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めざせぺぺぺのさいこう傑作『斗起夫』

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2022年12月28日(水)〜12月30日(金)に上演する『斗起夫ー2031年、東京、都市についての物語ー』の創作過程をお伝えします。
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#ぺぺぺの会

「斗起夫くんについて」新堀隼弥

「斗起夫くんについて」新堀隼弥

エッセイを担当する新堀隼弥です。
エッセイ…書けるかな…と思いつつ、今作品の思うところを書き連ねていこうと思います。

彼の出来事が主軸の今作品は、
斗起夫のカウンセラーを務める
ますみによる『まとめ』であると私は思ってます。なので、斗起夫くんを理解するには、ますみフィルターを通す為、斗起夫くん以外の全ての人は本当の意味で彼を理解できないのだろうなと思ってます。
例えば、
斗起夫にとって、
父の存

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『斗起夫』ワークインプログレス座談会⑥

『斗起夫』ワークインプログレス座談会⑥

「今作『斗起夫』について〜より上演することを意識した戯曲をつくる〜」

なかじま:この8月のワークインプログレスまでで、小説を戯曲にするとお聞きしていて、この後に戯曲を上演作品にする調整があると思うんですけど、

戯曲としての流れや構成も皆でつくったのでしょうか。それとも宮澤さんがつくったのを戯曲として皆が読む形になったのでしょうか。

みやざわ:後者ですね。構成自体は小説と変えてなくて、シーンの

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『斗起夫』ワークインプログレス座談会⑤

『斗起夫』ワークインプログレス座談会⑤

「今作『斗起夫』について〜この作品をあつかう集団って?〜」

さとう:このあたりで『斗起夫』について、内容のことや作り方でも構いませんので、感想や質問があったら、聞いてみてもいいですか。

じんぼ:このテキストを渡したときに、俳優陣を含めて意見交換はしたのですか。

みやざわ:渡してからは、1日30分ほど稽古の最初に、テキストから取り上げた1トピックを、車座になって「私はこう思います」という風に意

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『斗起夫』ワークインプログレス座談会④

『斗起夫』ワークインプログレス座談会④

「劇作家の苦悩〜なにで書いてる?紙?デジタル??〜」

みつはし:自分は完全デジタルで書くんで。メモは一切ほとんど取らない。
全部iPhoneとかMac上で、純正のメモに思ったことを200個以上ためます。書くときに、設定を全部決めて、ツールを全て開く。ここに設定、ここにエピソード、ここに縦書きの本文って感じで、コピペとかして。もしメモが使えなくなったら、もうお手上げ。(笑)もう台本書けなくなっちゃ

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『斗起夫』ワークインプログレス座談会②

『斗起夫』ワークインプログレス座談会②

「劇作家の苦悩〜登場人物の登場させ方〜」

さとう:逆に、こういう人物にしようって作り出しているのですか?

みつはし:役割じゃないかな。今回の作品(『斗起夫』)もそうだけど、役割が過多な人が多かった。役割を担うひとっていう感じで作品につれてきて配置するから、別に名前よりも役割で人物を作っています。

さとう:物語をこっちの方向に進めていきたいから、この登場人物を出そうってことですか?

みつはし

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『斗起夫』ワークインプログレス座談会①

『斗起夫』ワークインプログレス座談会①

ぺぺぺの会では、2022年の7月から12月にかけて、『斗起夫ー2031年、東京、都市についての物語ー』の創作に取り組んでいます。

7月から8月のワークインプログレスでは、『斗起夫』を小説から戯曲にしました。12月では戯曲から演劇を立ち上げて、上演します。ワークインプログレスでは、出来上がった戯曲の感想をみなさんに伺い、劇作家の方々が、どうやって戯曲を作っていくのか、戯曲をつくるためにどのような準

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