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プロミシング・ヤング・ウーマンの個人的感想

最近、あまり時間をとって映画を見れていなかった。
やはり授業があったり部活があったりバイトがあると少し時間が出来ても映画を見ようと思わず、疲れたから早く寝ようって考えになりがちなので時間を作って今回は映画を見た。

「プロミシングヤングウーマン」

今回なぜこの映画を見ようと思ったかというと本当になんの理由もなくとりあえず洋画が見たいなと思いAmazon primeで探していたときに見つけた映画だ。

内容がどんな物か想像もつかずほぼサムネで選んだようなものだった。けどこの映画を選んでよかったと思うしとても面白かった。

毎日泥酔したフリをして男にわざと持ち帰らせ制裁を下している30歳目前の女性、キャシーが過去の出来事の復讐をするという内容。

キャシーは元々、将来有望な医学大生であった。しかし、ある事件をきっかけに大学を中退することになる。それが復讐の発端となる事件である。その発端となった事件というのが親友であるニーナが医学部の同級生にレイプされるという事件である。それによってニーナはその後命を落とすことになりキャシーは中退する。

内容的にはこの辺までにして、今回この作品を見て印象に残ったことについて考えていきたいと思う。

今回この作品を見て僕自身考えさせられた内容は二つある。一つは男女差別、もう一つは何もしない事件の傍観者である。

男女差別という点から考えるとこの作品の随所に現代の男女差別の風潮が現れていると感じた。この作品で起きたニーナのレイプ事件、犯人の男子学生の事を大学側に報告しても証拠がない、有望な男子学生の将来を潰すことはできないからという理由でもみ消されていた。

こんなあからさまな男女差別現実で本当にあるのかよ。そう思う男性は多いと思う。しかし何気なく生活しているこの現実世界にも男女差別は驚くほど存在している。つい先日テレビを見ていたら順天堂大学医学部の入試で女性や浪人生を不利に扱った不正入試問題のニュースがやっていた。これも映画と同じ医学部で起きた男女差別。

こんな問題がいまだに混在していることに嫌気がさすしもっと誰もが平等で対等に扱われるべきだと思う。

映画内で有望な男子学生の将来を潰すことはできないというようなニュアンスの言葉が出てきた。なぜ男のために女性の将来を潰すことが正とされているのかが疑問である。映画の題名でもある通り、プロミシングヤングウーマン、有望な若い女性、主人公のキャシーもその親友のニーナも将来有望な女性であった。男女という違いで差別することはよくないと改めて感じたしこの作品を見ると怒りを覚えた。

次に事件の傍観者という点でこの作品を考えていきたい。傍観者、事件に関与してはいないもののその場で見ていた人たちのことだ。レイプが起きた事を知りながらニーナが友人たちに助けを求めるもキャシー以外は信じようとせず泥酔していたからしょうがないなどと言って助けることをしなかった。

加害者が悪いのは当然のことだが事件があったことを知りながら何も助けず無視した傍観者も加害者であると言っても過言ではない。

今回この作品を見てこういったことを感じた。

映画的にはポップで音楽も良くてみていてとても楽しめるものだった。またレイプ事件が題材になっていながらそういったシーンは一度もなく唯一の暴力シーンは物語終盤の部分だけだった。

キャシーが朝帰りをしてホットドックを食べているシーンで手に赤いものが垂れているのだが、それがホットドックのケチャップなのか、持ち帰り男に制裁を下して流れた血なのか想像させらるような部分が多かったと感じた。

最後まで描かない感じがそのあとはこうなったのだろうかと想像する楽しさがあって面白かった。

ネタバレになるが、キャシーが死んでしまったことが衝撃的すぎた。

それでも最後、自分を犠牲にしてまでも復讐を達成させたり物語通してサイコパスなキャシーは異常なまでに親友のことを大切にしているのだなと感じた。

長くなりすぎたのでここらへんで終わりにしようと思う。

ではまた。

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