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読書日記~執着を手放して「幸せ」になる本~

自分自身と向き合って色々と考えていたとき、自己内省本のおすすめ本の中の一冊にこの本がありました。
執着を手放すだけで幸せになれるのだろうか?とも思いましたが、いろいろ考えすぎてしまうことから、いろんなものに絡めとられて身動きが取れなくなってしまうこともあり、読んでみようと思いました。
またKindleからAmazon Primeの人ならすぐ読める一冊であったこともあり、この本を読んでみました↓




執着とは

「執着」は、「窮屈さ、自由のなさ、不安や恐れを感じながらも『何かをそのまま』にしている状態。苦しみばかりを伴う状態。自分の選択肢を奪う」
わたしに当てはめてみると、

・家族との関係
 →何を言っても受け入れてもらえない諦めの気持ち
 →今の関わり方以外の選択肢がない状態

・仕事の悩み
 →このままの仕事で良いのかという不安
 →今の仕事以外の選択肢がない状態

・パートナーとの関係
 →女性に対する嫉妬
 →女性とできる限り関わらない以外の選択肢がない状態
 →「その人を失ったらどうしよう」という怖ればかりに気を取られ、恋人の愛情を認知できない思考

・お金
 →なくなることに対する不安や恐怖
 →お金がある以外の選択肢がない状態

上記のように出てきました。
どれも「こうでなければならない」または「こうであっては困る」という強い束縛が表現されています。そしてこれは相手の気持ちや状態などは考えられない状態です。
わたしは相手の気持ちを考えることができる長所がありながら、頑固で自分の価値観を優先させてしまうところがあり、それに近いなあと感じました。


そして、執着しているのは人やモノではなく、それに映し出されている「感情」なのだそう。
そのため、本に載っているエピソードをもとに、私にも当てはまるものを当てはめながら、わたし自身の感情を見つめなおしてみました。

・家族から認められない不安や孤立する怖れ
→認められないのが辛い、悲しい
→ダメな自分に執着している、親に認められるまで自分を認められない
→他の人が認めてくれても、受け入れられない

・恋人を失う怖れから、恋人に執着
→嫌われるのが怖い
→そんなダメな自分が好きになれない、ダメな自分に執着
→執着している限り相手の存在を忘れないでいられることができるから

・仕事を失う怖れから今の職場に執着
→安定した仕事を手放す恐怖
→人間関係が良いから手放したくない
→「会社」という居場所に執着している

・お金を失う恐怖からお金に執着
→お金が無くなることへの恐怖

・孤立する不安から周囲に合わせ場の空気を読むことに執着
→周りから孤立するのが怖い、どう思われるか気になる

これらは怖れの対象であると同時に「あれば安心」という対象でもあり、不安と安心感は表裏一体なのだそう。どう自分が感じるか、どう自分が捉えるか次第なのだと思いました。
例えば、嫉妬に執着している心は「自信のない自分、そんな自分が大嫌いな自分」がいます。この自分を「その人が好きだから、頑張ろうとしているから」と前向きに考えてみる、こういう長所があると理解してあげる、今までのことがあるからこういう自分もいるんだねと受け入れてあげる、といったことが大切だと思いました。

これらすべてがネガティブな感情として当てはまります。
執着していることで心から幸福感を奪うため幸せを感じられない。そのために感情とともに手放すことが必要なのだそう。
手放しは、ネガティブな感情を持たない関係へと移行し、相手を好きなままで今より離れ、感謝の思いを抱きながら関係性を新たなものに築き直すこと。


自分の気持ちを受け入れる。そのためにできること

自分と向き合う

しかし執着しているときは、なかなかポジティブな感情を素直に受け取れません。そう言った感情に対応する「心の防御反応」が現れるからだそうです。執着した心は原因となっている感情を解消するほうを優先してしまうからです。
そのため、自分が自分の意志で納得して感情に働きかけて手放そうとすることが大事なのだそう。そして、ありのままの自分や状況を受け入れる
わたし自身、自分の中である程度の答えがあり、納得しないと前進できない性格のためより納得しました。
自分と向き合うには↓

・過去は過去、今は今、と開き直る。
・失敗したときや心配性が出てきたとき、
→友達に話しかけるよう、自分に納得させるように自分自身に話しかける
→その失敗は必然だった(素直に自分の力不足など)と思わせる


心の強さを身につける

手放すには、「心の強さ」も必要になります。
そのためにできることとして、「自分軸」を持つこと、自己肯定感を上げること。
理由としては、
・自分で考えることを放棄して「他人軸」に振り回されてしまう。
・自己否定感が強い状態だと感情がネガティブになってしまう。
だからです。
そのためにできることは↓

・自分軸を持つために、
①「わたしはわたし、人は人」と自分でも人と比較しない。
②「わたしはどうしたいか」を考える
 (他人軸は義務感を感じやすい)

