっている。
実際、映画からKing&Princeに興味をもったというツイートもよく目にする。
個人仕事が多いが、彼はあくまでも”King&Princeに還元したい”という意志でひとつひとつの仕事をがんばっている。その思いが、ちゃんと形になっていることを感じる。
こうして挙げるとなんでもできる印象を受けるが、
彼の特徴として、随所に見える鈍くささ、時折みられるダサさ、というものが加わる。また、圧倒的な絵力のなさや人見知り。料理関係のことについて恐ろしく無知。マイぺースでメンバーがわちゃわちゃしている輪の中に入らず見ていることがあったり、ひとに努力や弱さを見せないシャイな部分から、不仲とかやる気がないとか、勘違いされることが多い。
完璧じゃないって、素晴らしいのだ。
ただの器用なイケメンだったら、私にとっては魅力にならない。
彼は器用だけれど、不器用だ。
という話はいったんおいておいて、
今回私が書きたいのが、
永瀬廉の考え方が、私の人生の処方箋になるのでは?
という話。
私は現在、鬱病を11年もこじらせている。
治りたい、自立したい、人生を進めたい。
社会に出たい、結婚して子どもを育てたい。
25歳で発症してから11年が経つが、その
”進まなければ” ”将来のためにこうしたい” ”やってみたい”
という思いが強すぎるからか、なかなかうまくいかない。
もともと真面目で、そして必死にしか生きられず、それが故に失敗が多い人生だった。
力の抜き方がわからない、一生懸命にしか生きられない。
そんな、鬱病こじらせ人間が昨年出会ったのが、King&Prince。
そして、永瀬廉という人物。
本来年下の芸能人をすきになることは滅多にないのだが、ちょうど干支ひとまわり下の彼のことを知っていくと、
”人生何周目だ⁈”
というくらい、達観した考え(私にとっては)の持ち主だということがわかった。
ラジオやインタビュー記事で語られる彼の考え方、生き方を知ると、
”もしかして、もっと早く知っていたら鬱病が軽くなったていたのでは?”
と思うくらい、なんだか、メンタルによさそうな、気持ちが楽になる感じがするのだ。
必死にしか生きられない、鬱病からなかなか立ち直れない。
そんな、今の私にとって必要な考え方を、
永瀬廉は持っている。
今の私が大切にしたいと思った、彼のマインドを紹介したい。
【”まず自分が元気、幸せでいること”の大切さを知っている】
彼が生み出したワードに、
「すこけん」
という言葉がある。
これは、2023年一発目の彼のラジオ番組『King&Prince永瀬廉のRadio Garden』にて、彼が今年の目標としてあげたもの。
「健やかに、健康で。」
と言ったのち、それを略して「すこけん」と言ったのだが、彼自身がそれを気に入って使っていた。
ファンも、それ以降SNSでよくこの”すこけん”というワードを使っている。
自然と心が和らぐような、”自分を大切に”というマインドを表す言葉。
今、間違いなく逆境の中にいる彼を応援したいと思っているファン自身も、元気でいよう、自分を大事にしようという気持ちにさせられる魔法の言葉。
彼は、自分が今(キンプリメンバーの脱退の件で)心配されている立場であることを知っていて、
”自分は元気だよ”という安心感をファンに与えようとしている様子。
そのために、Jonny's webから発信できる個人ブログ『ながせのつぶやき』も毎日投稿し続けている。
たった数行、何気ないつぶやきだったりする。それでも、毎日。ただただ、毎日。食べたり、寝たり、仕事のこと、ゲーム機が壊れたこと、先輩や同期と会ったこと。
そして、「5人で収録でした」の日も。
ブログの毎日更新は、彼なりの、”今自分がファンに対してできること”だと信じているのだと思う。
これは、あらゆる雑誌、そして日テレ『おしゃれクリップ』出演時も話していたことだが、
”自分自身がまずしあわせでいないと”
ということを大切にしている。
アイドルという、ひとをたのしませたり、喜ばせたりする職業において、その自分自身が健康でしあわせでいないことにはそれができない、ということを知っている。
ファンのひとをしあわせにしたいから、自分も元気でいる。
自分を大切にすることを第一に考えることができるひとだ。
また、
「人生の区切りとなった今、今後どのように生きていきたいか」
という、King&Princeの分岐点にがっつり触れた質問に対しては、
と答えている。これからのKing&Princeを作っていく、という過酷な立場においても、自分の健康、そして”自分にご褒美”をあげることを大切にするという彼だ。
