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栄養学のホント。自分のもつ力をどう使うべきか教えてくれる「ゲームチェンジャー」


食のドキュメンタリー第二弾です。

以前「健康って何」でも取り上げた食べ物が私たち身体の健康と環境にもたらす影響とヴィーガンについて。

今回はNetflixより「ゲームチェンジャー」という映画から菜食主義のスポーツ選手や結果を残しているアスリートに焦点を当てた正しい栄養学について紹介します。

動物性食品こそが身体をつくり、強くするという固定概念を破り菜食主義に対する間違ったイメージを否定し植物由来の栄養がいかに人間にとって正しい栄養素であるか説明してくれます。


「ゲームチェンジャー:スポーツ栄養学の真実」(2018)

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時間/ 85分 監督/ ルイ・シホヨス 

予告編 大好きなシュワちゃんも出てます。

15年もの間、米軍の教官として格闘技を教えるジェームズ・ウイルクスが練習中の怪我をきっかけに見つけたある考古学の論文から物語は始まります。


🌍1. 人類の祖先は菜食中心の生活

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人間の祖先は肉食だったと思われがちですが、実はどこにいても手に入りやすく栄養の高い菜食が食事の中心でした。

植物は時間とともに腐敗するのが早いため、後になっても残っていた動物の骨や道具から肉食説が濃厚だと思われがちですがそうではなく私たちの祖先はほとんどが菜食に近い生活をしていたのは、遺伝子学的にも身体構造的にも人間は肉食に適していないからという単純な理由からです。

人間がビタミンCを自分で生成できないのは人間がビタミンCをもつ植物を必要とするためであり、

肉食動物が二色視で人間が三色視な理由も、新鮮な果物を見つけるためには色が見えるのは大切だからです。

歯の形だって菜食用に人間の歯は鋭く尖ってはいませんね。


トルコ エフェソスの墓地には多くの剣闘士が埋葬されているそうです。

68体の遺骨から復元され5000本以上の人骨分析から、骨ミネラル密度が高いことがわかっています。これが意味することは当時の剣闘士たちはとても激しい訓練と良質な食事によって強い筋肉と骨が作られたという証です。

ストロンチウムの値で食事の内容分析から、剣闘士の多くは菜食主義だったのです。

剣闘士の呼び名は"ホーディアリ"="大麦を食べる人"でした。


🍠🍅 さて、菜食だけで本当に十分な栄養が取れるのでしょうか。🌽🍄


🌍2. 肉食神話

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タンパクやプロテインはお肉から得られるエネルギーの源だと信じられてきました。

その肉食神話はなんと19世紀の科学者リービッヒの説までさかのぼります。

"筋肉エネルギーの源は動物性タンパク質であり、菜食主義者は持久力がない。"

この説はのちに農務省のお墨付きも得るほどの力を持ち人々はこの神話を信じてメディアのかっこうの的となっていきます。

しかし科学的には間違いで、筋肉を動かすのに必要なのは植物性由来の糖質の方だったのです。


🌍3. エネルギーの源は糖質?

実際はエネルギーの源は糖質であり、筋肉にも貯蔵されます。

糖質制限をしてタンパク質に偏る食生活は結果として体内は慢性的な糖質不足に陥ってしまいます。

牛肉に含まれるタンパク質は牛が食べる植物に由来します。つまり、牛・豚・鶏も単なるタンパク質の中継ぎでしかないということです。

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私たちは、家畜が餌として食べている植物に含まれるタンパク質を摂っているということになります。

