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【パーキンソン病関連映画特別編】Wear a light: The Future with Juvenile Parkinson's Disease (2023 日本)Producer : Shun Coney

【パーキンソン病関連映画特別編】 Wear a light: The Future with Juvenile Parkinson's Disease (2023 日本)Producer : Shun Coney  若年性パーキンソン病の当事者に古新舜さんが丁寧なインタビューを行う形のドキュメンタリーです。問わず語りを引き出してくるインタビューがさすがです。この40分程度の作品は先日World Parkinson Congress 2023 (Barcelona)で上映さ

    • 「止まったら死ぬぞ! 熱狂宣言」

      【パーキンソン病関連映画】これは不覚にも知りませんでした!「止まったら死ぬぞ! 熱狂宣言」(2020 日本)。 コンセプトレストランなどを強気で展開するダイアモンドダイニングの創業者で代表取締役の松村氏のドキュメンタリーです。50歳の誕生日をむかえるころの映像で、ジスキネジアが前景にたつ進行期のパーキンソン病である経営者の仕事ぶりをフィルムに収めた映画です。本人のポシティヴな生き方がすさまじく、就労世代のパーキンソン病の患者さんには大きな勇気を与える作品であると感じました。

      • 【パーキンソン病関連映画】spring Uje spring (2020) 走れ、ウィエ!走れ!

        【パーキンソン病関連映画】spring Uje spring (2020) 走れ、ウィエ!走れ! 2020年にスウェーデンで制作された映画は、上記の邦題にて昨年のEUフィルムデーズ2022で上映されていたようです。今はもう観られないのかとおもっていたら、スウェーデンのサイトからの通販で送付していただけました。 パーキンソン病の患者さんがパーキンソン病を演じる映画ですが、自伝映画としての創作映画でした。DJのパーソナリティを務める主人公が、振戦や寡動に気がつき神経内科医に診

        • Ma vie est un Défi (my life is an challenge) 2022年

          【パーキンソン病関連映画】スイスのフランス語サイトで見つけたこの映画、Ma vie est un Défi (my life is an challenge)2022年。昨年の11月にフランス語のサイトでよくわからないうちにクリックして注文したところ、決済はされたもののその後音沙汰なしでやっぱり駄目かと諦めていたところ、先日英語でメールがきて、この住所は正しいのかと問い合わせがありました。いったいどうやってこの映画を知ったのかともメールに書いてありました。よっぽど探さないと日

        【パーキンソン病関連映画特別編】Wear a light: The Future with Juvenile Parkinson's Disease (2023 日本)Producer : Shun Coney

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        • iryou
          1本

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          The Last Escape (La Derniére Fugue)( 2010 Canada)

          久しぶりのパーキンソン病関連映画 The Last Escape (La Derniére Fugue)( 2010 Canada) パーキンソン関連映画を集めているのですが、だんだん入手がむずかしくなってきました。マニアックなコレクションになっています。2010年にカナダで公開されたこの映画について、フランス語圏の映画を調査していてたどりつきました。Amazon caで販売しているのですが、日本には送付できないとのアラート。カナダに在住されている友人の先生に、送付先カナ

          The Last Escape (La Derniére Fugue)( 2010 Canada)

          A touch of spice (2003)

          久々のパーキンソン病関連映画 パーキンソン病の映画についてまとめていたところ,ギリシャ史専攻の連れ合いが興味をもって欧州各国語で検索開始(私は英語しか実用にならないのに),で,ギリシャ映画あるよとのことで観ました。A touch of Spice (2003) キプロス紛争に巻き込まれるギリシャ系のコンスタンチノープル在住の家族が,強制退去となりアテネに移住し,家族や幼なじみが引き裂かれるストーリーで,料理好きの男の子が主人公.でてくる料理が素晴らしい,これだけでも観る価

          A touch of spice (2003)

          レナードの朝を巡る駄文

          レナードの朝を巡る駄文.(コメント歓迎) レナードの朝(Awakenings)がbased on the true story というのを売り文句にしているが,ほんとかいなと以前から気になっていた。 何十年も寝たきりの人が、L-dopaを飲んだからって、動き出して1920年から現在によみがえって、パーティーしたり遊びに行ったりするのかい、という疑問はある。本当に何十年も寝たきりでいくらニューヨークとはいえ当時1970年前の医学レベルで拘縮も骨粗鬆症もフレイルもなくケアで維

          レナードの朝を巡る駄文

          Capturing Grace (2014)

          Capturing Grace (2014)  ニューヨークのダンスクラブのパーキンソン患者に対する活動の宣伝映画だろうと高をくくっていたのですが、みくびっていました。  ニューヨークのある知的な人達の活動であることは間違いなく、アメリカの格差の上澄みでしょっていわれてもしかたないのですが、パフォーマンスアートとしてめざす高みにうちのめされました。  ブルックリンのMark Morris Dance Centerではパーキンソン病患者象のダンスクラスをしています。やってくる人

