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養護教諭(保健室の先生)としての日々。大好きな映画(特に洋画)や音楽、本の世界。〜いつ…

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養護教諭(保健室の先生)としての日々。大好きな映画(特に洋画)や音楽、本の世界。〜いつかの自分のために、そしてなにより今の自分のためになるような毎日のしるし〜

最近の記事

取り締まって。

私は、机にかじりつくようにして書く、書く、ひたすら、書く。 その書いた先の英語の文章ではなく、書くというその行為が、私をここからスッと違う世界へ連れて行ってくれるかのように。まるで幽体離脱でもするように。 実際そんな感じなのだ。あの時は。 私は中学3年女子、周りからは可愛いとよく言われるけど、たしかにこの小規模学校の中で私が1番、アイドルのような可愛らしさがあるのは自覚している。告白してくる男子はことごとく振ってきた。全く、興味がないからだ。 というか、今考えればそういう

    • しなない、で。

      2学期が始まろうとしている。 明日は始業式。提出物やらなんやら準備してたら、もう23時。 私は、昨年のことを思い出している。 夏休みの最後の日、彼女のことを知らされたのは母からだった。 母は、彼女のお母さんと仲良くしていたから。私たちが小学生の頃から、私たち以上に仲良く見えた。 以前私が住んでたご近所さんだった。 彼女は、私と同じ小中学校、同じクラスには何度かなったが、挨拶を交わす程度で、お互い違うグループだった。 高校は違ったが、お互い同じ駅で降りた先にある高校だっ

      • なんで僕は

        僕はなんで、お母さんに嫌われてるの、? 僕はなんで、弟とは違うのかな? 僕はただ、勉強頑張りたい。お母さんに褒めてもらいたいから。ダメな子って思われたら、お母さんの顔がとっても怖くて、僕、もう何もできなくなるから。 勉強を頑張らなきゃいけない。だけど、学校に行くと周りにはたくさんうるさい奴らがいる。僕は一緒になって遊ぶのが楽しい。なんだか、ふざけてるとぜーんぶどうでもいいって思えてくるからさ。 担任の先生は、若くて可愛くて、でもすぐ僕は怒られる。それは僕が友達と授業中に

        • 今、どうしていますか。

           私は、あの頃の私は人に優しくする余裕なんて無かったの。  今はもう子どもも居るし、あの頃とは違う。 もう22歳になる。今の私は幸せだ。最初の旦那は離婚した。世間から見れば、もう2度目の結婚?って思うだろうけれど、私は今の旦那さんと出会えたから、そして、旦那の両親にも支えられているから、穏やかに暮らせてる。    私は、高校も行ってない。中学時代は、あんまりいい思い出がないし、友達と呼べる子も作れなかった。今は寂しいとは思わないけれど、高校に通う友達のインスタ見ると、気が滅入

        取り締まって。

          手遅れでも

          面接で聞かれた。 「どうしてあなたは養護教諭に?」 面接官から目を逸らし、右上の空中を見ながら私は、一瞬固まった。 けれど、面接のために用意した言葉を並べたてた。 語ったこと全てが嘘ではない。 ただ、私がぼんやりと生きてきて、気がついたらぼんやりと働いていたと言えば、そうなのかもしれない。 ぼんやりと生きてきて、ぼんやりと、色んな選択をしてきた自分。 もう、来年で30歳。 私はまだ結婚もしていなければ、恋愛もなかなかうまくいっていなくて、仕事に没頭しているかと言われれ

          手遅れでも

          教員として。養護教諭として。

          現役で他市の採用試験を受けた。 自分の中で、この選択は間違っていないとは思っている。 だけど、、努力もなにもしてないのに、だから泣いちゃいけないのも分かってるのに。 試験が終わって、絶望感に追われた。 自分の、教員としての、養護教諭としての意識がとても弱くて、それにここ2日間ほどでグサグサと刺さる言葉や実際の試験のできなさが知らせてくれた。 東京アカデミーの方に、ボロクソに言われた。 でも、全て真実だった。 泣くなんてことは、努力した人にだけ許されたものだろう。 だけれ

          教員として。養護教諭として。

          選択肢は人生

          今日久しぶりに大学の友達に会った。 彼女はもう既婚者だ。 私の最近の恋愛の話をすると、最後に、そんなに真っ直ぐに人を好きになれるっていいね。 でも自分大事にね。って言われた。 確かになぁと思う。 私は今は幸せだから、前の方の言葉を受けて、だよね、私は自由奔放な恋愛を好むんだから、いいじゃんね。 て思ってる。 でも、やっぱり、自分を大事にできてない恋愛はしたくないよね。 まずは、自分を律すること。 それができてないときっと相手に依存してしまうんだと思う。 人は、自律を

