ふと富士登山へのチャレンジを思いついたのです。
不意に思い立って、今年の夏に富士登山にチャレンジすることにした。
なぜそれを思いついたのかと言えば、理由はいたって単純だ。「登ってみたかったから」である。
実は今年の年始に、博士論文で苦しい気持ちを紛らわすために、「今年やりたいチャレンジリスト」をザっと書き出しておいた。その中に、自分でもなぜかはわからないが、「富士登山」というのが上がってきたのである。
ただ、少なくともこういう体力が求められるチャレンジは、人生で一番若い今この瞬間にしかできないことだ、という考えがあって、仮に今年できなかったとしても、この数年のうちにやってみたいと思っていた。
そのやりたいことリストを作ってから数週間は、1日1つリスト項目を選んで何か少しでもアイディアを具体化することを習慣化しようとしていたから、富士登山についても、実現するためのスケジュールや必要経費について調査した形跡を残しておいた。
しかし、博士論文の大詰めのタイミングでその習慣も途絶えてしまったのだった。
そこから数か月たってそのリストの存在も半ば忘れかけていたある日、ある友人グループの中で夏の富士登山に同行するメンバーを募っていることを知った。
私の元に連絡が届いたのが遅く、参加表明の締切がその翌日だったということもあって、スケジュールを一瞥して行けることを確認した私は参加を即決した。
しかし、即決したのはいいものの、正直、自分にとって富士登山がどれだけキツイものなのか、全く理解できていない。
自分にとっての登山経験は、子どもたちを連れて行っているハイキングで毎年1回登っているくらいであり、そのレベルも小学4年生でも登れる程度のものである。
その経験を持ってして、「富士登山もなんとかなるだろう」と考えてしまっているこの現状は、おそらく楽観的過ぎると思う。
ただ、そのような大きすぎる目標を掲げることによって、不思議と時間の使い方が変わるような感覚を得ることができるのだ。
富士登山当日を迎えるまでに、とにかくまずは運動習慣を取り戻し、体力づくりをしなければならない。
だから、これからは日々の仕事を少し効率よく圧縮して、早めに帰宅し、夜の時間でランニングや筋トレをできる時間をつくり出そうと思う。
こうして、「自分がやってみたいことのうち、自分にとってまだやったことがなく、かつ少し難しそうだが頑張れば達成できそうな目標」を掲げることによって、日々の生活にハリをつくることもできるのである。
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