          Capturing Grace (2014)

          Saving Milly (2005)

          パーキンソン病関連映画(最近はネットで世界中から買い物できるので大変便利な世の中です) Saving Milly (2005)  アメリカのCBSで放映されたドラマですがDVDを手に入れました。低品質の当時のテレビの動画がyoutubeに1話ずつアップされているのが判明しました。  1966年のシカゴ、当時の大学生とジャーナリストのカップルは知的で議論ばかりして、あ、あの頃の憧れは「サルトルとボーヴォワールの様に」だったよね。戦争反対の活動家のMillyとジャーナリストとして

          Saving Milly (2005)

          パーキンソン病関連映画Awakenings(1991) レナードの朝

          パーキンソン病関連映画Awakenings(1991) レナードの朝 再びみました。何十年ぶり。 この映画については多くの高名な本邦の神経内科医がいろいろなところで述べているので私なんかが感想をのべても怒られそうですが・・・ まずはあらためてみると思いっきりニューヨークの映画です。舞台は1969年、アポロ11号のアームストロングが月面に降り立った写真が通りのシーンに映っています。あの夏のもう一つの奇跡のストーリーです。 オリバーサックス原作の映画がこれはBased on a

          パーキンソン病関連映画Awakenings(1991) レナードの朝

          バンクーバーのパーキンソン関連映画

          バンクーバーのパーキンソン関連映画 https://www.youtube.com/watch?v=6i-VEpv3u5s Never Steady, Never Still (2017)  この映画はアマゾンプライムでは観られるのですが、日本では制限がかかっています(この文化バリアーなんとかならないんですかね)日本で販売されていた中古DVDで観ました。 My first child died inside me. Inside my swollen womb. あ、これはバ

          バンクーバーのパーキンソン関連映画

          パーキンソン病映画(ダークサイド編)

          パーキンソン病映画(ダークサイド編) パーキンソン病当事者ドキュメンタリー、頑張っている患者さんの映画だけではなく、ダークサイドに焦点をあてた映画もあります。 まずは A Sense of Self Four Corners (2016) https://www.youtube.com/watch?v=ChefkL4Dxx4 オーストラリアの有名なジャーナリストLiz Jacksonが当事者のフィルムです。フィルムメーカーは夫のマーティン氏。世界をまたにかけるエリートキャス

          パーキンソン病映画(ダークサイド編)

          パーキンソン病関連映画もう2発

          パーキンソン病関連映画もう2発(しつこい、許して、スルーして、もう趣味だから) 1)L'aventure et l'espoir (version longue - 2019) https://www.youtube.com/watch?v=C8gMywaM6bo  YouTubeで観られるこの映画は59歳の歯科医がパーキンソン病の診断をうけたあとに、なんとボートで大西洋に漕ぎ出し52日かけて横断した冒険と希望の映画です。フランス人エリートの大自然に向き合うフィジカルにはいろ

          パーキンソン病関連映画もう2発

          パーキンソン病の映画紹介(またかい)

          パーキンソン病の映画紹介(またかい) https://www.youtube.com/watch?v=R9L0g-TeRC4 今回ご紹介する映画は2015年のアメリカ(またニューヨークが舞台ですが)の作品A Late Quartet (邦題:25年目の弦楽四重奏)です。 ベートーヴェンの最も内省的は弦楽四重奏である作品131の演奏を主題とし、チェリストが病気のため引退せざるを得なくなったときに25年間の内部の想いがあらわになってドラマが展開する筋で、クラシックファンとくに弦

          パーキンソン病の映画紹介(またかい)

          昨年観たパーキンソン病題材の映画の個人的記録です。

          昨年観たパーキンソン病題材の映画の個人的記録です。 1) Ride with Larry (2013) の紹介 https://www.amazon.co.jp/Ride-Larry-Smith/dp/B01M3SQBZR アメリカのサウスダコタからのパーキンソン病当事者の映画です。 この映画(ドキュメンタリー)はFOXで賞をとったりしているのですが、後に述べるシーンなどがあり日本では永遠に公開されないでしょう。Amazon primeのサイトで見つけたのですが、あなたの

          昨年観たパーキンソン病題材の映画の個人的記録です。

          Ride with Larry (2013) の紹介

          Ride with Larry (2013) の紹介 アメリカのサウスダコタからのパーキンソン病当事者の映画です(まだあるのかい)。 この映画(ドキュメンタリー)はFOXで賞をとったりしているのですが、後に述べるシーンなどがあり日本では永遠に公開されないでしょう。Amazon primeのサイトで見つけたのですが、あなたのお住まいの地域では観られませんとなり、どうにもなりません。Apple TVではリストにも上がりません。なんとかならんかいと調べたらVimeoで観られることが

          Ride with Larry (2013) の紹介