The Last Escape (La Derniére Fugue)( 2010 Canada)

久しぶりのパーキンソン病関連映画

The Last Escape (La Derniére Fugue)( 2010 Canada)

パーキンソン関連映画を集めているのですが、だんだん入手がむずかしくなってきました。マニアックなコレクションになっています。2010年にカナダで公開されたこの映画について、フランス語圏の映画を調査していてたどりつきました。Amazon caで販売しているのですが、日本には送付できないとのアラート。カナダに在住されている友人の先生に、送付先カナダのお宅に御願いして、ご家族が日本と往来するときに持参していただき、日本から自宅に送付していただきました。感謝。

さて、映画はというと、進行期のパーキンソン病で認知機能障害というかDLBと異なるようなどちらかというと若いころからややメンタルに苦労していた高齢男性と、その家族(妻や息子だけでなく、結構な大家族)との関係性をテーマにした物語です。フランス語の映画ですので英語サブタイトルで観戦。

カナダのクリスマスファミリーギャザリングが舞台で、バッハ弾きで釣りを趣味としていた主人公が、家族にいばりちらして生きてきたせいか皆に疎まれているパーティーから話が進みます。カナダですから、モントリオールですから、最初の音楽は勿論ピアノのゴールドベルグ組曲。高齢のPAである主人公を施設にいれるのか、死にたいというならそれを手伝うのか、など重い話からはじまり、大家族の人生会議になっていきます。本人は結構生きたがっていて、演技からはPAのコントロールは悪く、人当たりもBPSDで大変なのですが、感情の内面はしっかりしています。75歳の誕生日をなんとか家族が和解した状況でむかえ、久しぶりにキャンプに釣りいきます。子供だった息子との魚釣りの一件についてずっと親子でわだかまりがあるのですが、高齢の彼は自分で全ての結末をつけます。ここは観てのお楽しみ。

私がカナダで一人暮らししていたころ、日曜日は実験もミーティングもなく、映画ばかり観に行っていました。ハリウッド映画以外にカナダの芸術映画は大変充実しており、小さな映画祭などを観に行っていたのを思い出しました。

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