英語を流ちょうに話す秘訣
オンライン英会話で英語が4倍速で覚えられるというカランメソッドを毎日受講しています。今日は、いつも英語を教えてくれている先生からフリートークの際にカランメソッドの特別レッスンをしてもらったので、その内容をここにメモしておきます。カラン学習者の助けになれば幸いです。
会話のスピードと正確さを鍛えるカランメソッド
イギリス発祥のカランメソッド、英語が4倍速で鍛えられると世界中の英語学習者たちに人気のレッスンです。
レッスン内容は、先生が2回同じ質問をして、それに対して生徒が一語一句正確な文章で回答をするというスタイルで、先生が質問を読むスピードが速いこと、生徒は正確な回答を求められること、ほかのレッスンに比べて先生からの指摘が非常に多いこともあり、別名スパルタトレーニング、軍隊式トレーニングともいわれています。
私がいつもレッスンを受講している先生は、カランの質問を読むスピードが速くて流ちょう、かつ発音がきれい。そのため、カランレッスンを受講する生徒から人気です。
今日は先生がカランレッスンのコーチングをしていくれるとのことなので、内容をシェアします。
カランメソッド特別コーチングレッスン
先生「まず、先生は2回質問するよね。1回目は生徒が質問内容を理解するため。2回目に先生が少しスピードを上げて質問するのは、生徒が質問に対して正確に答えられるようにするため。いい? 練習するよ。この文章を僕が読むから質問に答えて。
大事なのは、どこを強調していうかということ。たとえば、No,I don’t want to break my pen.という文章なら、Noとpenをはっきり言うこと。それからどこで切るか。Noで1回切って、そのあとI don’t want までいって。そのあとto break my pen.だよ。want toじゃないよ。I don’t want/ to break my pen.だからね。don’t wantはチャンク(一塊で発音する)だよ」
私はwant toを一塊りで覚えていたのですが、この場合は違うということを初めて知りました。とはいえ、どうしてもいつもの癖でwant toと呼んでしまう。そのたびに先生に「違う、違う。もう一度。ゆっくりでいいからもう一度」と何度も言われて、心臓バクバク。
文章を理解していないからこそ間違えが増える
さらに次の文章で「No, I don't want to break the window.」の「the」を前の文章の「my」に引っ張られて間違えて先生から「違うよ。myじゃなくてtheだよ。もしイギリス人の先生だったらすごく怒られるよ。正確に読みなさい、myなんてどこにも書いてないでしょっていわれるよ」と指摘されました。
私の場合、普通に読んでも間違えますが、カランだし、先生待ってるし、早く答えなきゃと思って読むから、焦って間違える。カランはスピードが速いし、正確に答えなければいけないから、プレッシャーがかかる。
頭は真っ白。質問の内容を考えるよりも先に回答する感じになるため、余計に間違える。そのたびに先生から「ちゃんと質問を聞いて、そのうえで自分で考えて答えて。暗記したらダメだよ。内容を理解して答えて」といわれます。
「焦ると間違える」の繰り返し
次の問題でもsomeを前の文章で出てきたsomethingと間違えて、「間違えたよ!」と指摘が。先生からは「いい?ここはsomeであってsomethingではないよね。あなたが自分で単語に言葉を加えてしまっているよ。それは正しくはないからね。ちゃんとテキストどおりに正確に読んで」といわれました。
ほかにも「relatives」の「s」を発音し忘れてチェック。もう間違えてばかりなので、心臓バクバク度マックス。それを見越して先生からは「リラックスして。焦ると間違えるよ。落ち着いて」といわれました。
先生「いい? 速く読まなくていいからね。僕はあなたが速く答えられるのを知っているから。ただ、今は正確にいうことを心がけて。速く読まなくていいから。リラックスして。落ちついて読んでね。もし、あなたが完璧にしたいのであれば、スピードよりも完璧さにこだわって」
発音を学べるのもカランメソッドの特徴
カランメソッドで文章のほかにも注意されるのが発音。最初の頃は質問に正確に答えるのだけで精いっぱいだったため発音についていわれることは少なかったのですが、ステージ12まであるうちの現在ステージ5(この日のテキストはStage3を使ってます)まできていることもあり、発音も細かく指導されます。
「B は /biː/ だよ。B と V(/viː/)が混乱しているよ。theの発音も気を付けて」。先生は指導しながら、毎回「good、great」という言葉をこまめにいってくれるので、この一言でだいぶ緊張が緩和されます。
この言葉を言うのは一部の先生だけで、ほとんどみんなうまく言えてもたまに言ってくれるだけで、ほとんど無言で次の質問に移ります。たぶん、ここで一言言ってくれる先生は、生徒の反応をよく見ていて、何をいったら生徒がリラックスするのか、改善するのかを見ているのだと思います。