          選択肢は人生

          強い人

          私が心から尊敬する人がいる。 その人は、周りを大切にする。 だけど、自分にはとても厳しくて、周りにも決して甘々なわけではなくて、そこがカッコ良い。 教員という立場でありながら、自分に甘すぎるほど甘い自分が情けなくなってくる。 振り返れば、死ぬほど頑張った。なんて言える経験はもちろんない。 なんて胸張って言えるようなことではないけれど。 だからこそ、必死で頑張る、ストイックな彼女には心打たれる。 自分はそのエネルギーもないし、才能もないと諦めるばかりで、進まない自分がい

          謙虚さは自分のために

          よく、謙虚さが大事だと言われるよね。 私も確かに大事だと思うし、自分のことを割と謙虚な方だと思う。 でも、もともとあまり好きな言葉じゃなかった。 なぜなら、自分の謙虚さに対するイメージが、どこか、繕っているようなものだったり、日本人だからとか、ただ周りに流され楽な方を選ぶというような意味で捉えていたからで、自分もまたそういう類の人間だと思っていたから。 そんな自分があまり、好きではなかったから。 でも、最近歳を取ってそのイメージが変わってきている。 謙虚さって、やっぱ

          謙虚さは自分のために

          ちーむで。

          ちーむで頑張る学校。 そう、言われるようになってきた。 私は、とてもその言葉が好き。 もともと人に頼ることを存分に遠慮なくやれるタイプなので、相手に逆に負担がかかっていないか心配なほど。 でも、養護の仕事は、特に1人じゃだめ。 1人でなんて、なんにもできないんだから。 できたと思っている人は、できた気になっているだけ。 というか、まず、教育とかいう以前に、人と人だから。 人と人。先生と子どもであっても、そこはどうしても、一対一の難しさが出てくる。 解決したいことが、

          ちーむで。

          かくしごとなんて

          ないに決まっている かくしごとはいけないことだ 正直に生きろ 素直なのが可愛らしい 隠し事??そんなのダメに決まってるじゃん かくしごと、 かくしごと、 そうだろうか そんなに悪いものですか? 人の秘密はかくしごと かくしごとは秘密 秘密はそんなに悪いことですか?

          かくしごとなんて

          しごとのじゅうようせいとは

          就職して一年目、確かに私は鈍臭かった。 意地悪なかなり年上の女性教員から言われた一言を、今でもたまに思い出す。 「あなた、ミスしてもまぁいいかーで、反省もせず次の日を迎えてるでしょ?今日一日のことを振り返るくせ、つけないと」 あの時は、はー????おばさんのくせに。 としか思っていなかった。笑 確かに意地悪だったし、今考えても、私のために言ってくれた訳ではなくて、単なる何か言いたい、言ってやりたい症候群だったと思う。 けれど、今になって、その言葉が思い出される。 ミ

          しごとのじゅうようせいとは

          夜を見つめて

          私は夜が好き 夕方になると、通りすがる都会の人々の顔はぼやけてくる。そして夜になると辺りの顔は黒く塗られたようになり、私がこの世の中心のように思えてくる。ホッとする瞬間。 夜、一人。寂しい時もあるけれど、自分に向ける意識が外から戻ってきたようで、ホッとする。 暗闇の中で、生きる。 暗闇の印象は、あまり良くないけれど、暗闇は私を守ってくれるようである。 寝る前には、音楽を流しながら、小説を読む。あの人を思いながら。 頭の中は無限に、欲を出してくる。 だけど、暗闇はそ

          夜を見つめて

          愛とははてな

          好きな人に あなたは恋愛体質を見直せ と言われ 考えた これまでの恋愛を、、 振り返る良い機会を彼はくれた 今振り返ると、仕事ができる人だから、かっこいいから、自分がこんなに好きアピールしてるのに、振り向かないから とか、単なる自己満と、自分を下げることで守る的な要素で人を好きだと勘違いしていた。 付き合ってきた人は、みんなそうだった。 私も心から好きではなかったのだろうと思う。 一人だけ、唯一一人だけ、忘れられない人がいて、その人は付き合わなかった人。 その人は、

          愛とははてな

          やり遂げたって思えるってこと。

          私は結構、ぼんやりとこれまでを生きてきたような気がする。 特に目標を決めたり計画的にしてきた事って、あんまりない! だけど、実際大体の人は同じ様な感じなんじゃないかなとも思う。 最近読んだ小説『傲慢と善良』を読んで、改めてそう思った。 なんだろう、、こう、人生の自分の目的とか、こうなりたい、ああなりたいって強く思えるのって、凄いなぁと思う。 そしてそういう人は、大抵それを叶えている気がする。 でもそれは漠然としているけれど、確実に、というか、、。 例えば、将来パイロットに

          やり遂げたって思えるってこと。