菜食主義と肉食主義とでタンパク質の吸収率を調べたところ、菜食主義は7割に対して肉食主義はたったの5割しか吸収されないことがわかりました。

すごく二度手間なことをしているのに栄養も取れないなんて。


質ではどうでしょう。

植物性タンパク質はやはり質が劣るのでしょうか。

タンパク質とは、アミノ酸が結合したもので体内では合成されない必須アミノ酸です。

植物には全ての必須アミノ酸が含まれているのです。


🌍4. みんな何を食べているかわかっていない

菜食主義者はみんな痩せ型でひょろっとした印象、ありませんか。

栄養摂れてるの。と

それはただの栄養の偏りが原因で菜食主義の怪力をもつストロングマンと呼ばれる彼を見ればこの概念も消えて無くなります。

菜食主義になる前の彼の体重は105キロでしたが、今では130キロまでに増え、肉をやめてからの方が頑強になったと語ります。

筋肉ムキムキでよく見るとお腹もプヨっと出ているほど。


みんな何を食べているかわかっていないという点で面白い実験があります。


なんと、タンパクと脂肪に関して一回の食事からたった約6~7時間後には食べたものが身体に影響を及ぼし始めるということです。

肉食主義の血液は濁っており、菜食主義の血液は透き通っています。

動物性食品ばかり摂っている人の身体の中ではこのような濁った血液が体内を巡っているのです。想像しただけで不健康な気分になってきちゃいますよね。

多くの研究が植物には内皮機能を改善し血流を良くすると述べています。

ふと、身体は食べたものでできている。という言葉を思い出しましたがまさにその通りだと思わされる映像でした。


🌍5. リカバリーについて

怪我をした時、体調が悪い時、健康な食事を摂りましょう。などと言ったりしますよね。

身体にとって何を食べるかで回復度は圧倒的に変わってきます。

まずは、動物性食品にはリカバリーどころか炎症を引き起こしてしまう成分があるということです。

炎症は動脈の血流を悪化させ筋肉や関節の痛みを増加させます。

ハンバーガーひとつで血流を下げ炎症を高める可能性があります。

対して植物性食品はタンパク源でありミネラル、ビタミンと豊富で抗酸化作用もあり、炎症を抑え腸内環境を整え身体能力を高めてくれます。

抗酸化物質含有量は平均で動物性食品の64倍で、3週間動物性食品から植物性食品に変えるだけで炎症の数値が29%減少すると言われています。

感染症などの予防にもなり、さまざまな面から正しい食事は自然治癒力を高めてくれることが一目瞭然です

💊🍋ビタミンB12についての解決法🍋💊

ここで疑問ですが、B12に関して。

動物性食品にしか含まれていないと聞いたことがあります。

実は、B12は動物が生成するのではなく、土や水の中にいるバクテリアが作ってくれています。

ここでもタンパク質と同じで動物は仲介をしてくれているだけで、野菜についた微量の土や川の水からB12を摂取していました。

しかし、殺虫剤や抗生物質がバクテリアを殺してしまい家畜もなんとサプリを必要としているのです。

全人口の39%の人がB12不足で肉食か菜食かは関係ないということで、サプリメントを飲めば問題は解決します。


菜食主義が身体に良いことは科学的に証明されているのに、どうしてみんなは知らないのか。

🌍6. メディアによる洗脳

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そう、私たちはメディアや業界による情報錯乱がされているのです。


タバコが記憶に新しいと思いますが、タバコは当時身体に良いとうたってスポーツ選手などをモデルに起用して広告に使っていました。

しかし、ベーブ・ルースという選手がガンで亡くなったことがきっかけに、タバコは病気のもとだと科学的な証拠が出始めました。

業界は一切を否定し続け、自分たちで研究者を雇い都合の良い論文を出させ、問題をすり替えてきたのです。

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"純度は水と同じ" なんて今考えると恐ろしい論文ですよね。

そしてついにスポーツ番組でのタバコのCMは禁止になり、同時に新しい市場戦略が必要になりました

それが動物性食品を促進することでした。

テレビ番組では専門家を雇い、人々を懐疑的な説があるかのように混乱させます。

動物性食品の害を指摘する科学的証拠はありました。

しかし食品業界は表立った反応をせずに学説を否定する研究を秘密裏に援助してきました。

雇われた研究所のひとつは、喫煙とガンの関係を否定するためにタバコ業界が雇った会社と同じでした。

健康リスクに関わる学説に意義を唱えることは、食品業界や医薬品業界、メディアにとってはとてもうまく機能するのです。


🌍7. 環境破壊

なんと世界の農地の3/4は家畜の生産に使われ、生物多様性には莫大な費用がかかります。

生息地を破壊する唯一最大の原因は家畜部門です。

肉、乳製品、卵、養魚は世界の農地の83%を使用しています。そこから得られるカロリーはたったの18%なのに。


何度も何度もになりますが、

動物性食品から得られるタンパクは植物由来です。


家畜は生産するタンパク質の6倍を消費するのです。毎年700億以上の家畜が消費され、肥料に広大な農地が使われています。

これは森林破壊の主な要因のひとつです。

今年初めのオーストラリアの大火災や、アマゾンの森林火災は私も心を痛め記憶に鮮明に残っています。


同じく、大量の水も消費されます。


肥料を育てるために水が必要なため世界の川の25%は海まで水が流れつかないほど使っているのです。

ハンバーガーひとつに使用される水はなんと2400リットルと言われています。

動物性食品に使う水は人類の消費量の1/4以上です。水の枯渇だけだはなく、水質汚染もあります。

世界の人的排出ガスの15%は家畜部門に責任があります。この数字は全世界の車や飛行機などの輸送機の排出量の合計くらいの量を出しているとのことです。

動物性食品を摂ることをやめるとひとりあたり100万リットルの水の節約になるそうです。自分のできる範囲で週に1度でも変えることで公衆衛生上にも環境的にも効果は絶大です。


🌍8. 運命は自分で決められる

選択肢を持つことは自分で運命を選択できるということです。

運命は自分できりひらけるのです。

例えガン家系に生まれたとしても、食事を見直すだけで、生活を変えるだけで自分も、自分の子供の健康も守れるのです。

健康って何でも書いてありますが、遺伝が発病に関わるのはたった5~10%というデータもあります。

人間がとるべき栄養をとるべきところから必要な分だけ得るだけです。

たったそれだけのことで、地球すらも救えるのです。

自分の選び、買うものは間接的にその食品業界を投資することにつながり、それはもしかすると環境を汚染する手助けをしていることになっているかもしれません。

全てがつながっている。

全てが自分ごとのように考えられればそれは行動に変わるはずです。


Its not about being the strongest and the biggest. Its really about what are you going to do with your strength? What are you going to do with the power that you have?


今回の映画で出演していたアスリート

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ルイス・ハミルトン(F1ドライバー、ワールドチャンピオン6回)
パトリック・バブーミアン(ストロングマン選手、世界記録保持者)
ドッツィー・バウシュ(自転車トラック競技選手、五輪銀メダリスト)
ニマイ・デルガド(プロ・ボディビルダー)
ケンドリック・ファリス(重量挙げ選手、米国記録保持者)
ブライアント・ジェニングス(プロボクサー、世界ヘビー級王者挑戦者)
スコット・ジュレック(ウルトラランナー、ウェスタンステイツ100マイルレース7連覇)
モルガン・ミッチェル(陸上400メートル走選手、オーストラリア五輪代表)
デリック・モーガン(元アメフト選手、NFLテネシー・タイタンズに9年在籍)

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映画のラストで、ヴィーガンレシピの概要もあるので気になる方はチェックしてみてください。

Filmarks @mmko1220

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