実際、彼は現在抱えているぱんぱんのスケジュールの中でも、服を買ったり、ゲームをしたり、親しいひとと一緒にご飯を食べたりして、ストレスを発散しているようだ。
自分を大切にできるって、全く当たり前のことではない。
私のように、自分の限界に気づかないくらい必死にしか生きられない人間は、自分の心や体よりも目の前の課題を絶対的に優先してしまう。自分に対して、大切にする方法がわからない。そもそも、そういう考えがない。自分が我慢すれば成り立つことなら、確実に我慢する。そういうものだと思っている。
自己肯定感が低いこともあるが、自分に対してご褒美をあげるなんていう考えがないくらい、”まだまだ”と思っている。”自分はできていない”と思っている。そして、必死すぎてつぶれる。周りに迷惑がかかる、、、、、、
、、、、、、結局、何もいいことがない。
自分を褒めよう、とはよくいうけれど、なかなかうまくいかない。
「まずは自分がしあわせでいること」
をまっすぐ優先できる、永瀬廉という人間は素敵だ。
永瀬廉というアイドルを応援したいと思っていても、現在鬱病無職。
いざというとき動けないし、かけられるお金もない。
永瀬廉の考え方は、正しいのだ。
、、、、、、いや、正しいというよりも、
今の私にとって、目指すべき考え方だなと思っている。
ひとの心配をしていると「まずは自分の心配をしろ」と言われる人生だった。
、、、、、、そして今も、私は人の心配に逃げている。
”廉さんは眠れているだろうか、夜ひとりでいるときに苦しくなったりしていないだろうか、、、、、、”
全然、彼の”すこけん”マインドを生かすことができていないのが現状である。
【”流れに身を任せて漂う”ことをモットーにしている】
”流れに身を任せて漂う”
、、、、、、とは?
彼のインタビュー記事で、結構見るようになったこの言葉。
一見、自分の意志がないのかな?と思ったり、流される人生なんて!と、思うひとも多いだろう。
実際、「野心は、ないですね」(SWITCHより)という発言も最近しており、
”世界で活躍できるグループになる”と、熱量高くがんばってきたKing&Princeを応援してきたファンからは、SNS上で批判の声もあったようだ。
だが、そう思う前に、ちゃんと彼の背景を知る必要がある。
(↑ちょうど、このSWITCH公式Twitterアカウントでもそのような言葉が書かれている)
彼は、”未来に期待しない”という話もしていたことがある。
彼の人生は、幼少期から父親の転勤でとにかく引っ越しが多く、環境の変化と共にあった。人見知りで友達を作るのに時間がかかり、ようやくなじんできたらまた転校、ということの繰り返し。自分の力ではどうにもならないことがある、ということを幼いころからの経験で学んでいる彼は、何かに執着したり過度な期待を抱いたりせず、目の前のことをちゃんとたのしむ、それを一生懸命やる、という生き方をしているようだ。
昔から”将来の夢”がなかった、ということをよく話している彼。
人見知り、目立ちたくない、ステージに立ちたくないのにジャニーズ事務所に履歴書を送った母親に「なにしてくれてんねん」と最初は思っていたが、結局は、そのアイドルという世界で成長し、今は「ライブがしたい」「ファンに会いたい」とたびたび口にするほど、やりがいを感じているようだ。
流されるようにきた結果、King&Princeというグループのアイドルとして活躍できている。
もちろんただ流されるだけでなく、いつもそのときの最善を尽くす、努力するということは怠らないからこその現状である。
そういう自身の人生を考えたとき、何が起こってもそのときそのときを大事に、目の前のことを一生懸命たのしむことが、その先につながっていくと彼は考えているようだ。
”こうしなきゃいけない”というこだわりを作らず、そのときの状況を受け入れ、おかれた場所でがんばる、たのしむ。
私が、鬱病治療中の11年間でできていないことだ。
というか、鬱病になって心身が思い通りにいかなくなってしまい、初めて、
自分の調子に”身を任せる”ということを強いられた。
ただ、このまま何年もここ(実家にこもっている状況)にいたら、結婚とか出産とか、、、、、、
年齢を考えるといろいろなリミットがあるので、とりあえず自立したい、働かないと、、、、、、
という感じで、結局、常に焦っているので治療は進まない。
私は将来の夢、やりたいこと、叶えたいことがありすぎて、
そしてその思いが強すぎるのだ。
それでもようやく、最近諦めることも覚えた。
ただ、いつまでもこの生活でいいわけはない、とは思っている。
”流れに身を任せる”、ということができたら、もっと早く鬱病は良くなっていただろうな。
性格はなかなか変えられるものではないだろうけれど、今の私に必要な考えを、永瀬廉というひとがもっているのは事実だ。
