心理学は科学なのか①〜科学が宗教になった日、心理学は。〜

心理学は科学なのか①
〜科学が宗教になった日、心理学は。〜

「科学は信じるものではない」、それは科学者の感性にすぎないだろう。
「どの情報を信じるか」、おおよそ一般人の常識的感性はこちらだ。
近年のそれは宗教というよりカルト的なほどである。

「科学的でない何か」を見つけ、万人が寄ってたかって叩く景色は、
今日も、今も、すぐそばに。

科学者にとって科学は思考の作業工程の1つにすぎず、道具である。
同じ道具を共有していることで、一人の人間の限界をこえられる。
科学者にだってヒューマンエラーは起こる。

「研究の工程に問題がなかったか」を後々に吟味し、「あれはよくなかった」と反省する。
過去の偉大な功績も、いくどと、見直されてきた。
そうして、一人の天才の発見を星の数の凡才たちが支えていく。


長きにわたり、人の弱さを補うために作ってきた思考システム。
それこそが科学である。
言い換えるなら、アニメ『PSYCHO-PASS』にでてくるシビュラシステムであろうか。

「科学を信じれない」と人が言うとき、
それはシステムへの不信なのか、作っている者(科学者)への不信なのか。

心理学は科学なのか、
科学である心理学と科学ではない心理学がある。
科学ではない心理学が劣る意味ではない、
より良く生きる上で役に立つならそれでいい。

心理学は、
学問学術としての、研究のプロとしての、対人支援のプロとしての、
日用品になる前の素材開拓の段階を扱う我々は、
何を大事にしていくべきか。

「テレビに盛んに出演するようになると、なんか、すごく変な人になってしまう」
そういうことが続いた我々は、
テレビやエンターテイメントと距離をとるようになった。
経済学へ応用される様々は、
名前を話題に出さないことで平和を保つようになった。


このままでいいのか、と私は随分真面目に今日も悩んでいる。

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2021/12/06.MORINO,Juon


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