藤拓弘(とう たくひろ)ピアノ講師ラボ主宰

ミッションは「すべてはその先にいる子どもたちのために」全国のピアノの先生に向けて、書籍…

藤拓弘(とう たくひろ)ピアノ講師ラボ主宰

ミッションは「すべてはその先にいる子どもたちのために」全国のピアノの先生に向けて、書籍や会員制「ピアノ講師ラボ」https://www.pianoconsul.com/labo/ YouTubeやメルマガでレッスンや教室運営の情報をお届け。レッスン手帳(ヤマハ)の監修も。

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Introduction 伝説のピアノ指導者の教え

『…じゃ、そろそろ始めようか』 再生ボタンを押された黒い小さなレコーダーは、 静かにデスクに置かれた。 声は静かに続いていく。 祖父が膝の上で幼子に語りかけるような、 懐かしい心地よさが、夕暮れの部屋を明るく満たす。 『私に残された時間は、あまりない。だが、言葉は残すことができる。 私の思いを、必要とする人に、伝えてほしい』 レコーダーの声が、ゆっくりと広がっていく。 鼻の奥から感情がこぼれ落ちそうで、目を閉じて顔を上げる。 瞼の裏に鮮やかに甦るレッスン室。

    • vol.3お金や生徒数でピアノ指導者の価値が決まるのか?【伝説のピアノ指導者の教え】

      (初めてお読みいただく方は、こちらの「Introduction」から…) さて、今日も始めようか… 今日はそうだな、ピアノ指導者としての「価値」について話そうか。 ピアノ指導者としての価値とは何だろう? 私の考えを話す前に、これだけは確かなことがある。 どれだけお金を稼いだか、 どれだけたくさん生徒を教えたか、 どれだけ教室を大きくしたか。 そんなことで、我々の価値は決まらない。 ピアノ指導者としての価値とは、 どれだけの人を幸せにしたかで決まる。 世の中の

      • vol.2生徒のためという使命感【伝説のピアノ指導者の教え】

        「私は、何のために存在するだろうか?」 ピアノ指導者として、いつも心に置いておくべき問いだと思う。 いわば「使命」のことだ。 なぜピアノを教えているのか? あなたが存在する根源的な理由。 私が考える「使命」については後で話すとして、 なぜここが大事だと思うかね? それはね、「もうあと少し」と頑張れる力になるからだ。 たとえば、レッスンが終わった後の生徒へのフォロー。 手を抜こうと思えば、容易に抜けるだろう。特に疲れていたらね。 だが、生徒の成長を考えれ

        • vol.1天職とは生徒の幸せのために生きること【伝説のピアノ指導者の教え】

          ピアノ指導が「天職」だと感じている人はどれだけいるだろう。 天職とは「これが私の生きる道だ」と思える仕事、 これ以上、自分に合う仕事はないと言い切れるもの。 もし今、あなたがピアノを教えることが、 「天職」だと感じられるなら、とても幸せなことだ。 ただ、そういう人は、それほど多くないと思う。 天職だと感じていない指導者のほうが多いかもしれない。 だが、それは当然なんだね。 天職とは、自分で掴み取るものだからだ。 知識や経験を積み、たくさんの感情を味わい、一生懸命

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