もう少し、力を抜いて生きられたらいいなぁ。
【肩の力を抜いて挑める姿勢】
King&Princeの冠番組『King&Princeる。』の中で、メンバーごとの個人企画があった。
永瀬廉が担当する個人企画は、『永瀬廉の社会勉強の旅』。
米農家、駅員、ハウスクリーニング業者、保育士など、さまざまの職業の現場に訪れてその仕事を体験するという企画。
初めての現場に行き、目の当たりにすることを見学するだけではなくしっかり体験して学び、最終的には実際の任務(課題)を遂行するような流れが多い。
永瀬廉は、「今日は何すか?」というオープニングでのスタッフとの会話から、なんだか、肩の力が抜けている。
現場でも、態度は決して悪くないと思うが、何か自分が得意ではないこと、苦手なことが起こると
「無理無理」「やばいって」
という、後ろ向きな言葉もすぐに口にする。
また、初対面の大人に、敬語も使うがだんだんとでてくるタメ口や、やる気がないと思われそうな言葉も言う。ときどき、うまくいくとすぐ調子に乗ってしまう彼の性格が出ることもある。
でも、働いているひとたちの熱量を感じたり、対談でその仕事のやりがいを聞いたりしていく中で、だんだんと彼のやる気が増していく。
どんなに初めは嫌がっていた作業も、最終的には集中して、文句を言わず自分の力でやり遂げる。課題をクリアするのだ。
その姿に、第一印象から見ていた現場の方々は
「こんなにできると思っていなかった」
と口にし、1日の中での彼の成長に驚く。
オープニングとは別人のようになって、たくさんの学びを得てロケを終えるのだ。
どの現場にも、力を入れずに入って行ける彼が、私はうらやましい。
私は、真面目すぎるがゆえにいつも同じような思いをする。
初めての職場に行く際、真面目でしかない私は、
大きな声で挨拶をし、真面目に話を聞き、自分からたくさんのことを覚えようとする。
その姿勢は、最初は好感を抱かれる。
そして、その姿勢の私は、”できるひと”だと勘違いされるのだ。
私は、真面目なだけでとにかく要領が悪い。
てきぱき動けないし、臨機応変な対応ができないし、人間関係も構築が苦手で、自分に自信もない。
”やる気だけがあるできないひと”、要はポンコツなのだ。
それは徐々に、知られていく。
”最初あんなにはりきってたのに、、、、、、”
”そんなこともできないんだ、、、、、、”
と、最初の期待値が上がってしまっているので、あとは下がるだけ。
その空気を感じると、どんどん顔が暗くなる私。
結局、呆れられる、というか、戸惑わせてしまう。
心の病だということを知ってもらって働いた職場では、特にそうだった。
どんどん、現場のお姉さんたちと話せなくなっていった。
最初は物覚えが異常によかったし、みんなウェルカムしてくれたから精神的にも元気だったけれど、ひとつのミスからどんどんパニックになり、どんどん自信がなくなり、元気がなくなり、信用がなくなり、、、、、、
またやってしまった。
”肩の力を抜く”ということが、いつまでもできない。
永瀬廉は、そんな私の真逆なのだな、と、観ていて思う。
最初から100%のやる気を出したり、自分をよく見せようと思いすぎないから、彼はいいのかもしれない。
私も、もう少し気楽に何かに臨めたらなぁ。
【自然体、嫌われたらそれでいい】
彼が声優をつとめた作品『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』。
”ソーニャ”という、パーフェクトネコ型ロボットの役を演じた。
「パーフェクトじゃなくてもいい」という、映画の内容に触れながらのインタビュー記事から抜粋。
完璧なアイドルを目指すことは苦しかった。
だから自然体でいることを選び、
「嫌いなら嫌いでいい」「ダメなところも含めて好きになってくれる人、応援してくれる人もいてくれる」
と信じて、ありのままで勝負しようと思ったようだ。
また、
私はファン歴が浅いので聴けていないが、
彼が昔、ラジオ『永瀬廉のRadio Garden』の中で、これと似たようなことを口にしていたらしいのだ。
2020年の放送回、ジャニーズに入って9年目という時期。
「俺から言えるのは”よろしく”としか言いようがない」
「いつ嫌いになられてもしょうがないと思うし、皆さんが自分を応援したいと思っているときは、永瀬廉という人物を、できるだけ愛情を注いでいただけたらと思います」
、、、、、、という趣旨の発言をしていたようだ。
(ファンの方のTwitterより)
いつ嫌われてもおかしくない、ということを学んでしまう出来事も、アイドルを続けていたら起こることなのだろう。
