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【TOEIC⑧】スコアアップに直結!試験対策よりも大切なことは?

今日はTOEIC試験の結果発表の日。1カ月前まではTOEICとは無縁の生活をしていたので、ただただTwitterに公開される点数を見ているだけだったのですが、数カ月後には自分も受験する側になります。そう思うと、いつも以上に気が引き締まります。TOEICといえば、ある程度の点数をとるまでに長期戦になることもあります。そんなときに迷いが出てくるのが学習方法や時間管理、モチベーション管理についてのお悩みなど。先週土曜日にうけたTOEIC専門オンラインスクール「コレダケ」での学習者の悩みと、その解決策についての話があったので、こちらでシェアします。

TOEICは長期戦! 学習者の悩みに講師が回答

TOEIC専門オンラインスクール「コレダケ」は、現在週2回のフィリピン人講師によるオンライン英会話レッスンと、週1回日本人講師による座学があります。毎週、座学の前半では学習の振り返りや学習方法の再確認、悩みや困りごとについて、講師が答えてくれたり、グループワークでディスカッションをします。後半では、具体的な試験対策についての解説があります。後半についてはこちら↓

悩み1:時間があるけど気分が乗らない

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まずは、先週の自主学習の振り返りから。「コレダケ」では、少人数制ながらグループになって日々の学習進捗を「スラック」とよばれるSNSに書き込んでメンバー全員が見られるようになっています。学習報告とともに「今日の気づきや感想」を一言書いています。この週はTOEIC学習を始めてから3週間がすぎたところということもあり、受講者の人たちにも疲れが見え始めてきたなというところです。かくいう私もその一人です(笑)

授業では、講師であるYumi先生が書き込まれたコメントについて、それぞれアドバイスをくれるのですが、これがけっこう役立っています。たとえば、「今日は、時間があるけど気分が乗らない」というコメントに関しては、「学習管理シートを見て初期の心を思い出してください」と。

この学習管理シートというのは、第一週目に「なんのためにTOEIC学習を始めるのか」「達成したい目標はなにか」を書き込んでいくものです。具体的には「学習後の理想の変化」「行動目標」「バックアップ目標」「モチベ向上行動・環境」「モチベ低下行動・環境」などを書きます。

よく「目標は具体的に書いたほうがいい」と言いますが、かなり細かく項目が設定してあるので、いやでも具体的になります! 

もうTOEIC対策というよりも、モチベーション管理術というか、学習管理術を習っているような(笑)。とはいえ、内容としては1行程度なので負担はないです。むしろ「今週の目標」が具体的になるので、とてもいいと思います。

どうしてもモチベーションがのらないときの対処法はこちらのブログの最後のほうに「モチベーションが落ちた!復活のカギは?」があります。そちらを参照してください。

悩み2:単語が覚えられない!

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「単語が覚えられない」。私もこの悩みは、共感しまくりです。私の場合、誰かが話していた時に使った単語だったり、繰り返しレッスンに出てくる単語じゃないとなかなか覚えられないという問題があります。しかも、TOEIC頻出単語は、なじみのないビジネス用語も多く覚えるのに一苦労。

そんな悩みに関してYumi先生は「完璧を目指さなくていいけど、目標としては5分間に100単語言えるようにがんばって。復習で忘れているところがあってもTOEICをやる限りはたくさん出てくるので覚えられる。単語は嫌でも覚えられる方法を実践していくのであせらなくて大丈夫」と。

実査にTOEIC対策として公式ブックをやっていて思ったのですが、TOEIC頻出単語は、本当によく出てくるなということ。そしてよく退職パーティーをして、オフィスのなにかが壊れて、建設作業員や予算案など、私のこれまでの生活の中には絶対に出てこないような単語がいっぱい出てくるのです。

私のこれまでの生活にはほとんど出てこないビジネス英単語ですが、逆にいえば、実際のビジネスの現場ではこの言葉は頻繁に出てくるわけで……。これ知らなかったら話にならない!ってことになるかと思います。もし、仮に私が3年後、外国人と一緒に働くようになった場合、知らなかったり、勘違いして覚えていたら、仕事にならないわけです。そう思うと恐怖でしかないので、覚えます! 必死に覚えます! 単語は「使わないと話ができない」ということを肝に銘じて、毎日25単語ずつ覚えていきます!

