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男女比率5:5=ジェンダー平等??

こんにちは!じゅんじゅんです。

私には大学生の姪っ子がいるのですが、その姪っ子と会話をしている時にSDGsの話題になりました。

「男女比率が半々だから男女平等っていうのは、なんか違う気がする。」
姪っ子が放ったなにげないその言葉。

この一言がきっかけで、わたしは今まで様々なメディアで語られていた“男女平等”という言葉に踊らされていたことに気づきました。

というわけで、今回のnoteでは、本当の男女平等とはどういうものなのかについて考えていきたいと思います。

SDGsにおけるジェンダー平等とは?

SDGs17の目標のひとつである「ジェンダー平等を実現しよう」。

「すべての女性や女の子が能力を最大限に発揮できる社会をつくる」「すべての人が性別にかかわらず平等に機会が与えられる社会をつくる」ことが目的ですが、実現するまでにはまだまだ課題や問題があります。

世界では、どのような課題や問題があるのか、いくつかピックアップして見ていきたいと思います。

”女性”というだけで学校に行けなかったり、働かせてもらえなかったりする国がたくさんある。

男性と比べて、女性が家事や育児、介護などに費やす時間が約3倍。

児童婚は男の子のケースよりも女の子のケースが圧倒的に多く、約7億
5,000万人の女性と女の子が18歳未満で結婚。そのうち3人にひとり以上(約2億5,000万人)が15歳未満で結婚している。
参考:https://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_act04_04.html

日本では、「令和元年度諸外国における政治分野への女性の参画に関する
 調査研究報告書」によると、2020年1月現在、衆議院の女性議員は46人(総数に占める割合は9.9%)、参議院の女性議員は56人(総数に占める割合は 22.9%)となっている。
参考:https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/gaikou_research/2020/01.pdf

ピックアップした問題は「女性」に対するものが中心ですが、男性にもジェンダーの問題は存在します。

例えば、「育児休暇は女性が使うもの」、「男の子は身長が高いほうが良い」、「男性なら働いて一家を養うべき」、「長男だから後を継ぐべき」などなど、挙げればきりがありません。

こうした問題は国家による文化的な背景による違いはあれど、日本では今もなお上記のような"見方"が色濃く残っているような気がしています。

本来のSDGsの目標は、「性のあり方」を理由に差別や不利益を受けないようにする、というもののはずです。

男女比率5:5が正解なの?

続いて、冒頭で触れた「男女比率=男女平等なのか?」ということについて考えていきたいと思います。

その前に、ここで述べる「ジェンダー平等」について説明させていただきます。
“男女”の二つだけに絞り込んで考えるのは良くないと思いますが、私の浅い知識のみで語ってしまうと誤解を招く恐れがあるため、ここではあえて”男女”に限定して話していきます。

前項目で日本の女性議員の比率について触れましたが、この結果だけに注目して、「男女不平等だ!」としてしまうには、大きな落とし穴にハマってしまいます。

調査研究報告書をみると、そもそも女性の立候補者は男性よりも圧倒的に少ないのです。そして、議員は国民が選挙によって選んでいます。

つまり、議員の女性比率が低いのは国家のみの責任ではなくて、選ぶことができるわたしたち国民にも責任があるのではないでしょうか。

立候補枠に性差があったり、“女性”というだけで選挙権・被選挙権を与えられていなかったりしない限りは、国の制度だけで判断するのは難しいのかなと思います。

議員の男女比率を変えたいのならば、女性の立候補者をもっと増やす必要があります。
そして、なぜ女性の立候補者が少ないのか、それについても向かい合う必要があります。背景にあるものはなにか、もっともっと深いところまで考え、対策を立てる必要があると思いました。

まとめ

今回は、男女平等とはどういうものなのかについて考えていきました。

 情報の発信の仕方によって、本来の「ジェンダー平等」の意味が違う方向に向かっているように感じていました。
つい最近も、とあるキャラクターが「男女平等ではない、性差別だ」というようなニュースを見ました。
もし、“男の子だから”という理由だったのであれば、それは差別に繋がるかと思います。
ですが、「キャラクターだけどリーダーを作りたい」という背景があり、たまたま、「男の子のキャラクターが先に出来上がったからリーダーね」という感じだったらどうでしょう。差別になるのでしょうか?

ここにも見えない落とし穴があるように思います。

それは、「差別だ!」と言っている本人が実は色眼鏡をかけていて、「差別をしているのではないだろうか?」ということです。

色々な考えがあると思いますが、結果だけを見て「男女不平等!」「ジェンダー平等じゃない!」と主張するのではなく、まずはそこに至る過程や背景を知って理解していくことが、ジェンダー平等に繋がるのではないかと、わたしは思います。


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