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エデンの園を追い求めた偉人たちの至福

人の心理を、哲学的に理解しようとするのなら、最終的にはギリシャにたどり着く。

ホモ・サピエンスである私たちが『知恵の果実』を食べてから、約8千年の時を経た現代から遡ること約2千年前

アレクサンドリアで活躍したフィロンという哲学者がいた。

豊かなギリシャ哲学の知識を、ユダヤ教思想の解釈に初めて、適用した人物で、この哲学者に大きな影響を受けて、

正統信仰の確立に貢献したキリスト教父であるアウグスティヌスが、旧約聖書の物語の謎を紐解き、大きな影響を与えている。

2人の哲学者は、この物語を深く追求し、あらゆる哲学の議論の対象となっている。

この2人によって、多くの哲学者がエデン探しに夢中になっている様を、著書では語っているが、

空想の物語だと思われている世界一有名な神話に、多くの頭のいい人たちが、夢を抱き、実際にあると信じて、議論している部分に、

私は、ロマンを感じずにはいられない。

そして、同じ時を過ごしているかのように、本を読みながら、私も自分の持論を述べている

「エデンはここだっていう、あなたに、賛同するわ!」

と、ワクワクした目で、著書に問いかける私は、きっと、彼らと同じ、最高の幸せを得ているのだろう・・。

もしかして、人間の最高の幸せって、哲学の中に潜んでいる?

本日は、『アダムとイヴ〜語り継がれる「中心の神話」』より、哲学にハマる私なりの理由をお伝えしていこうと思います。

エデンは存在するのか

エデンとは、ヘブライ語では「喜び」を指し、楽園のことを指す言葉です。

人類の始祖であるとされるアダムとイヴが知恵の果実を食べる前までいた場所であり、理想郷などに例えられるが、

理想郷=ユートピアという表現は、ギリシャ語で「どこにもない場所」という意味を指すようです。

楽園、パラダイス、ユートピアと言われる「エデン」

そもそも実在したというのは、本当なのでしょうか。

著書によると、アレクサンドリアのフィロンは、人間の歴史のある時点でエデンが実在したとみなすことはできないと語っていますが、

フィロンの影響をつけたとされるアウグスティヌスは、実際にエデンが存在したと語っている。

『創世記』に語られたエデンもアダムもイヴも、実際に存在したと強調するアウグスティヌスの信念に影響され、多くの哲学者がエデン探しに夢中になった。

エデン探しは、大きく3つに分けられている

1つ目が、「東方にエデンの園を設け・・」という聖書の一説によるもの。

セビリアのイシドリスという人物は、『語源論』という著書において、
「楽園は東方(アジア)に位置している」と明言して以来、多くの哲学者がインドから日本までの間に、存在していたのではないかと考えています。

アウグスティヌスも、基本的にはこの意見に賛同している1人です。

2つ目が、赤道直下あるいは、ノアの洪水を免れた高い場所であるという説。

古今の大詩人であるダンテが、『神曲』に歌った地上の楽園は、ちょうどエルサレムに相当する煉獄の丘の最上部に位置しており、このイメージに近いそうです。

ちなみにダンテは、アダムとイヴがエデンにいた時間を算定しているのですが、ほんの6、7時間程度だったと語っています。

あのダンテまでも、エデン探しに夢中になっていたのですね。

3つ目は、メソポタミアに特定される説。

チグリス・ユーフラティス川の位置ですが、1、2説の比較的後に出された候補で、フランス出身の神学者ジャン・カルヴァンは、原罪や洪水によって当初の美しさは失われたが、その跡地は、メソポタミアに探すことができると考えたという。

このように、あらゆる哲学者が、本気になって旧約聖書に登場するアダムとイヴが暮らした楽園である「エデン」探しをしていたのです。

冒頭でお伝えした哲学者のフィロンは、旧約聖書を注解するのに尽力を尽くした人物ですが、

プラトン(ソクラテスの弟子であり古代ギリシャの哲学者)の『ティマイオス』に影響を受け、プラトン哲学と旧約聖書が調和的であると考え、プラトンを「ギリシャのモーセ』と呼んでいたそう・・。

私たちの好奇心、探究心を刺激し、知りたいという欲をそそるエデンの存在。

多くの頭のいい偉人たちを魅了するのは、一体なぜなのでしょうか。

エデンに夢を抱くのは始祖の記憶が脳にあるから?

私は本書を読みながら、ふと、こんなことを思った。

私たちホモ・サピエンスは、他のホモ属とは違って、架空の物語を作って、ダンバー数を超える組織をまとめてきた。
これはアダムとイブの知恵の果実の突然変異と言われる『認知革命』によるもの。実は、この『ないものがあるかもしれない』という期待に胸を膨らませる感情こそ、最高の至福を与えるものなのではないだろうか・・・。

サピエンス全史の著者であるユヴァル・ノア・ハラリも、ユダヤ人であるからこそ、人類の進化の歴史を知りたくて、研究しサピエンス全史を書いた。

そして、今現在、歴史上、最も危険な土地である『エルサレム』に滞在し、教師をしている。

なぜ、ハラリは、世界的に宗教戦争が何度も起きている『エルサレム』に滞在しているの?

そこに、『エデン』が存在していたかもしれないという期待が、そこに滞在する理由なの?

私たちの心を掴んで離さない旧約聖書に書かれたエデン。

この話をすると、私の娘ですら、

「私なら、絶対果実を食べない。だって、エデンにいたいもの」という。

魅惑の楽園であり、夢の理想郷であり、パラダイスであるエデンを求める私たちの心には、始祖アダムとイヴの記憶が脳に、刻み込まれている?

だから、エデンに夢を抱くのではないだろうか・・・。

もっと、男女の心理の違いを知りたいと願って辿り着いた旧約聖書から、多くの哲学者同様、最高の好奇心という至福を頂けたというお話でした。

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