悩み3:フィリピン人講師に言いたいことがうまく伝えられない

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「コレダケ」ではオンライン英会話レッスンもあります。その際に困るのが、フィリピン人講師に思ったように英語が伝えられないということ。

TOEICというと、多くの人がリスニングとリーディングを受けていることから、「スピーキングの練習はしなくてもいい」と思われがちですが、そんなことはありません。話せない言葉は聞けないし、聞けない言葉は話せない。フィリピン人講師とのレッスンでは、座学で習ったリンキングやリダクション、フラッピングの確認や、シャドーイングの練習をすることで、実際の発音に近い英語で話せるようにトレーニングしていくのです。

普通の英会話レッスンと違い、とにかく1文1文をしっかり仕上げていくので、当然いろいろ迷ったり、質問したいところも出てきます。その際になかなか思うように伝えられないということも出てきます。でも、実は困った時こそ会話力が伸びるチャンス! というのも、うまく伝えれないからこそ、しっかりと話せるようになりたいと思うので。そんなときには、あらかじめ聞きたいことを紙に書き出し、用意しておくのがいいかと思います。もしくは、聞けない場合は「何が聞きたかったのかメモ」しておき、それを英語でどういうかを授業後に確認する。質問については、日本語で講師のYumi先生に聞く、という手もあると思います。

Yumi先生からは「TOEICは英会話にも役立つから信じて。TOEICの課題をこなしながら最終的にはスピーキング力も上がっていく。スピーキングを高めるためにスピーキングを練習するのは遠回りになります。まずはインプットとしてリスニングとリーディングを高めて。それがスピーキングやライティングのアウトプットにつながります」とのことでした。

スピーキングを高めるためにスピーキングを練習するのは遠回りになる。この言葉は、私も本当にそう思います。スピーキングが出来ないのは、単語や文法の基礎があいまいだからであって、そこをしっかりと理解しない限りは、話せるようにはならない。これはとくに中級レベルにさしかかった人の悩みかもしれません。

悩み4:ディクテーションがうまくできない

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ディクテーションとは、耳から聞いた英語を文字で書くことを言います。これは自分がどの単語が聞こえていて、どの音が聞こえていないかを確認し、すべての会話を聞き取れるようにするためのものです。たとえば、私は「I’ve」といった「ve」や、「Played」などの動詞の過去形、「freinds」などの複数形などが聞き取れていないということがありました。ここが聞き取れないと、相手が現在のことを話しているのか、過去のことを言っているのか、1人か大勢かなどといったことがあいまいになってしまうのです。

実際の会話で、ここら辺を聞き逃すと……トラブルの原因になるので本当に気を付けないとまずいです!

そんなわけで、ディクテーションはかなり大事な練習になります。とはいえ、実際に読まれる英文は速いし、単語のスペルもうろ覚え。そもそもなんて言っているのか聞き取れないのに全文覚えるなんて無理!という感じですが、Yumi先生によるとリスニング能力が上がると解決してくる問題なのだとか。

というのも、現在は英文を正確に聞き取れないために、脳を情報の処理に8割使ってしまっているような状態なのだとか。そうなると記憶を保持することに2割しか使えない。情報の処理能力が上がって5割になれば、記憶の保持に5割使えるようになる。つまり、英語でなんて言っているのか正確に聞き取れるようになったら、自然と文章そのまま覚えられるよになってくる、というのです。

「脳の処理と記憶を保持する力はトレードオフ」については、こちらを参照してください。

悩み5:音読がうまくできない

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毎週出される課題の中には、音読トレーニングがあります。以前は「音読って、ただ英語を声に出して読めばいいだけ」と思っていたときがありました。しかし、実際は発音はもとより、チャンキング(文節)やイントネーション、リンキング、リダクション、フラッピング、アクセントなど、いろんなところに気を付けなければいけなくて、本当に負荷の高い練習です。

