『斗起夫』ワークインプログレス座談会⑤
「今作『斗起夫』について〜この作品をあつかう集団って?〜」
さとう:このあたりで『斗起夫』について、内容のことや作り方でも構いませんので、感想や質問があったら、聞いてみてもいいですか。
じんぼ:このテキストを渡したときに、俳優陣を含めて意見交換はしたのですか。
みやざわ:渡してからは、1日30分ほど稽古の最初に、テキストから取り上げた1トピックを、車座になって「私はこう思います」という風に意見交換をしました。1時間くらいになることもありましたが。
じんぼ:どういう質問の仕方が良いのか難しいのですが、どういう集団なのかと思いました。まず、この冒頭の挨拶文で悪い意味ではなく引っかかって、どういう集団なのか気になりました。文に「不自然なコミュニケーション」と記載があって、テキストの中でも最終的にはコミュニケーションについて言及したいのかなという結び方だと思ったんですけど、そこに興味を持ちました。
どういうコミュニケーションがテキストを中心に起こって、それとどういう接し方・距離感で取り組んだのか。
みやざわ:ペペペの会がどういう集団かということですか?
じんぼ:それもそうですし、このカンパニー、テキストを中心に集まった人ですね。ぼくもこの質問の真意が分からないのですが、ぽっとこの質問が頭に浮かびました。
じんぼ:この『斗起夫』という作品への意欲というか、興味の方向性。同じ方向を向いてる必要もないし、収束する必要もないけど、どういう共通認識を持っているのか。
「やるって言われたからやる。」という人がいてもいいし、「いや、この作品やばいっす。おもろいっす。」という人もいると思うし。どのくらいシェアされているのだろうと思いました。
「今作『斗起夫』について〜パフェ!パフェ!パフェ〜」
みつはし:今回、話のボリュームもあって、範囲も広いじゃないですか。創作期間とかも長いし、宮澤さんの考える時間も長くて、どんどん大きくなっている。
リーディングを聞いて思ったのは、語弊とかはないんですけど、最初に季節のパフェが出てきた後に、みかんのパフェが出てきて、その後に色んなパフェが出てきたという感じ。たくさんパフェ食べたと思うんですけど、どのパフェがおいしかったかと言われると難しい。
ただ、パフェをたくさん食べた経験は貴重だし、自分の根底に絡みつくような深いテーマや主題がいくつも出てきて、もっと考える時間が欲しい、むしろ考える前に考える時間が欲しいくらい膨大になっていると思います。
このパフェの軍隊を食べやすくする、もっと美味しくなるようにするには、間にしょっぱいもの挟むとか、ヘパリーゼ挟むとか、炙りチーズをのせたパフェにするとか、もっとどっちかに寄っていいと思いました。
なかじま:美味しい話になってきたね。(笑)
みつはし:濃くすることも、あっさりさせることもできる。もっとどっかに寄ったらより面白くなる気がします。
『斗起夫』ワークインプログレス座談会⑥に続く!最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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