・自己肯定感を高めるために、
①自分なりに頑張ったこと、よくやっていることを見つけて自己承認してあげる。
→他人と比べない。
②自分の周りにどんな魅力や価値を持った人がいるか考えてみる。わかったことを「へえそうなんだ」くらいに受け止める。
→相手を優しいと感じるならば、自分の中にも優しさがあるはずだから。
 自分で感じた事:人の話を聞く、気持ちを受け止めてくれる、
         楽しくて面白い、気遣ってくれる、
         元気づけてくれる、会いたいときに会ってくれる
③自分の短所を受け入れる。短所は長所だから。
 自分の短所からわかる長所:
 ・自己肯定感が低い→謙虚、見栄を張らない
  →褒め好きな人の役立つ
 ・行動に移すのが遅い、現実逃避→ストレス回避能力がある
  →お世話好きな人の役立つ
 ・心配性→リスク回避能力がある
  →のんびりしている人の役立つ
 ・優柔不断→真剣になんでも悩むことができる
  →悩みを聞いてほしい人の役立つ
④毎日5つ自分を褒めて記録する

こうやって見てみると、過去の自分と向き合うときもそうですが、POSIWILL CAREERで学んだ自己受容ワークも当てはまるなあと思いました。

9月末から手帳に毎日、その日の褒めたい出来事と、上手くできなかった出来事を記入し、それに対して友達に語りかけるように返事を記入しています。これを行ったことで、上手くいかなかったことがあったとしても、「しょうがないね、そういうときもあるよね」と自分を納得させながら気分の切り替えがちょっとずつできるようになってきた気がします。

自分軸については、とことん他人軸で生きてきていることを強く実感しました。本を読んでからは、わたしは何を食べたいか、何をしたいかなど日常から考えるように意識しています。

嬉しかったのは、自己肯定感を高める方法②です。考えてみると相手に対して思う部分がたくさん出てきて、自分もこれが当てはまるんだなあ、こんなにたくさんと思うと嬉しく感じました。


わたしが手放す想い

わたしが手放す対象に選んだのは、「家族に認められたい気持ち」です。
その理由は、「自分自身を認められるように、受け入れられるようになりたい」からです。
手放した後のメリットは、
・自己肯定感が上がる
・周囲を気にしないで済む
・自分の言いたいことが言えるようになる
・人からの好意を受け止められるようになる
・恋人の周りの人に対する嫉妬の機会が減る
家族に認められない気持ちが、自分の自信の無さや不正解に対する恐怖にもつながり、他の人の好意を素直に受け止められない、人の評価が気になる、先が見えないことに対する恐怖にも繋がっているのではないかと思いました。

手放す行為は本来はワクワクする気持ちで行うもののようで、わたしも考えてみました。
一人の人間として自由に自分の心のままに生きる!
というポジティブな理由をつけてみました。

そして本に書いてある順に「手放しワーク」を進めていきました。


「家族に認められたい気持ち」の中で思っていることと向き合うと、怒り、悲しみ、いろんな感情が出てきました。
ずーっと吐き出していると、「わたしの家族は愛情表現のひとつとして心配が強すぎてしまうんだな、心配も愛情表現なんだな。わたしって心配してもらえるほど好かれているんだ、こんな何があっても絶対裏切らない存在って他にいないよな。」と自然と感情が湧き出てきました。

そしてわたしの愛情表現方法も家族と同じで「心配する」が多くなってしまっていると気づきました。愛情の送り手、受け手のすれ違いが起きないよう、「見守る、相手の意向に従う、一緒にいる」などといった手段も愛情表現の一つとして理解し表現できるよう意識したいと思いました。


家族に対する思いを他の人に相談すると、「家族だから心配しているんだよ~」とか、「それほど好きなんだよ」とかよく言われました。
今までは、ありきたりの、その場しのぎのよくある言葉を言われているようで納得がいきませんでした。何より家族に対して反発する思いが強く受け入れられませんでした。
自分の気持ちと向き合い、自然と感謝の気持ちを想えるようになったことで、他の人から良く言われるこの言葉にスッキリした気持ちでちゃんと納得することができました。


まとめ

今回、家族に対する思いと向き合うことで「自分と向き合って考えることの大切さ、みんな色んな考え方があること、話を聞くことの大切さ、それぞれの人間個人を認めて挙げる大切さ、怒られると怖いこと、愛情の方向性がいろいろあること」を改めて感じることができました。
そして今までの感情があったからこそ、今の自分である、「人の気持ちを考えられる人、リスク管理ができてミスが少ない人、粘り強く忍耐力がある人、何事も真剣に考える人」になれたと思えました。

家族に対してネガティブな感情はまだありますが、以前より家族と会うのが億劫ではなくなりました。思う部分は手紙にして伝えてみようかな、と思っています。そう思えるほど、気持ちを「手放すこと」ができたのではないかと思います。

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