回答例文を正確に覚えてこそ基礎が身につく
カランメソッドでは、質問に対してほぼすべての答えるべき回答が決まっています。その文章を正確に言えるようにすることで、基本となる回答の仕方を覚える、というのがこのメソッドの趣旨です。しかし、回答を正確に覚えていないと焦って余計な言葉を付け加えてしまいます。
この例文では「何人かは高いレストランで食事をする人がいる一方で、安いレストランで食事をする人もいます。それは何によりますか?」という質問に対して回答では「それは彼らがお金をいくら持っているかによります」となります。
私の場合、焦ってしまったこともあり、例文に書いていない「彼らがお金をたくさん持っていたら高いレストランに行く」と回答したのですが、先生からは「よくみて。ここには……がないよね。もし、カランで……があったら自由回答になるけど、なにもないよね。自分で答えを加えなくていいからね」と指摘されました。
通常、カランメソッドはなにも見ないでやるため、このようなことがよく起きます(私だけかもしれませんが)。正解文をきちんと把握しておくことで回避できるので、気を付けようと思います。
突然の質問、返答に困ったときに気を付けるべきこと
ここからは、実際の質問に対してどう回答するかについて教えてくれました。
先生「今から僕が質問するから、それに対してあなたは自分で考えて答えてね。今日は何をしていた?」
私「今日……今日は自宅で仕事をしていた」
先生「そうだね。突然、質問をされて回答するまでに時間がかかる場合は、黙らないでWell(そうだねぇ)と言って間をつないで。そのあとにI(私は)というように一言ずつでいいから、回答して。黙ったらだめだよ」
「あなたは、今日は、自宅で……仕事をしていたと答えたけど、それは単語が切れているよね。流ちょうな言い方ではない。流ちょうにいうときは、単語と単語を区切ったらだめだよ。
考えながら回答したからそう言ったのはわかる。でも、ここはスピードを落としていいから、単語を区切らないで答えて。ゆっくり単語を言いながら次の言葉を考えるんだよ。言い方はゆっくりだけど、そのほうが流ちょうにいえるから」
回答につまったときに使える便利な言葉
先生「次の質問をするよ。今日のお昼は何を食べた?」
私「今日のお昼は……スパゲッティを食べた」
先生「その答え方でいいよ。今度はちゃんとすぐに一言目が言えたね。何を食べたのか思い出そうとしていたんだね。
……これはdead air、沈黙をさすよ。こんなときはfiller(フィラー)、会話のつなぎ言葉を使ってもいいよ。さっきみたいに、Wellでもいいし、Un……とかね。日本語でいったらえっと……、みたいな。ほかにも、like(その~)、you know、I mean、let me seeが使えるよ。What is it called?(なんていうんだっけ?)でもいいよ。文章を途切れさせないように注意してね」
1つ気を付けたいのが、you know ,like that,などの言葉、つい便利なので使いがちですが、使う頻度が高くなると、相手から「うるさい」と思われます。使う時は1回程度にするのがいいでしょう。
流ちょうに話すために気を付けるべき2つのこと
「あなたは以前に比べて、正確に回答できるようになってきているし、覚えた単語もたくさんある。だけど、々回答するときにつっかえるようね。あせらなくていいからね。
いい、覚えておいて。速く言えることは流ちょうに話せることとは違うんだよ。大切なことは速いスピードで話すことではなく、流ちょうに話せることだよ。そして正確に話せること。だから、まずは正確に文章を覚えて。そして文章を途切れさせないで回答すること。ここの2点に気を付けてね」
先生は普段から早口で、発音もきれいで、流ちょうな話し方をするため、つい自分も速く話さなきゃと思ってしまいます。
ただ、しっかりとした文法と発音ができていないうちにそれをやってしまうと、何をいいたいのかまったく伝わらなくてただ単にわけのわからない言葉を早口でまくし立てていることになってしまいます。そうならないためにも、正確な文章、正確な発音、ゆっくりでいいから流ちょうに話すことが大切なのだと、改めて感じました。
英語で自分の意見を述べるときの注意点
徐々に、質問文のレベルが上がってきました。
先生「次の質問をするよ。Do you think men are better than wowen? この質問に答えて」
最初は先生が口頭で質問し、そのあと私の回答を一通り聞いてから、質問文を書き出し、解説をしてくれました。
先生「まずいうべきことは? イエスノーだよね。あなたはイエスノーを答える前に、I thinkと言ったよ。まずは相手の質問に答えてね。Yes,I do.もしくはYes,I agree.またはNo,I disagree.
