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あなたはどれ?夫婦の関係性を知るための6タイプ

家族心理学者の宇都宮教授(立命館大学総合心理学部)は、夫婦関係を分析するうえで、配偶者の存在に対する意味づけと関与のあり方という視点から以下の6つに分類しています。

夫婦関係の6分類

『立命館大学研究活動報』より抜粋

補足しますと

献身的」は、「人格的」に向けて移行しようと努力している状態です。

妥協的」は、夫婦関係を維持しようとしているのに対して、「拡散的」は、別れたいと思っている状態です。

表面的」は、人格的には相手に満足していないが、相手が期待している役割(家事を担う、稼いでくれるなど)を機能的に果たしていることに対して満足している状態です。

独立的」は「表面的」と似ていますが、満足している訳ではなく、「なぜこの人と一緒にいるかなど、考えるのは無意味」と思考停止している状態です。

さて、あなたは、この6タイプのうち、どこに位置していると思いますか?

配偶者への思いのギャップ


この6分類のポイントは、あくまでも主観的な意味づけであるので、夫婦間で認識のギャップがある可能性があるということです。

このことに関して、宇都宮教授は、研究の結果、高齢夫婦に関して、興味深い事実を発見しました。

●高齢男性は人格的・表面的関係性型が大部分を占め、結婚生活を肯定的に捉えている

●一方で、高齢女性の3割以上は献身的・妥協的・拡散的関係性型が占め、実に男性の3倍近くにあたる

●すなわち、女性の方が結婚生活に不満やあきらめ、葛藤を感じていると考えられる

僕も夫婦問題のカウンセリングでするなかで、
夫は、夫婦関係は全く問題無いと感じている一方で、妻が不満や問題を感じているケースが多いと感じていましたが、それが研究で裏付けられたと思いました。

妻の不満が積み重なった結果、定年を機に、妻から三行半を突きつけられて、夫はそのことにびっくりするという状態になる訳です。


理想は「人格的」関係性型だが・・・


僕は「人格的関係性型」つまり、「配偶者と深くわかり合えている」という感覚を、夫婦お互いに得ていることが理想だと思います。

調査の結果、以下のことが言われています。

●夫が「人格的」関係性型のケースでは、妻も同じく「人格的」の傾向が高い。

●夫が「表面的」関係性型の場合、妻は「献身的」「妥協的」「拡散的」などに分散する傾向がある

つまり、夫側の妻に対する見方、関わり方が、妻の夫に対する見方、関わり方に影響を及ぼすということです。

妻を、単に、家事や子育てといった機能的な役割を担う存在としてみていれば、妻の気持ちは遠のきます。

妻とめぐり合った縁を大切なものと感じ、自分の人生において、かけがえのない存在としてみるという考え方が大事な訳です。

僕自身、夫婦関係を振り返ると

わかりあいたいという「献身的」から
もう無理かなという「妥協的」にいったり
ときに、もう終わりにしたいという「拡散的」

に陥ったりしていなと感じます。

いま、僕自身は、「人格的」つまり、妻を唯一無二の存在として、人生を共に進むかけがえのないパートナーとして見ています。

妻には、怖くて聞けないし、聞いても本当のところを言ってくれる訳ではありませんが、妻もそのように思ってくれているだろうと、日頃の言動からは感じています。

何がポイントなのか、ひと言では言うことはできませんが、

お互いが「深くわかり合えている」状態に至るには、それを理想としつつ、共に努力が必要だということです。

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