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読書感想文?! | 折々のことば | 意外な発見

 今日は新聞の休刊日。だから昨日の新聞を片付けず、そのまま放置していたのだが、「折々のことば」が目に入った。毎日読んでいるわけではないが、「折々のことば」は、目についたときには読むようにしている。

 
 昨日の新聞では、「日本語が亡びるとき」などで知られる作家の水村美苗(みずむら みなえ)さんの言葉が紹介されていた。

「食べられればいいのよ・・・・・・好きなことができていれば永遠に認められなくてもいいのよ」

 もちろんこの言葉も「いい!」と思ったのだが、それよりも言葉の解説を読んでいて、水村美苗さんの夫が、経済学者の岩井克人さんだということを知って驚いた。別々に存じ上げていたが、夫婦だとは知らなかった。

岩井克人(著)
「貨幣論」
ちくま学芸文庫


 正直に言えば、水村さんのことは名前を知っているだけで、あまり著作を読んだことがない。しかし、岩井克人さんの本は、私が経済学部出身だったこともあって、何冊か読んだことがある。 大学では、マルクス経済学にはあまり興味を持つことができなかったのだが、岩井先生の本はとても面白い。大学を卒業してから、書店でたまたま見かけて読むようになった。

岩井克人(著)
「ヴェニスの商人の資本論」
ちくま学芸文庫


 マル経の本は、一般的に数式は少ないけれど、難解な言い回しが多いし、公務員試験でもあまり出題されることはない。それゆえに敬遠される。しかし、岩井先生の本は例外である。 文学を経済学的に解説していたり、評論にしても文章自体が文学的だから、無味乾燥な「経済学原論」のテキストを読むよりはるかに面白い。奥様が作家だから、文学の影響を受けているのかもしれない。
 手元に、ちくま学芸文庫に入った岩井先生の本が2冊あるから、再読してみようと思っている。

 思っているだけで読まないかもしれないけど。
 マルクス経済学と言えば、斎藤幸平(著)「人新世の資本論」も読もうと思いつつ、まだ読んでいない。人の感想を読んで、読んだ気になっている😄。もう半年以上経ってしまった。


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