Perfect Disco

毎週水曜 21:00更新(目標) People In The Box 全曲感想 Ra…

Perfect Disco

毎週水曜 21:00更新(目標) People In The Box 全曲感想 Rabit Hall~Ghost Apple はこちら https://tbk-pd.hatenablog.com/

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天国のアクシデント

他2曲に比べると、カロリー低め(?)な印象。 あの、黒い害虫、の歌なんて考察をよく見るがそれはそれで納得。 差し置いてたまらんポイントもあるので、以下記述。 半音下…

Perfect Disco
2週間前
1

あなたのなかの忘れた海

この電車を降りないで、終点の海まで行ってみちゃおうか。 通勤や通学のため電車に乗る人なら、誰でも思った事があるのではないだろうか。 <海へいこうよ>と誘われる。…

Perfect Disco
3週間前
1

聖者たち

最初にして唯一のタイアップ曲『聖者たち』。 漫画は好きだけどアニメは合わなくて見られなかった。 (花江夏樹の演技が凄すぎて、拷問シーンが辛くてギブアップした・・…

Perfect Disco
1か月前
4

風が吹いたら

長いようで、振り返れば短かった『Wall,Window』の旅も終わる。 窓を開けて壁の外へ歩き出した者を見送るように、軽快なドラムとハンズクラップで幕を明ける『風が吹いた…

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1か月前
3

下北SHELTER(裏)発見

2024.06.05 People In The Box 春の航海(裏)ファイナル 下北沢SHELTER 地下へ続く階段を、「SHELTER」のネオンが照らしている。 秘密基地のようなライブハウスは思っ…

Perfect Disco
1か月前
2

『Wall,Window』で一番好きな曲。 それに、一番優しい曲だと思う。 静謐なピアノの音は、真夜中に差し込む月の光みたいだ。 前半はピアノと歌声だけで進行する。 こう…

Perfect Disco
1か月前
2

あの頃

日々が消えるのは怖いから。 マーチのように爽やかなサウンドで幕を明ける9曲目。 <誰もがまともなふりをしている> <誰もがくるったふりをしている> それでも世を…

Perfect Disco
1か月前
1

もう大丈夫

リリース時、「絶対大丈夫じゃない」と思ったのを覚えている。 実際に聴いて、「あーやっぱり大丈夫じゃなかった」と思ったのも覚えている。 2014年8月6日リリース。 10…

Perfect Disco
1か月前
3

『Wall,Window』トリッキー枠、『馬』。 [トリッキー] tricky―巧妙であるさまや奇をてらったさまを意味する表現。 対義語は「シンプル」だそう。 「People In The Box…

Perfect Disco
2か月前

おいでよ

穏やかなギターの音色が染み入る。 <重い荷物かかえて帰る> それは日常の一コマでもあるし、もしかしたら精神的な比喩表現かもしれない。 自分は疲れて帰る日に、そっ…

Perfect Disco
2か月前
1

<未来を失う未来も 来ることを忘れないでね> 大好きな歌詞だ。 人によっては「暗い」と言うだろう。 でも、上っ面だけでポジティブなメッセージを押し付けられるより…

Perfect Disco
2か月前
1

さまよう

らん、ら、らん、ら、らら・・・とハミングで始まる一曲。 実際には「ふらっ、ふらっ、ふらっ、ふら・・・」と彷徨う擬音であった事を知ったのは、ライブで初めて聴いてか…

Perfect Disco
2か月前
1

手紙

カントリーダンスのように跳ねる音。 ギター?のキュッキュッって音がなんだか心地よいです。 『Wall,Window』は自然の描写が多くて好きだ。 <葉っぱが光をつらぬくよ> <…

Perfect Disco
3か月前
2

<ピエロが千人 七色 とび散る 影> 『Wall,window』のリリース直後、通しで聴いて一番「歌詞ヤベェな」と思った。 リズムよく、しかし不穏さもあるベースが印象的。 …

Perfect Disco
3か月前

翻訳機

『Wall,Window』2014年発売の12枚目の音源作品。 ・・・2014年!? 時代に流されない彼らの音楽だからこそ、10年経っても文章が書けるのだと思います。 『Wether Report…