それから今の回答は、女性よりも男性のほうがいいと思うかどうかについて聞いているよね。以上のことを踏まえたうえで、あなたはどっちのスタンスを取るの? 男性がいい、女性がいい?」
私「女性のほうがいいと思う。なぜならメイクもできるし、洋服もスカートとズボン、どちらでもい選べるから。男性は選べないよね」
先生「じゃあ、仕事にフォーカスした場合は、女性よりも男性のほうがいい?」
私「あなたに同意する。私は仕事をする面では男性のほうがいいと思う。男性は働き続けられる。でも、女性は出産して子どもの面倒をみなければいけない。それは仕事を続けるうえで困難だ」
先生「いいよ。すごいね。まずあなたはちゃんと自分のスタンスをイエスノーで言ったよね。そのあとに相手の次の質問を待って。なぜそう思うのか聞かれたら、あなたの意見を述べて。あと、理由の答え方だけど、その答え方だと相手にはあなたの意図が伝わりにくい。
回答する時は、男性はずっと働き続けられることができる。しかしながら、女性はできない。なぜなら女性は、出産などでキャリアを一時的に中断しなければいけない。こういうことだよね。
あなたはさっき、子どもを産むことを伝えるときに、最初にborn(生まれる)と言ったよね。でもそのあとBear(産む)に直したよね。自分でミスに気づいて直せたことはすごくいいことだよ。Women should bear a chaild.これが正しい言い方だよ」
間違えたところを指摘して修正しながらも、ほんの少しでもうまくいったところは逃さずほめる。これができるのが、彼のすごいところだと思う。細かいミスによく気が付くからこそ、うまくいったところもほめる。間違えるほうが多くなるから、いつも指摘は非常に多くなるわけですが。このように丁寧に指摘してくれるのは、とてもありがたいです。
答えるだけじゃなく質問することも大切。先生の模範解答例は?
先生「今度はあなたが僕に質問して」
私「あなたは、男性よりも女性のほうがいいと思う?」
先生「イントネーションに気を付けて。イエスノークエスチョンでは、語尾を上げてね。それからあとで録画を見て確認して。
自分ではすごくいい感じに答えたと思うときでも、聞きなおしてみると、なんだこれ。ひどいなと思うことがあるから。そこに気が付いたら改善できるけど、そうじゃないとそのままになっちゃうよ。もう1回」
私「あなたは、男性よりも女性のほうがいいと思う?」
先生「僕は、同意しない」
私「なぜ?」
先生「なぜなら、一般的には男性と女性とそれぞれ持ち合わせている特性が違う。それぞれ得意分野が違うんだよ。たとえば、男性であれば、数学や科学が得意な人が多かったり、ロジカルシンキングに優れていることがある。
だから私たちは、女性よりも男性のほうがいいとは言えない。女性は言語を学んだり、教えたり、話すことに優れている。あるときは男性のほうがいいときもあり、その一方で女性がいいときもある」
日本語で聞かれても、すぐにいい例をだして説明できるかどうか自信がないところ。英語の場合は、まず自分の考えを瞬間的にまとめて、それをさらに英語でつたえなければいけないため、けっこうハードルが高い。
だからこそ、最初にイエスノーをいって、自分のスタンスを明確にすることで時間を稼ぎ、その間に考えをまとめて、適切な例を出して、相手が納得する回答をしなければいけない。
ということで、この「自分の意見を言う練習」は、非常にいい練習になります。ちなみに、私は回答するとき「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論」となるPREP法を使っています。
レッスン終了までラスト3分。残り時間を使って更なる質問を!