「音読で舌が回らない」というのは、私も何度も経験していて、心折れそうです(笑)

Yumi先生によると「音読は筋トレと一緒。少しずつ負荷をかけることで伸びてきます。発音は身体運動のため、頭がわかっていても頭がついてこないもの。身体能力を高めるためには、反復活動が大事。体にしみこむまでやっていくことが大切です」とのこと。

音読=筋トレ(笑)。英語×筋トレをする人が多いのですが、音読も筋トレと同じだったとは! もう筋トレするしかない! 筋トレしながら音読しようかな。

たぶん、自分一人でTOEIC対策をしていたら、絶対にしなかった練習ばかりでびっくりです。しかも、リスニングの役にも立っているかもしれませんが、スピーキングの改善にもかなりつながっています! TOEICとはただ問題を聞いて回答すればいいだけのものじゃないんだ、ということを改めて認識しました。こうなってくると、他の人がどんな勉強法をしているのか、すごく気になります! 

Yumi先生からは「質と量のバランスが大事ですよ。量だけやってもだめ。量と質のバランスが取れた強化課題としてディクテーション課題などをしっかりとこなしていくこと」というコメントをいただいたので、今必死にこれまでの復習をしているところです。

大事なことは「自分が決めたことをしっかりとできた」かどうか

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TOEIC学習も4週目に入り、毎日の課題をやっていくのもけっこう大変です(とはいえ、今週の課題は土曜日に大半が終わっているので気持ち的には楽です)。そんななか、予定通りにできなかったという日もあります。ただ、そんなときは「仕事も英語も中途半端だ」と自分を責めるのではなく、うまくできなくても当たり前と割り切ること。

私も、オンライン英会話を2年続けていて、うまく話せたと思う日もあれば、まったく話せなくてかなり落ち込む日もあります。それでも腐らずやってきたから、なんとか会話ができるまでになりました。

まだ課題はたくさんあるので、その目標をクリアするために日々学習を続けていますが、たぶんこの英語学習はずっと続くものだと思います。というのも、私のまわりにいる、すでにネイティブレベルに話せて、英語を使って仕事をしたり、何十年も英語を教える講師をしているにもかかわらず毎日30分から1時間は英語の勉強をしている人たちばかりだからです。

私が英語を学ぶ目的は、仕事でインタビューをする際に英語が必要だからやっています。ただ、それ以外にも、友達との共通言語が英語で、英語がまともに話せないと本当に困るのでやらざるをえないという感じもあります。

まあ、本当によく心は折れますが、折れたままだと話せないままになってしまうので、なんとかくっつけてやっています。

「英語が伸びる人」が大切にしている信念

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最後に、講師のYumi先生の話をして今日のnoteを締めたいと思います。

「実は、私自身、英語の勉強を始めたのが遅かったんです。ネイティブの英語が聞き取れるという人がいますが、あれはうそだと思っていたほどです(笑)。あるとき考えを改めて本気で勉強したら、聞こえるになってきたんです。だからみなさんも必ず聞こえるようになるのでがんばってください。

学習者信念という言葉があります。英語がうまくいく人の学習者信念は”英語は1カ月ではなんとかなるものではない。半年から1年かかるものだと思い、長期的に取り組んでいく”という人が多いという話です。うまくいかなくても自分を責めず、長期的に時間をかけてポジティブな気持ちで取り組んでください」(Yumi先生)

文法についてですが2週間後、【6週目】からスタートするそうです。「文法的に処理できないところがあっても、まずは暗記しましょう」とのことなので、まずは今ある課題に全力で取り組みます!


【TOEIC⑧】では、授業の後半に学んだ具体的な試験対策について紹介します。試験対策のノウハウを知っておくのと知らないで臨むのとでは、けっこう差がつくのではないかと思います。スコアを上げたい方は、ご一読ください↓














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