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骨や血管の機能を高めるコーヒーの淹れ方は?

▼ 文献情報 と 抄録和訳

淹れ方によるコーヒー飲料のミネラル組成と抗酸化力の変化

Janda K, Jakubczyk K, Baranowska-Bosiacka I, Kapczuk P, Kochman J, Rębacz-Maron E, Gutowska I. Mineral Composition and Antioxidant Potential of Coffee Beverages Depending on the Brewing Method. Foods. 2020 Jan 23;9(2):121.

[ハイパーリンク] DOI, PubMed(Full text), Google Scholar

✅ 結論
・コーヒーの淹れ方で、ミネラル含有量が結構異なる
・ドリップコーヒーは、ケイ素の含有量が高い

[目的]
世界で最も人気のある飲料の一つであるコーヒーは、食物性の抗酸化物質の豊富な供給源である。本研究の目的は、抽出方法の違いによるコーヒー飲料のミネラル含有量と抗酸化作用、および酸味を明らかにすることである。

[方法]
都市部の人気コーヒーショップ(ポーランド・シュチェチン)で作られ、提供されているコーヒー飲料をテストした。5つのコーヒー抽出方法が用いられました。エアロプレス、ドリップ、エスプレッソマシン、フレンチプレス、シンプルインフュージョン。

[結果・結論]
抽出方法は、本研究でテストしたすべてのパラメータに有意な影響を与えることがわかった。飲料の抗酸化活性は高かった(DPPH(2,2-diphenyl-1-picrylhydrazyl)の阻害率は31%~42%、還元電位は3435.06 mol Fe3+/mLから4298.19 mol Fe3+/mL)。ポリフェノール含有量は、コーヒーの抽出方法によって、133.90g(フレンチプレス)から191.29g/L(エアロプレス抽出)の範囲であった。また、ミネラル含有量も抽出方法によって異なることがわかりました。シンプルインフュージョンとエアロプレスで淹れたコーヒーは、マグネシウム、マンガン、クロム、コバルト、カリウムの貴重な供給源となり、ドリップで淹れたコーヒーは、ケイ素の良い供給源となることがわかった。
以下、結果のグラフを示す。

▼ So What?:何が面白いと感じたか?

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✅コーヒーの奥深さ、恐るべし、である。
日本で最も普及している抽出方法として、ドリップ、がある。
そして、ドリップで淹れたコーヒーは、他の抽出方法と比較して、ケイ素(Si)の含有量が多いようだ。
このケイ素、骨や血管の機能改善に一役買っているといわれている。#フラミンガム研究

我々療法士が提供する『運動と栄養』に関する知識の中で、若年者から高齢者まで様々な年代で愛飲されている『ドリップコーヒー』。その知識をもっておくことは、意外と有用だと考える。

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