Perfect Disco
3か月前
3

初めてamazarashiのライブに行った

にわかの覚え書きです。 永遠市はまだ買えてません。 それがあってはこの先、きっと仕事が手につかなくなる そう判断し、とりあえずライブ行きたくてチケット取りました…

Perfect Disco
7か月前
2
天国のアクシデント

天国のアクシデント

他2曲に比べると、カロリー低め(?)な印象。

あの、黒い害虫、の歌なんて考察をよく見るがそれはそれで納得。

差し置いてたまらんポイントもあるので、以下記述。

半音下がったメロディが、良からぬ事が起きていると想起させる。

スローテンポで進むのは面白いが、その分じっとりと"良からぬ事"と向き合わせられる。

<黒く深く速いそいつは ぶっ飛ばすのさ天国のアクシデント>

うーん、やっぱり例の黒い

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あなたのなかの忘れた海

あなたのなかの忘れた海

この電車を降りないで、終点の海まで行ってみちゃおうか。

通勤や通学のため電車に乗る人なら、誰でも思った事があるのではないだろうか。

<海へいこうよ>と誘われる。

「簡単に言うなよ、」って不貞腐れる。

けど「いつかね。」と、不透明な約束を心に取り付けて、それに縋って1日を乗り切るにも役立つ。

<海へいこうよ って毎日同じことを>

<唱えていつかは>

<そこで悪夢は終わるよ>

毎日同じ

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聖者たち

聖者たち

最初にして唯一のタイアップ曲『聖者たち』。

漫画は好きだけどアニメは合わなくて見られなかった。

(花江夏樹の演技が凄すぎて、拷問シーンが辛くてギブアップした・・・)

それでも原作者・石田スイ先生がOPとEDアーティストを選び、"ぼくがかんがえたさいきょうのタイアップ"をしたのでコンピレーションアルバムは持ってます。

ぼくがかんがえたさいきょうのタイアップさぁ・・・創作者の""夢""ですよね

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風が吹いたら

風が吹いたら

長いようで、振り返れば短かった『Wall,Window』の旅も終わる。

窓を開けて壁の外へ歩き出した者を見送るように、軽快なドラムとハンズクラップで幕を明ける『風が吹いたら』。

クラップにカントリー調のギターが乗れば、広い草原に楽器を持ち寄って演奏する姿が思い浮かぶ。

<にぎやかな通りでも 人影はないさ 隠れた人々>

明るい曲調に不穏さも見え隠れするが、<合図ひとつで 溢れる顔 迎える声>

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下北SHELTER(裏)発見

下北SHELTER(裏)発見

2024.06.05

People In The Box 春の航海(裏)ファイナル

下北沢SHELTER

地下へ続く階段を、「SHELTER」のネオンが照らしている。

秘密基地のようなライブハウスは思ったより小さくて、まさに「箱」へ入っていくようだった。

[セットリスト]

1.アメリカ

2.無限会社

3.数秒前の果物

4.月曜日/無菌室

5.さまよう

6.水晶体に漂う世界

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月

『Wall,Window』で一番好きな曲。

それに、一番優しい曲だと思う。

静謐なピアノの音は、真夜中に差し込む月の光みたいだ。

前半はピアノと歌声だけで進行する。

こういうのは、バラードと言っていいんだっけ?

<今日も誰かを蝕む悲しみを ひとは食べておとなになる>

ふさわしい言葉が見つからないのが悔しいが、この歌詞がとても優しく感じる。

忘れられなかった、癒せなかった、眠りも妨げる

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あの頃

あの頃

日々が消えるのは怖いから。

マーチのように爽やかなサウンドで幕を明ける9曲目。

<誰もがまともなふりをしている>

<誰もがくるったふりをしている>

それでも世を見つめる目はぶれない。濁らない。

多少の冷淡さを以て達観している。とも言えるが、何の事はない通常運転。

むしろ、People In The Boxらしさを14字にまとめて、まさに"自然体"。

くどくどと御託を並べた所で、結局言

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もう大丈夫

もう大丈夫

リリース時、「絶対大丈夫じゃない」と思ったのを覚えている。

実際に聴いて、「あーやっぱり大丈夫じゃなかった」と思ったのも覚えている。

2014年8月6日リリース。

10年経って今はどうか。

ワン・テンポ遅れるピアノのリズムが、不安定感を描く。

<知っているよ 知っているよ>

<きみはいま大丈夫じゃない>

<笑顔でいるから>

<なおさら なおさら>

そう大丈夫じゃなかった。

本当

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馬

『Wall,Window』トリッキー枠、『馬』。

[トリッキー]

tricky―巧妙であるさまや奇をてらったさまを意味する表現。

対義語は「シンプル」だそう。

「People In The Boxの曲はシンプルだ」と言う人がいたら全く同意できない(そのような音楽猛者がいたら申し訳ない)が、「全てトリッキーだ」という意見にも100%同意はできない。

