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座ろう。

座禅してます。

あ、でも僕は僧侶ではなく、一般的などこにでもいるただの皇帝です。

座禅っていうと、和尚さまが持つ警策(聖徳太子の笏の長いやつみたいなやつ。)でぶっ叩かれて痛そう!
とか、足がしびれてつらそう!なんてことを思う方がいるんじゃないかと思うのです。

たしかに、座禅ってお寺の修行のひとつであるわけだから、つらいという側面はある。と、思う。
でも、僕は座禅してます。5分とか10分とかそれぐらいの短い時間だけど、ただ座ってます。短い時間だからということもあるけど、修行っていう感覚はもちろんありません。

座禅したことがない方からしたら、意味がわからないかもしれません。痩せるの?とかストレッチになるの、とかいろいろ効果が気になるかもしれません。効果か。確かになんの効果があるのだろう。

なんで座禅するの?って訊かれたら、電源を一度切るみたいな感じかなぁ。って僕は答えます。
寝ている間は、電源オフの雰囲気はあるんですけど、寝てる間もうなされたり、寝返りうったり、夢を見たり、寝言を言ったり、起きているときと同じように体も脳も動いていると思うんです。
眠るってとっても気持ちいいし疲れも取れるのだけど、やっぱり無意識に頭は動いてしまう。起きてるときも、寝ているときも、無意識になにか働いてしまう。いわゆる、電源オン。

これは、パソコンで言ったら、何十年も再起動せずに、ずっと電源つけっぱなしの状態。そんなパソコン、きちんとケアしてあげないと、いろいろ不具合出るだろうし、いろいろ重たそうだなぁ、とおもんぱかってしまいます。
そう。何十年も電源つけっぱなしなのが、人間なのだと、そう思うのです。


座禅はただ、座ります。いろんなやり方があるかと思うのですが、ただ座ります。座ることによって、電源を極力オフに近い状態にするイメージ(個人的感想)。

みなさんご存知ですか!
座るって難しいのです!

座っても、遠くの車の音に、あれってダンプカーなのかな、工事やってたかな、道路拡張でもすんのかな、そういや会社の前の道歩道橋作って欲しいんだけどむりなのかな、パトカーが横断歩道のとこの一時停止で待ち伏せててもうなんkあ、考えてしまっていた、ってなるのです。座っていない。座りながら聞いて思って考えている。
やっぱり座るって難しい。座る以外の事をしてしまうわけです。

座っていると、いろいろ思い出したりします。忘れていたことが突然出てきたり、悲しい思い出に心が震えることもあります。

僕の想像なんですが、ただ座るというひとつの行為をすることによって、脳がずっと処理したがっていたデータを、持ってくるのかもしれません。あ、この人いまなら処理してくれるかも?って。

ほら、新入社員がバツ悪そうに書類もってくるみたいに。
「あのぅ、じつは、これちょっとやり方わからなくてぇ、その、今なら先輩お手すきかなと思いまして、その、これ、どうしましょ?」
もしそうだったら、脳みそかわいいやんって思う。


ちょっとしたスキマ時間に、座禅とまでいかなくても、「座る」ということを意識して座ったりしています。
眼をリラックスさせ、頭蓋骨を雲から垂らした糸に吊るし、体の力を抜いて、けれども背骨はまっすぐに、息をゆっくり、座ります。

我に返るという言葉があるのですが、やっぱり日々いろいろな刺激にさらされていろいろな思考を持ち続けていると、自分を忘れてしまっていると思うのです。でもこうやって座れば、我に返らざるをえない。座ることは、我に返った、自分のための時間なのです。

座禅をしていると、余分な力が抜けて、自分のニュートラルな姿勢を体が意識し始めます。なので、日常の中でも力を抜いた姿勢を認識しやすくなるし、僕は最近「りきみ」に敏感になってきました。
あ、いまかなり肩に力いれていたぞっ!って。

カエルやトンボやつばめや猫たちは、こういう感じでただ座っているのかな、って思います。
息をして、座る。
座ったあとは夏の水浴びみたいにすっきりすることが多いです。

みなさまも、座ってみてくださいね。

アプリがありますっ!
このアプリで座る時間を設定して、座っています!


10分とかでやってみて、感想を聞かせてほしいっ!




















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