先生「もう1つ質問して」
私「あなたは、英語講師の仕事についてどう思っているの?」
先生「これは本当に難しいことで、挑戦が必要だよ。でも英語を教えることによって、自分のスキルは磨かれるし、生徒は英語を話すことができるようになる。それは僕にとってすごくワクワクすることだよ」
先生「じゃあ、僕があなたに質問するね。あなたはいつも記事を書くけれど、そのうえで大変なことはなに?」
私「私が記事を書く上で大変なことは、インタビューした人の言葉をわかりやすくまとめなければいけないこと。
また、彼らは時々専門用語を使うけれど、一般の人には伝わらない。それをわかりやすい言葉で言い直さないといけない。私はそれをするとき、時々混乱する。これが私がライティングの仕事をするうえで大変なことだよ」
先生「もう少し文法を学ぶ必要があるね。あとは単語と発音も忘れずに練習してね。じゃあ、また明日」
弱みも強みも知っているからこそのコーチング
カランメソッドの特別コーチングから始まった今日のスペシャルコース。とても満足度の高いものでした。こういう教え方をしてくれる先生だからこそ、厳しくてもずっと取ってしまうのです。
ここまで2コマ、約50分。通常のカランメソッドのレッスンもとてもいいのですが、たまにこういうオリジナルのレッスンをしてくれるので、非常にありがたいです。
私は、先生のレッスンを2年半以上、週3から5回レッスン受けています。私がレベル1のときから教えてもらっていることもあり、私の弱点も強みもよく知っていてくれるので、指導もそれに即したものにしてくれています。
実は反復学習になっているオンライン英会話
オンライン英会話は、生徒が好きなテキストと先生を選び、その都度レッスンをします。そのため生徒によっては「今日はこの先生。今日はこのテキストをやろう」と、毎回先生もテキストも替えてしまうことがあります。
人にもよりますが、英語上級者の人であれば問題ないと思いますが、初級、中級レベルであれば、先生もテキストも固定したほうがいいと思います。そして毎回同じ周期でうけること。できれば毎日受けたほうがいいと思いますが、自主学習も含めて考えると、週3回くらいでもいいと思います
オンライン英会話はそれだけをやっていれば話せるようになるわけではなく、ちゃんと先生から出された宿題をやったり、レッスンの予習、復習をすることが大切。
私がやっているQQ Englishでは、この点非常に優れていて、先生からは宿題が出されるし、レッスンも、初級者の場合は予習復習するように先生から言われます。先生も毎回指名式なので、一度レッスンを受けてみてよかったら同じ先生を取るようになります。
「オンライン英会話を受ける前に、生徒が能動的に学ぶ」仕組みになっていて、そのうえでアウトプットの場として活用する。このスタイルができているからこそ、生徒はより正確に話せるようになり、発音も改善されるのです。
逆にいったら、予習復習をしないと1年たってもまともに話せるようにはなりません。過去の私がそうでした。予習、復習はしていたものの、どれもあいまいでいいかげんだったため、改善するのに時間がかかっていまっています。
それでも2年半続けたら、ある程度の意思疎通ができて、学習相談や人生相談などもできるようになったので、それはそれでやっぱりすごいことだと思います! もうオンライン英会話というか、オンライン英会話カウンセリングルームのようになってますが(笑)
ここまでずっと指導してくれた先生に感謝してます。
私はQQ Englishでオンライン英会話をしています。一緒に英語を学びましょう!
フローレンス、マクドナルドハウスなど、国内外でつながりのある子供のための支援団体に寄付させていただきます。