結局は基準をどこに置いているか、だと思う

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おいでよ

おいでよ

穏やかなギターの音色が染み入る。

<重い荷物かかえて帰る>

それは日常の一コマでもあるし、もしかしたら精神的な比喩表現かもしれない。

自分は疲れて帰る日に、そっと再生してささやかに自分を労う。

そう、我々は重い荷物を抱えている。みんなだいたい。

ドラムがスピード感を与えるが、メインフレーズはリフレインで貫かれる。

<ぼくはゆうれい そばにいたいよ>

大人になったらわかる、大事な事は何

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花

<未来を失う未来も 来ることを忘れないでね>

大好きな歌詞だ。

人によっては「暗い」と言うだろう。

でも、上っ面だけでポジティブなメッセージを押し付けられるよりよっぽど信頼できる。安心できる。

温かみのあるピアノのフレーズではじまる。

じぃん、ともびぃん、ともつかない打鍵音が心地よい。

前奏の終わりに鳴らされるシンバルによって、スパイスのようにピリッとしたアクセントが加わる。

全体的

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さまよう

さまよう

らん、ら、らん、ら、らら・・・とハミングで始まる一曲。

実際には「ふらっ、ふらっ、ふらっ、ふら・・・」と彷徨う擬音であった事を知ったのは、ライブで初めて聴いてから。

気づいた時に、(おしゃれだな~~~~)と嬉しくなったのを覚えている。

少年と少女が街を『さまよう』ストーリーだと、普段に比べてとても分かりやすい世界観。

ただし、"どこ"も"なぜ"も説明は無い。

聴者の想像に委ねられるから、

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手紙

手紙

カントリーダンスのように跳ねる音。

ギター?のキュッキュッって音がなんだか心地よいです。

『Wall,Window』は自然の描写が多くて好きだ。

<葉っぱが光をつらぬくよ>

<地中深く伸びる根の音>

もちろんこれはどの季節でも起こりうる事だが、音の瑞々しさが初夏を連想させる。

出された手紙の書き出しは<聴こえるかい?>という問いかけ。

瑞々しく動き出した植物たちを語るための、『手紙』

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影

<ピエロが千人 七色 とび散る 影>

『Wall,window』のリリース直後、通しで聴いて一番「歌詞ヤベェな」と思った。

リズムよく、しかし不穏さもあるベースが印象的。

歌詞も音も(悪い意味では無いのだが)"得体の知れない曲"というイメージがあった。

改めて聴くと、昔とだいぶ印象が変わっていた。

サビの疾走感とメロディの爽やかさの方が印象に残り、純粋に「良い曲だな」と思った。

昔と印

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翻訳機

翻訳機

『Wall,Window』2014年発売の12枚目の音源作品。

・・・2014年!?

時代に流されない彼らの音楽だからこそ、10年経っても文章が書けるのだと思います。

『Wether Report』から11ヶ月経っちゃったけど、全曲感想をやり遂げたい気持ちは途切れていません。

低空飛行だけど飛ぶ事はやめずに、これからも海抜0mぐらいをふらふらと飛んでゆきます。

ひとまずは一時浮上。

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初めてamazarashiのライブに行った

初めてamazarashiのライブに行った

にわかの覚え書きです。

永遠市はまだ買えてません。

それがあってはこの先、きっと仕事が手につかなくなる

そう判断し、とりあえずライブ行きたくてチケット取りました。

『七号線ロストボーイズ』がブッ刺さったのでとにかくライブに行きたかった。

セトリネタバレ含みます。(順序は不正確。思い出した順。)

でも『永遠市』の曲はほぼ分からないので分かるやつだけ書きました。

ご注意を!

【2023

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