【パーキンソン病関連映画】spring Uje spring (2020) 走れ、ウィエ!走れ!

【パーキンソン病関連映画】spring Uje spring (2020) 走れ、ウィエ!走れ!

2020年にスウェーデンで制作された映画は、上記の邦題にて昨年のEUフィルムデーズ2022で上映されていたようです。今はもう観られないのかとおもっていたら、スウェーデンのサイトからの通販で送付していただけました。

パーキンソン病の患者さんがパーキンソン病を演じる映画ですが、自伝映画としての創作映画でした。DJのパーソナリティを務める主人公が、振戦や寡動に気がつき神経内科医に診てもらいパーキンソン病の診断がくだされるものの、家族にも友人にもひた隠しにして過ごすシーンが続きます。無治療の状態の寡動や仮面様顔貌、振戦がみとめられています。インテリ家族の生活やポリティカルコレクトネスを意識した仕事ぶりと、ストレスがたまっているのかジョークでの垣間見る差別意識の発言との対比が鮮烈です。50歳の誕生日にピアノがプレゼントされ弾いてよと友人達にいわれたところでパーティーから逃げ出し、自分の内面と向き合い、やっと家族に自分はパーキンソン病に罹っていると告白し、家族もそれでいいんだよといわれて自己が再構築されます。弱い側に行くはずないと思っていた進歩的文化人が疾患を受け入れるまでの苦悩が痛々しく、わたしにはコメディーとはとれませんでした。自分的には観るのがつらい映画でした。

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