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休刊&不定期【心理カウンセラーの《正しい使い方》】

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著者紹介:森野 樹音(もりの じゅおん) 心理学を極めたくて高校を中退し、大学を7年生でかろうじて卒業した。その後に研究生を2年、大学院進学はかなわず。色々あって(省略)、何度も…
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記事一覧

心理カウンセラーは癒さない ❀10/30❀

心理カウンセラーは癒さない ❀10/30❀

心理カウンセラーの《正しい使い方》

20年10月号 『心理カウンセラーは癒さない』心理カウンセラーは癒しません。「あなたの望んでいるかたち」では、 癒してはくれません。「できない」のではありません。目的をもって「意図的にやらない」のです。プロなので、無責任には癒さないのです。

心理カウンセンセリング等の心のケアは、空っぽのコップを満たす営みではありません。もちろん空っぽのコップを“一時的に

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資格は誰のためにある? ❀11/13号❀

資格は誰のためにある? ❀11/13号❀

①民間資格であっても民間資格であっても、資格の存在意義は大きいです。

資格を発行している各団体や法人があり、それぞれに倫理規定などのルールを定めるはずです。それは各資格の有資格者に対してのみ強い権力を持ちます。

①-2カウンセラーの傷害行為 民間の団体や法人の定める倫理規定は、それぞれの中の世界にのみ効力をもちます。

クライアントであっても、何らかの契約を交わせば、その世界のルールが適用され

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HSP…名づけられることの救い

HSP…名づけられることの救い

「HSPの治療」は存在しない精神科及び心理学的支援においてのHSPやACは診断用語ではありません。「症状の名前」ではあっても「診断名」ではありません。そして医師や公認心理師がHSPを症状の名前として用いることはありません。

※HSP…ハイパー センシティブ パーソンの略語、繊細すぎる人。

心理検査には「認知機能や感覚の特性を測定するもの」「適応状態を観察するもの」「性格の傾向をわけるもの」など

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箱庭療法の思い出〈12/11の休憩室〉

箱庭療法の思い出〈12/11の休憩室〉

ここ数日は箱庭療法の話題で賑わっていました。

箱庭、描画、…大人になってからも、私はよくやりました。言語による自己表現がすごく苦手だったからです。書字表出ならばできました。ただし、いわゆる“自動書記” でした。

私は解離性障害があります。頭の回転数でごまかせているだけで、おそらく極めて重度です。

・離人症状
子どもの頃は常に離人感がありましたが、それを異常なんだと知りませんでした。いつもあ

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心理学は科学なのか①〜科学が宗教になった日、心理学は。〜

心理学は科学なのか①
〜科学が宗教になった日、心理学は。〜

「科学は信じるものではない」、それは科学者の感性にすぎないだろう。
「どの情報を信じるか」、おおよそ一般人の常識的感性はこちらだ。
近年のそれは宗教というよりカルト的なほどである。

「科学的でない何か」を見つけ、万人が寄ってたかって叩く景色は、
今日も、今も、すぐそばに。

科学者にとって科学は思考の作業工程の1つにすぎず、道具である

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