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vol.6ピアノ指導とは生徒に幸せを分け与えること【伝説のピアノ指導者】


初めてお読みいただく方は、こちらの「Introduction」から…



ピアノを教える者は、いつも幸せであるべきだ。

なぜなら我々の仕事は、生徒に幸せを分け与えることだからだ。



ピアノを弾くことは、幸せになること。

自分だけの時間を味わい尽くすことだ。

この世の中、自分のためだけの時間を持つことが

どれだけ難しいか、わかるだろう?


多くの人間は、他人の人生を生きている。

誰かと比較して、自分はどうだろうかとかね。

他人の目ばかりを気にして、自分を見失っている。


それは、幸せな人生だろうか?


人が人として生まれてきた理由は、幸せになるためだ。


目の前にある幸せを感じながら、自分の人生を歩むことだ。

決して、誰かの幸せを見ながら生きることではないね。



ピアノを弾くことが尊いのは、

自分の時間を生きること、自分を大切にすること、

自分の内面を見つめることと同じだからだ。



今、幸せじゃないピアノ指導者が、生徒を幸せにできるだろうか?


満たされていなければ、生徒を満たすことは難しいだろう。




幸せに生きることは、実はとても簡単なんだよ。

あるものに目を向けるだけでいい。


私たちは、いつも小さな幸せに囲まれている。

それに気づくかどうかだけなんだね。



ないものにばかり目を向ける人は、いつまでも満たされない。

たくさん溢れているのに、それに気づかない。



どんなに高価なピアノを持っていても、

大きなスタジオを持っていても、生徒がたくさんいようと、


ないものに目を向けていては幸せにはなれない。



違うんだね、もうすでにたくさんのものに溢れているんだよ。




私がドイツに留学していた頃、

弾いていたのは、ぼろぼろのアップライトだった。


だが、それは不幸だっただろうか?

まったく違う。逆だ。


この世で一番、自分が幸せだと思ったよ。

ピアノが弾けることの喜びを全身で感じていた。



持っているものや環境じゃないんだよ。

自分の考え方、心の持ち方ひとつで、

いつでも、どんなときにも幸せになれる。



自分が今、何を感じているかがすべてだ。



今幸せになれなければ、未来になれるわけがない。

自分が幸せを感じていなければ、生徒が幸せになれるわけがない。



人生も、ピアノ指導も、とてもシンプルなんだね。



(この物語、登場人物は架空のフィクションです)



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