その上で、それは仕方のないこと、自分をすきでいてくれるのがそのときだけでもいい、これからもよろしく、と。
「ずっとすきでいてほしい」とは言わないし、それを求めない。
自然体でいる自分をすきになってくれるひとがいたら、そのひとたちを大切にしたい、というスタイル。
たくさんのひとに好かれたいとか、必死にファンを獲得しようとか、気負っていないアイドル。
演技などの個人仕事をきっかけにすきになってもらって、それをグループの認知につなげようとはしているけれど、それは自分自身が気に入られようとしているわけではないのだ。
自然体って、難しい。
それを世間に見せていくことって、覚悟がいることでもあると思う。
もちろんアイドルである以上彼にも制約があるだろうし、全てをさらけ出してしまうことはできないが、自分の人気のために背伸びをしたり、無理したり、飾ったりしない。
表舞台に出る立場の人間でなくても、
”自然体” ”ありのままで生きる”
ということは、怖い。私のような自己肯定感が低い人間は特にそうだ。
好かれたいわけじゃない。ただ、嫌われるのが怖い。
でも、びびっていてよかったことなんて、
”備えあれば憂いなし”系統のこと以外は、何もない。
”嫌われてもいい”なんて、思えない自分が情けない。
他人の目を気にする。異常に気にする。
だから、学生時代から極度のあがり症だった。
そして仕事をしていても、自分が正しいと思ったことを人前で主張できなかった。
自分の考えは周りから見ると変だ、という思い込みが常にあった。
どんなに長く生きても、いまだにこんなポンコツもいる。
そして、24歳という若さ、いやそれよりもっと前から、
自然体でいることを貫いている青年もいる。
だんだん、自分が情けなくなってきた、、、、、、
【生きていればそれだけで「まあいっか」】
「まあいっか」の天才
と名付けられた、この記事。
私がだいすきな記事だ。
”メンバーにも「やさしくて滅多に怒らない」と言われているが?”
という話の中で、
”生きていればそれだけで、まあいっか”
”そんなことでは死なないから”
という彼の言葉を、今、うまくいかない日々の中で、
私は意識しようと思っている。
ちいさいことにとらわれて迷ったりいちいちショックを受けたり、気にしすぎて前に進めなかったりするこの鬱病メンタルにおいて、
この言葉は本当に私にとってお守りになっている。
何か気になることが起きて気分を切り替えらえないときは
「まぁいっか」
という言葉を思い出してみたり、
些細なことでどうしよう、どうしよう、、、、、、とおろおろし始めたら、
「大丈夫、そんなことでは死なないから」
と、パニック状態の頭の中でも何度も何度も繰り返し、心が落ち着くのを待つ。
これらに関しては、少しずつ実践できている。
できることから、やってみよう。
廉さん、ありがとう。
すきなひと、推しというひとは結構たくさんいるのだが、
ここまで永瀬廉さんに惹かれているのは、今現在の私の状況に必要だったから、出会うべくして出会ったのかもしれない。(対面はしていないけれど)
そういう出会いって結構あると思うのだ。
きっかけはichiban、そして彼の歌声だったけれど、
気になったのにはちゃんと理由があったんだな。
King&Princeは、5/23をもって5人から2人に、メンバーががらっと減って、
永瀬廉・髙橋海人のふたりでの活動となってしまう。
いきさつは、事実は、5人の中にしかないし、知る由はないかもしれない。
ただ、永瀬廉さんと、廉さんがだいすきで大切に思うメンバー全員に、希望をもって歩める未来が待っていてほしい。
まずは、自分が”すこけん”でいられるように、自分を大切にしよう。
もう少し、頼らせてください、廉さん、、、、、、
廉さんの方が今、苦しい現状にあることは100も承知だけれど、、、、、、
『永瀬廉のすこけんマインド』という本を出してほしいくらい、
廉さんの考え方は、今の私に必要だ。
必死にしか生きられない、先のことを考えてがんばるけど心身がついてこない、焦ってなかなか現在地から抜け出せない、肩の力の抜き方がわからない、、、、、
きっと、私以外にもたくさんいると思う。
永瀬廉という人間の存在を知ることができてよかった。
いつもありがとう。
いい意味で必死でない、ゆるやかで、やわらかいテンションのあなたに救われている。
勘違いされやすいけれど、きっとあなたはそれも気にしない。
唯一、だいすきなメンバーと離れてしまうことが本当に心配だけれど、もう、前を見ていることは知っている。
これから、あなたのドラマを観てから寝ようと思う。
もう少し、応援させてほしい。
心と体にやさしく、”すこけん”で、毎日を生きられますように。