Ma vie est un Défi (my life is an challenge) 2022年

【パーキンソン病関連映画】スイスのフランス語サイトで見つけたこの映画、Ma vie est un Défi (my life is an challenge)2022年。昨年の11月にフランス語のサイトでよくわからないうちにクリックして注文したところ、決済はされたもののその後音沙汰なしでやっぱり駄目かと諦めていたところ、先日英語でメールがきて、この住所は正しいのかと問い合わせがありました。いったいどうやってこの映画を知ったのかともメールに書いてありました。よっぽど探さないと日本でサイトにいきつかないかもしれないでしょう。日本に送付するのは郵送料がそれなりにかかるのでどうするかという交渉をして送付していただき、届きました。

35歳でパーキンソン病になったもとプロゴルファーのドキュメンタリーです。スイスアルプスを一周する1000kmのトレイルを制覇するチャレンジに、多くの語りが挿入されます。進行期のパーキンソン病発症15年目ぐらいで、かなり目立つジスキネジアを抱えながら家族や病気のために去って行き結果的に少なくなってしまった友人に連れだって美しいスイスのアルプ風景の小径を歩きます。診断されて4年間は薬をのまなかったこと、カミングアウトを早めにするのですが、病気のために友人がさってしまったこと、そのあたりの無念さも語られます。英語のサブタイトルがあり、語りの方も理解できました。

かなりジスキネジアが目立つのですが、アキネジアはもっとこまるといっています。オフのシーンも最初にすこしだけでてきており、彼のように行動する人であればかなりのジスキネジアを許容して体がうごけることを選択しているようです。2本のポールで歩くノルディックウォークスタイルを基本に、レマン湖からあるきだします。スイスの南部をアルプス一周するようなコースです。スイスの山小屋泊まりを原則に、リュックを前後に背負って歩きます。薬だけで1000錠以上をもっていくのでこれもかさばります。トレイルを家族や友人が交代で伴走します。歩くといってもかなり速く、伴走者はときに小走りです。もともとアスリートである彼はスポーツをすることの大切さを語ります。スイスのトレイルは穂高でいったら上高地から横尾あたりの緩やかな道のようなところがおおく、もう少し厳しい斜度のある道が混じります。そこで転倒してしまい予定がおくれてしまいます。アレッチ氷河を観にいきたいと予定を変更して寄り道をして写真を撮る彼は本当に嬉しそうです。1122kmを歩きとうしてレマン湖に戻ってきてミッションは終了します。その後DBSをうけてジスキネジアがほとんど良くなっていますが、今度は少し話しにくいと。本人もボイストレーニングを受けつつ、ラストシーンではパーキンソン病のリハビリのコーチとして働く様子が映し出されます。長編16本目(そろそろなかなかのコレクション)。

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